love storys  ~17歳、私と君と。~ -60ページ目

love storys  ~17歳、私と君と。~

どれだけ、時間が戻ればと思っただろう。

どれだけ、彼が愛おしいと思っただろう。

どれほど・・・

       私は君との未来を願っただろう。

あってはいけない感情が、沸々とこみ上げてくる。


彼が完全に全身にいきわたった時。


その時俺は、理性を抑えられなくなるだろう。


こんなに理性と戦ったことなんてあっただろうか?


理菜はなにを考えているのだろうか?


なんで、わざわざ僕を誘惑するようなことをしているのだろう?


疑問に思うとともに、あり得ない一つの回答が浮かんだ。


襲われてもいいと思っているから。


そんな答え。


・・・絶対にない。


その答えはまずあり得ない。


俺はすぐにその答えを否定した。


だって、それは俺を好意的に想っているということになるのだから。


襲われてもいいと好きはイコールで結ばれている。


あはは。


その考えに内心肩をすくめて苦笑した。


そんな考えは所詮幻想。


あってほしいと願うけれど、ないと確信できる。


一番欲していることだけれど、無理だと分かっている。


だって、彼女は俺のことを・・・。


男として見ていないはずだから。


幼馴染の友達。


それくらいにしか。


だから、きっとこの襲える?とか言って、誘惑している彼女は『遊び』なんだろう。


ただ、俺をからかっているだけ。


本気で言っているわけじゃない。


俺の反応を見て、楽しんでいるだけ。


そして、彼女は内心で確信しているのだろう。


俺は絶対に襲ってこないって。


それは、長年一緒にいたからの信頼。


友人としての信頼。


そんな彼女の期待を裏切ることはできない。


俺は彼女を襲っていいはずがないんだ。


ここで俺が襲ったら・・・彼女は俺をどんな顔で見るだろう。


軽蔑。


きっとそれに近いような・・・。


その時、彼女の手を握る力が強くなった。


「理菜・・・?」


「隆弘は・・・やっぱり優しいんだね」


「え・・・?」


理菜は悲しそうな笑みを浮かべて俺から手を離した。


「それとも・・・私だから?」


「なにが・・・」


「私が相手だから襲えないの?」


理菜が相手だから・・・。


そうかもしれない。


理菜の信頼を・・・壊したくないから。


「うん・・・」


「そっ・・・か・・・」


俺は何か間違ったことを言っただろうか?


彼女を悲しませるようなことを言っただろうか?


わからない。


でも、現実に・・・目の前に。


うなだれた彼女がいる。


なんで・・・?


「私だから・・・か」


悲しみを滲ませるその顔を見て俺は・・・


「ごめんな・・・」


自分でどうして謝ったのかわからない。


でも、謝るしかなかった。


私だから。


その意味もわからなかったけど・・・。




俺は・・・。


全然分かってないのかもしれない。


彼女のことを。


分かってるって自負していたはずだけど。


好きな人。


そんな特別な存在なのに・・・。


俺は彼女のことを分かっていない・・・。




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ほんと分かってない!!ww


隆弘~


って感じですww


明日は理菜編です!!

