love storys  ~17歳、私と君と。~ -61ページ目

love storys  ~17歳、私と君と。~

どれだけ、時間が戻ればと思っただろう。

どれだけ、彼が愛おしいと思っただろう。

どれほど・・・

       私は君との未来を願っただろう。

朱色が夜の帳に変わっていく空。


幻想的とは程遠いありきたりな空が私の目に映る。


カラスの鳴き声も次第に減っていき、家の近くに着いたころには完全になくなった。


そして、空も暗闇だけが一面を覆い私を照らすのは月だけになっていた。


家の電気がついていないことを確認した私は、カバンから家のカギを取り出して、開いてるかの確認もせずに鍵を差しこんだ。


少しさびれてきた鍵は、スムーズには中に入らない。


軽く揺らしながら、押しこむ。


完全に入ったのを直感で感じて、私は横に鍵を傾けた。


ガチャ。


扉が開いた音がした。


私は鍵を抜いて、扉を開ける。


玄関は真っ暗で、まるで私が中に入るのを拒んでいるかのよう。


私は、ローファーを脱いで、玄関の電気をつけた。


煌々と照らす光は眩しいぐらいの勢いで目が眩んだ。


光が見えているのにもかかわらず、視界が一瞬真っ暗になる。


そんな現象。


普通逆な気がする。


明るければ明るいほど物はよく見えるんじゃないかな。


眩しすぎたら、暗くなる?


なんでだろうか。


わかんない。


馬鹿な私には到底。


眩んだ目が景色を映して正常に戻った。


私は2度目を擦って、ちゃんと見えるのを確認した後に、リビングに向かった。


閑散としたリビング。


誰もいないと異様に広く感じる。


いつもなら・・・狭く感じるのに。


だから、私はいつも自分の部屋にいる。


狭さを感じない部屋に。


でも、今日は部屋にいたいとは思わない。


リビングにいた方がずっと落ち着くんだ。


私は、ソファに座ってテレビをつけた。


チャンネルを何度も回して、結局電源を消した。


制服を脱いで、部屋着を着る。


下着を取ろうか取るまいか。


ブラは少し窮屈ですぐにでもはずしたい衝動が起きる。


いつもは、お兄ちゃんもお父さんもいるしあまり外さないけど。


でも今日は誰もいない。


「いないし・・・いっか!」


私はブラを外して、和室に放り投げた。


あまり大きくない私のブラ。


それが、私の胸が小さいと物語っているかのようで少し嫌だった。


友達のは異様に大きかったのを覚えている。


EかFか。


私のとは大差があった。


簡単に見分けがつくぐらい。


私は和室の扉を閉じて、ブラが見えないようにした。


ただの現実逃避。


それが見えても見えなくても、胸が小さいのには変わりはない。


私は自分の胸元を見て自嘲した。


谷間すら作れない私の胸はきっと誰も誘惑なんてできないだろうな。


そんな意味を込めての自嘲だった。


私は胸の前で手の平を合わせておもっきり力を込めた。


これをやると、胸が大きくなるらしい。


とはいっても、そんなの絶対ってわけでもないし継続させなくちゃいけない。


持続力のない私には到底不可能な話だ。


私は力を弱めて、手を楽にした。


ぶらぶらと上下に動く手は何もかもをあきらめたかのよう。


次第に、手の揺れは弱くなっていき、最後は止まる。


止まった後私は、ソファに完全に身を預ける。


頭を乗せて、全体重をかけて。


私は目を閉じて、無音の世界に浸る。


ここで何も考えなければ最高の休息なのだろうが、私の頭はそんな都合よくできていない。


ふと、頭よぎるのは、なんで私は胸を大きくしようなんて考えているのだろう?


とかいうくだらない問題。


でも、このくだらない問題だが意外にも答えは見つからない。


男を虜にするため?


女の子に見せつけたいから?


いや・・・ただの自己満足?


どれもパッとしない答えだった。


そして、その中に隆弘の評価を上げるためとかそんな答えもなかった。


じゃあ・・・なんで。


自分の中で答えを見つけることができないまま、私は気付いたら夢の中の世界に迷い込んでいた。


現世では存在することがない夢の世界へ・・・。




にほんブログ村 小説ブログ 恋愛小説(純愛)へ
にほんブログ村

↑ ↑ ↑

押してください~!!

励みになるので



どうでしたでしょうか?


女の子がどんな気持ちかいまいちわかってないので、少し不安ですがww


そういえば、バイト受かりました!!!


何のバイトでしょう?ww


ヒントはなうに!!ww

二人の人を好きになることって普通ある?


