42話 Wish | love storys  ~17歳、私と君と。~

love storys  ~17歳、私と君と。~

どれだけ、時間が戻ればと思っただろう。

どれだけ、彼が愛おしいと思っただろう。

どれほど・・・

       私は君との未来を願っただろう。

~side由里子~


最近・・・冗談とかじゃなくて本気で心配することがある。


紗希は・・・翔のこと好きなんじゃないかって。


そして、もしかしたら翔も紗希のことを・・・。


なんて。


あり得ないことなのだけど。


だって、兄妹がいる家族なんてどれだけあると思う?


数えきれないくらい。


その中でいくつのカップルが成立する?


答えは0に等しい数だ。


なのに、私の子供に限ってそんなことがあるはずない。


恋愛するななんて言わない。


むしろ、子供に恋人ができるなんて喜べることだ。


まあ、親として娘に恋人ができるのは何となく嫌だけど、それほどでもない。


でも・・・だけど。


兄妹同士だけはいけない。


もし、そうならば絶対に止めなければいけない。


・・・今だってそう思ってしまう理由がある。


熱が出た紗希。


それを心配以上に心配する翔。


これが、40度を超える熱だったとか、そういうのだったらわかるけど・・・。


何か違和感。


普通の兄妹なら、寝てろよ?


くらいでしょ。


額に額を当てる?


ありえない。


高校生という思春期が見せる行動ではありえない。


それをやる翔も翔だけど、それに対して妹は反抗せず・・・。


顔を・・・赤面させるだけ。


まるで・・・この二人は恋人みたいだった。


不安が募る。


このあり得ない仮説が想像が。


現実にならないかという不安。


「どう思う?あなた」


聞いてみる。


だけど、あの人は


「考えすぎだろ」


笑って受け流した。


確かにそうなのかもしれない。


ただの考えすぎなのかもしれない。


だけど、もしも・・・。


もしもだ。


2人が愛し合っていたのなら。


親として・・・。


いや、待て。


どうすればいい?


2人に何て言えばいい?


今すぐに別れろ。


そう言うのは簡単だ。


けれど、愛し合ってる2人がそう簡単に別れられるはずがない。


私に隠れて愛を育むだろう。


「お母さん」


そんなことを考えながら食器を洗う私に翔が声をかけてきた。


「どうしたの?」


私は一度水を止めた。


「これ、濡らしてくれない?」


そう言って小さいタオル私の前に差し出す。


「なんで?」


「紗希の頭に乗せるからだよ」


・・・。


普通?


これは普通?


・・・わからない。


もう、ただの優しい兄が取る行動でも全部疑わしく思ってしまう。


私はそれを受け取って複雑な思いで濡らして絞った。


「これでいい?」


「うん。ありがと」


翔は笑顔で受け取って、階段を上がっていく。


私はその後ろ姿を見送りながら、2人が愛し合ってないことを切に願い続けた。


・・・翔。


・・・紗希。


普通で当たり前で。


道を踏み外すことのないような恋愛をして。


間違っても、兄妹でなんて考えないでね・・・。





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いやはや。


ありがたいことです。


読者様が増えることが一番嬉しいことなので。


今日は初の由里子編でした。


けっこう目まぐるしくsideが変わります。


・・・文才がないのでこうしないと書けないんですww


では、明日も見てください!