彼女と俺は今家の中で二人きり。


当たり前だけど意識する。


これで意識しないはずがない。


大きくて2人の間が離れているとはいえ、同じソファに座っている。


思春期の男女二人が・・・。


他愛もない会話が続く中で、違うことを考えたりもする。


彼女との会話に集中できない。


彼女の匂い、仕草。


一つ一つに目が行ってしまって。


できるだけ・・・平全を装う。


いたって普通だと。


別に女として見ていないから。


彼女にそう分からせるように。


自分に暗示をかけるように。


「隆弘が私の家に来ると安心だと?」


彼女はあきれ気味にそう言って、リラックスするように寄りかかった。


「君の親はそう考えたらしい」


「ずいぶんおかしな親だ」


「なんで?」


「この状況で安心できる親の気がしれないよ。思春期の男女二人だよ」


ごもっとも。


俺は心の中でそう返答するが、実際に口にした言葉はまた別だった。


「そうだね、普通ならすごく危ない状態」


あえて、俺は普通ならを強調する。


「普通なら?」


「普通なら」


「私と隆弘は普通じゃないの?」


心なしか・・・彼女の表情が険しくなった気がした。


多分、気のせいだとは思うけど。


「兄妹みたいなもの・・・。そう考えてるんじゃない?うちの親も理菜の親も」


「兄妹・・・ねぇ」


「まぁ・・・違うんだけど」


思わず出た言葉。


やば・・。


僕はすぐに口をつぐんだ。


けど、もう遅い。


彼女にはそれが聞こえていたらしく


「違う?」


そう聞き返してきた。


「なんでもない・・・。理菜は俺を異性として見てる?」


やばい。


そう思い、話を変えたはずだった。


がしかし。


聞いたことはまたもそっち系の話。


馬鹿か・・・自分。


「急に何さ?」


当然の理菜の返答。


「気になっただけ」


「見てるって言ったら?」


答えは出さない理菜。


答えの代わりに、俺を探るように見てくる。


まるで、その質問を俺にしているかのように。


「もしそうなら、俺は帰った方がいいかもね」


「なんで?」


「異性と二人きりは怖いだろ?」


冗談交じりに言った俺のセリフはなんだか、自分が逃げたいだけのように感じる。


「隆弘と二人は怖くないなぁ・・・人畜無害だし」


「失礼な」


少しカチンときた。


たしかに、襲うようなタイプではないが、そういう風に見られているとは・・・。


昔聞いたことがある。


理菜の好きなタイプを。


中学生の時理菜は、引っ張ってくれる、男っぽい人。


とか言ってたっけ。


じゃあ、俺は全くの対象外ってわけだ。


その時、理菜から思いもよらぬ言葉を聞く。


それは理菜らしくない言葉。


「人畜無害じゃないなら私を襲える?」


誘惑するように・・・試すように・・・。


普段の理菜とは違った一面が、俺の心を刺激する。


そして、妖艶な目が悪戯っぽく、目線だけで俺の瞳をくすぐる。


「襲ってほしいの?」


必死に・・・平全を装う俺。


今の感情を理菜が読みとっていたら・・・。


「無防備な女の子が真横に1人。襲うのが自然じゃない?普通なら」


さっきの俺と同じように、普通ならを強調する。


それがなにを意味しているのか、なんとなくわかった気がした。


「草食系男子なら襲わないと思うよ」


服の袖から見える理菜の胸元が。


柔らかそうな唇が。


妖艶な目が。


すべてが俺を誘惑しているように見えた。


俺はそれらに必死に抵抗しながら答えた。


「羊は狼を前にしたら襲うと思うよ?」


「いらない例えだな」


俺は・・・そんな低俗な狼じゃない。


自分にそう言い聞かせる。


「隆弘には私を襲う勇気はない?」


屋上で俺がやった時とは逆。


今度は理菜が俺の手を握った。


体温が伝わる。


理菜の温もりが・・・。


蕩(とろ)けそうになる理性を必死に抑えながら彼女を見た。


さっきまでの妖艶な目はそこにはなく・・・。


甘えるような目。


それが下から僕を覗き込んでいて・・・抑えるのが困難になっていく。




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さぁ・・・隆弘はどうする!?


ていうか、裕哉はどうした!?


という様々な疑問とともに・・・次回です!!ww


明日は理菜編か隆弘編か・・・。


考え中ですが、どっちにしろ、この先!!


二人がどうするのかが分かります!!


ではでは!