一途。


それをみんなが望むのなら、私は間違った思いを胸に秘めているのだろう。


私は一途とは遠くかけ離れた人。


一途を純愛と呼ぶのなら、わたしはきっと不純な恋愛をしているのだろ。


誰もが欲する相手は『自分だけを見てくれる人』


でも、私にはそれは到底無理みたいだ。


頭の中で違うと言い聞かせたところで、何も変わらない。


気持ちに変化は見られない。


歪みは生じない。


固く、胸の奥底に閉まってある『好き』という想いが二人の男の子を照らしている。


「ありえない」


1人の人を愛し続けるカップル、誰もがそういうだろう。


でも、それに対して私は反論したいと思う。


『あなたは、今までに好きになったのはその人だけなんですか?』って。


違うならそれを不純って呼ぶんじゃない?


そう思う。


だって、今の人と付き合う前に違う人と唇を重ねて、愛し合って。


今の大好きな彼とキスをする前。


その唇は違う人によって穢されていて。


それって純愛なの?


そう問いたいんだ。


私は、同時期にたまたま好きになっただけだって。


・・・まぁ。


これが屁理屈であることぐらい分かってる。


だって、みんなは同じタイミングでないから。


その場その場で一途を貫き通しているから。


そう考えた時に、私には敗北感が募る。


嫌な気持ちになる。


自己嫌悪に陥る。


同じぐらい違う人を好きになった。


甲乙は付けられない。


おもしろいくらいに。


隆弘を好きって自覚した時にはもう、彼の存在は計り知れないほど大きくなっていた。


例えるなら・・・そう宇宙。


先が見えないほど大きく、広く。


無限な世界を思わせるあの宇宙だ。


それくらい、大きな人。


でも、等しく裕哉さんもそれくらい私にとっては大きな人。


私の頭の中には宇宙が二つ、目まぐるしい勢いで交互に彷徨い続けている。


・・・意味が分かんないかな?


大丈夫。私にも意味がわからない。


何となくそんな例えが浮かんだだけだ。


二人。


私の胸の中にいる男の子は二人。


初恋の人と・・・幼馴染。


ずっと遠くから見ていた人と、いつもそばにいた人。


対照的な二人を好きなった私。


片方は付き合うことは間違いなく無理だ。


もう振られているから。


そして、きっともう片方も無理だろう。


理由はない。


なんとなく。


・・・違う。


自分の中でさえ嘘をついている自分の心を正した。


私は最悪の結果を想像しているにすぎないんだ。


振られたときのことを。


裕哉さんの時のことがフィートバックされて。


・・・怖いんだ。


隆弘が傍からいなくなってしまうのが。


だから、私は石橋を叩いて・・・渡らない。


石橋を叩いても確証はない。


橋が落ちる可能性は数パーセントは残るんだ。


どんなに冷静に・・・慎重に石橋を叩いても。


私はその数パーセントという、ほとんど起きないであろう確率にすらびくびくする。


今の私は臆病者。


誰よりも・・・なによりも。


私は裕哉さんとのメールの履歴を見た。


最後のメールは6月22日。


今はもう11月だ。


夏の気配が近づく、梅雨の時期から・・・冬を感じさせるように、紅葉が枯葉に変わって地面に落ちていくこの時期。


その期間の間。


一切メールをしていない。


ここまでの関係なってしまんだ。


好きでも。


大好きでも。


このまま・・・いつか。


裕哉さんの記憶の中から私という存在は消えていくのかもしれない。


・・・それはもう諦めた。


その運命に従うことに私は決めた。


抗うことをやめた。


その代わり、こうならないように。


隆弘だけは・・・・!!


その決意で私は胸の奥にしまいこむ。


そして、隠す。


隆弘への想いを。





にほんブログ村 小説ブログ 恋愛小説(純愛)へ
にほんブログ村

↑ ↑ ↑

押してください~!!

励みになるので




前回とほとんど同じ!!


全く先に進んでいませんが。。


それほど、理菜の決意が固いということで・・・ww


今日から7時更新です!!

~side理菜~


無言の時が続く。


君も私も・・・何も話すことはない。


私は感傷に浸って、君はなにを考えているかはわからない。


大切な君だけど。


私には君のことが分からない。


君の気持ちを知ることはできない。


それでも・・・大切な人だ。


今、一番失いたくない大切な人。


恋愛対象に見てはいけない・・・そんな人。


好き?


もし、そう聞かれても私は答えられない。


というより、わからない。


好きなのかもしれないし・・・そうじゃないかもしれない。


大切と好きは違う。


でも、同じ場合もある。


私は願いたい。


前者であることを。


君を好きじゃないと思いたいんだ。


もし、好きなら・・・。


裕哉さんの時と同じように、傍からいなくなってしまう。


話せなくなってしまう。


まだ、裕哉さんは遠い場所だからいい。


連絡を取ることもまだできる。


だけど、この距離で同じことが起きたら・・・。


きっと隆弘は私の前からいなくなってしまうだろう。


そんなのは絶対に嫌だ。


絶対に・・・。


その時だった。


彼が私の手を握ってきた。


ドクン。


心臓が波打つ。


ドクン・・・ドクン・・・。


何度も何度も。


君の手の温もりが私に伝わってくる。


温かい温もりが。


それは嫌じゃなかった。


というより、心地よく・・・そして嬉しかった。


自分の心は正直だ。


いくら否定しようとしても言い逃れはできない。


この瞬間に、私は実感した。


隆弘のことが好きだと。


最悪なことにこの人のことを好きになっていると。


幼馴染。


その存在を超越して、恋愛対象として。


不意に涙がこぼれた。


「隆弘・・・バカ」


温もりを感じながら私はそういった。


とても安らぐこの温もり。


嬉しいはずの私はそれとは対の言葉を発する。


彼が手を握ったことで、気付いてしまったこの気持ち。


恋愛は辛い。


誰だよ。


恋愛はいいものだとか言った人は。


「理菜・・・?」


彼はなにも分かっていない。


私の辛いこの気持ちも。


いつも鋭いはずの君なのに・・・何でこういう時は鈍感なんだよ。


「バカ・・・バカ・・・」


私は何度もその言葉を繰り返して、涙を流した。


好きになってしまった気持ちは自分ではどうにもできない。


変えられない。


なら・・・どうする?


答えはただ一つ。


裕哉さんの時と同じような轍を踏まないこと。


告白しようなんて考えないこと。


それが大事だ・・・。


裕哉さんのことは今でも好き。


そして、隆弘のことも好き。


失うのは・・・一つだけで十分だ。




にほんブログ村 小説ブログ 恋愛小説(純愛)へ
にほんブログ村

↑ ↑ ↑

押してください~!!

励みになるので



遅くなりました。


明日からの更新時間は午前7時に設定します。


頑張ります。


通学通勤の時とか暇なときでも見ていただけると有難いですw


夜とかでも有難いです!


あと、昨日の隆弘サイド「僕」になっていたのを「俺」に直しました~


彼の一人称は「俺」なので。。

~side隆弘~


俺の大好きな人は昔からずっと遠くにいた。


それは距離とかじゃない。


見ている場所・・・がだ。


俺は必死に彼女に追いつこうって何事も頑張ってきた。


だけど、彼女は俺が追いつくたびに先にまた行ってしまう。


そんな関係がずっと続いてきて、今に至るんだ。


俺と彼女は幼馴染で。


昔からすごく仲がいい・・・と言われてきた。


うん。確かに仲はよかった。


でも、出来は違った。


俺は何もできない情けない男だった。


君は・・・何でもできる女の子だった。


勉強が全くできない俺に君は熱心に、親身に教えてくれた。


そのおかげで僕は県内でも名のあるこの高校に入れた。


俺の中学時代の成績は中の下。


これは謙遜でも何でもなく事実。


そんな俺に「一緒に、同じ高校行こう」って君は笑顔で言ってくれた。


そのおかげで頑張れた。


君には感謝しっぱなしだ。


そんな君に恩返しをしたい。


俺は常にそんなことを想ってる。


だけど、君は何でも自分で解決してしまう。


どんな辛いことがあっても・・・。


そんな君はついに弱い一面をみせた。


君はなにがあったのか相談してくれない。


また、自分で解決しようとしている。


そんな君を見ているのが辛いんだ。


苦しんでいる君を見ているのが辛い。


君の笑顔を見たい。


自然に笑った君の笑顔を。


俺に力になれることはないのだろうか?


屋上で僕はそんなことを考えながら空を見上げていた。


ネズミ色に染まった雲たちが空を覆う。


雲以外何も見えない空。


飛行機のエンジン音が聞こえるが、どこを飛んでいるのかは全く分からなかった。


自分の無力さに打ちひしがれながら見る空。


まぁ・・・ちょうどいいのかもしれない。


もし、ひどく美しい太陽が僕を照らしていても、気分は優れない。


ガチャ。


扉が開く音がした。


俺は反射的にそっちを見た。


そこにいたのは理菜だった。


「何やってるの?」


彼女が聞いてきた。


そこからいつも通りの他愛もない会話。


その会話でも終わりは訪れる。


無言の空間がどうしようもなく広がる。


今・・・彼女はなにを考えているのだろうか。


横目で見た彼女はとても複雑な表情をしていて。


俺の胸が痛んだ。


なんで・・・理菜はこんなに苦しんでいる?


系列ななんとなくわかる。


きっと恋愛関係のことなんだろう。


理菜はどんな恋愛をしてきたのか俺にはわからない。


だから、俺に慰めることもできない。


君が話してくれなければ・・・なにも。


何もわからない俺にできることは・・・。


地面におかれている君の手を僕俺はぎゅっと握りしめた。


君の冷たい手が俺の手を伝わる。


すると君は、涙を流しながら俺を見た。


「隆弘・・・バカ・・・」


理菜は、俺の肩に額をぶつけた。


そして、泣き続ける。


俺にはなんで君が泣いているのかわからない。


「理菜・・・?」


「バカ・・・バカ・・・」


君の涙はどんどん大きな粒になって、俺の手の甲に落ち続けた。




にほんブログ村 小説ブログ 恋愛小説(純愛)へ
にほんブログ村

↑ ↑ ↑

押してください~!!

励みになるので



明後日辺りから、更新時間を設定します。


時間は明日報告します。


昨日のタイトルなんですが、スペル間違えました。


すいませんww


もう、いっそ直さないで行きますww


明日は理菜編です。


理菜がバカと言ったところを書きます。


52話の続きです。

行き止まりの見えない空を見上げながら、君はなにを想っているのだろう?


雲に覆いかぶされた空を見ながら君はなにを想っているのだろう?


太陽は私たちを照らそうと、光を放ってはいるけれど、私たちにはそれは一切見えない。


悠然と漂う雲はただただ茫漠とそこに立ちふさがる。


屋上から見える景色はいつもこんなものだった。


つまらない同じような景色。


それをずっと眺めていた私。


眺めることで何かがわかるわけじゃない。


何かが変わるわけじゃない。


だけど、私は眺めていた。


なんで?


ただ・・・1人になりたかったから。


そんな想いで上がった屋上。


そういう想いの日に上がる屋上。


だけど、今日は先約がいた。


「何やってるの?」


そこにいた彼に話しかける。


彼は壁に寄り掛かって座りながら空を見上げていた。


雲で覆われた、今にも雨が降りそうなこの空を。


「ああ・・・。理菜」


彼は、空から私に視線を移した。


「ただ、物思いにふけてただけだよ」


「おじさんじゃん」


「失礼な・・・」


彼は苦笑しながら、隣座る?と聞いてきた。


「うん」


私は、彼の横に座って壁に寄り掛かった。


少し痛い壁だけど、今日は何となくそれが心地よく感じた。


「理菜はなにをしにここに来たの?」


「ここは私の特等席だよ?」


「それは初耳。よくここに来てるんだ?」


「三日に一回くらい」


「・・・友達いないの?」


「失礼な。友達ぐらいいます」


私は舌を出して不満そうな表情を浮かべた。


「そっか」


「そうだよ」


そこで話は途切れて少しの間の無言の時が訪れる。


何も話さない時は、色々な音が良く聞こえる。


風が流れていく音であったり、小鳥が鳴く音であったり。


みんなのはしゃぎ声であったり、救急車の音であったり。


数多の全く違う音が私の耳に入ってくる。


その音たちは決してメロディを奏でることはない。


一つの音ではあるけれど、モノが全く違うから。


もしも、私に絶対音感でもあればその音たちを音感でとらえてメロディに変換することもできるのかもしれない。


でも、そうしてしまえば不協和音を生み出すかもしれない。


だから、このままでいい。


ただただ流れる音たちを耳に入れるだけで。


深追いはよくない。


それは何だってそうだ。


パンドラの箱は開ける必要はない。


中身を知らなければ、平穏な人生を過ごすことができるのだから。


恋愛も・・・。


友達のままでいられれば、その人を失うことはない。


深く・・・・深く・・・。


愛を求めても・・・。


恋愛はいつか終わるものだ。


そんな結果論として客観的に恋愛を見ると、大切な人は恋人にはしてはいけないって思う。


友情は一生ものだ。


でも、恋愛は水ものだ。


綺麗にしろ・・・汚いにしろ・・・別れはくる。


それはまるで火だ。


最初は赤い炎のように燃え上がる。


それが、時が経つにつれて、冷静な青い炎に変わっていく。


そして、いつかは・・・。


灰になってさらさらと、風で流されていく。


私は隆弘を・・・。


そんな関係には持って行きたくない。


大切な彼は・・・今の心の支えの彼は・・・。


私にとっての唯一の光なのだから。