あ、裕哉君はまだ出てきませんww


一応、主人公なんですけどね~





~side隆弘~


「じゃあ、出かけてくるね」


俺はそう言いながら靴を履く。


「どこ行くの?」


母さんが俺に聞いてきた。


今から夕飯を作るところだったらしく、エプロンを巻いていた。


「理菜の家だよ」


「あ~・・・そういえば昨日言ってたわね。行ってらっしゃい」


「うん。行ってきます」


お母さんの言葉を背中で受け止めて、俺は家を出た。


外に出ると、お世辞にもきれいとはいえないハンパな三日月が暗闇の夜空を照らしていた。


とはいっても、それだけではとても明るくなるものではなくて・・・。


当然のように、たくさんの街灯が煌々と明かりを灯していた。


俺はその光が写し出す、正しい道を歩き彼女の家に向かった。


俺が何故、理菜の家に行くのか。


それは昨日の夜のこと。


携帯電話に、ふいに理菜の母親から電話がかかってきたんだ。


そこでお母さんが「1人だと心配だから一緒にいてあげない?」


唐突に言われた言葉に「はぁ」


としか俺は答えられなかった。


「あの年の女の子一人だと、物騒な世界だし不安じゃない。それに、彼氏とか連れ込ませないようにしてほしいの」


この時点で分かったこと。


この人は、俺を男として見ていない。


「え・・・と」


「じゃあ、お願いね」


理菜のお母さんは一方的に電話を切った。


きっと、これ以上話しと断られる可能性があるとみたからだろう。


素晴らしい洞察力だ。


こんなめんどくさいことに俺は行きたくない。


とはいうものの・・・。


理菜と二人きりか・・・。


少し嬉しいかもしれない。


理菜は、俺のことをなんとも思ってないと思うので大した期待はできないけど。


いっそ俺から襲うか?


・・・それはお母さんの期待を裏切る結果になるだけか。


一番いいのは、何もなく、つまらなく。


穏便に一日が終わることだな。


彼女の家に着く。


何のためらいもなく押したインターホン。


甲高く家中に響く。


その音がした後・・・。


なかなか彼女は出てこない。


どうしたんだ・・・?


そう思い、少し不安になりながらもう一度押す。


もしかして、本当に彼氏と・・・?


一瞬・・・。


男といちゃついてる理菜の姿が浮かんだ。


「嫌なもんだな・・・」


俺は苦笑した。


それが、理菜のことを本当に好きなんだと物語っているようで。


すると、ガチャ。


という音と同時に「隆弘・・・どうしたの?」


不思議そうな彼女の顔が俺の目に映った。


「親いないらしいから心配になって」


少し・・・棒読みになっていた。


だけど、鈍感な彼女はそれに気づいていない。


「別に私はそんな子供じゃないんだけど・・・。彼氏連れ込んでたらどうするの?」


その言葉に少し胸が痛くなった。


「彼氏いるの?」


俺はそれが顔に出ないようにして彼女に聞いた。


別にそこまで興味ない。みたいな言い方で。


すると彼女は


「もしもの話だって」


今いることを否定した。


よかった。


そんな安堵の言葉が頭の中を駆け巡った。


彼女は素っ気なく、上がれば?と言った。


俺はお邪魔しますと言って、彼女の家に上がった。


初めての二人きり。


リビングでは、普段より広く見える。


だけど、緊張によってすごく視野が狭い。


ドクン・・・ドクン・・・。


彼女の家に二人きり・・・。緊張感がどんどん上がっていく。


平凡に・・・過ごせる気がなくなってきた・・・。




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すいません。


隆弘編、分けてみました。


長くなりそうだったんで・・・。

「隆弘・・・」


ドアの目の前に立っていたのは幼馴染だった。


「どうしたの?」


私は聞いた。


「親いないらしいから、心配になって」


「・・別に私はそんなに子供じゃないんだけど。それに、彼氏連れ込んでいるところだったらどうしたのよ?」


「彼氏いるの?」


「もしもの話だって」


私はその場に書かんで、玄関に散らばった靴を端の方に寄せる。


そして、あがれば?と彼に素っ気なく言ってリビングの方へ戻った。


彼は「おじゃまします」と言って靴を綺麗にそろえて、私の後ろを歩く。


「なんで親がいないこと知ってるの?」


「昨日理菜の親に言われたんだ。様子見に行ってくれって」


「迷惑な・・・」


私は苦笑しながらさっきまで座っていたソファに腰掛ける。


「嫌だった?」


「うん」


「ひどっ・・・」


「ひどくない。それにしても、私の親はどれだけ隆弘を信用してるんだか・・・」


「幼馴染だからね。家族ぐるみの付き合いだし」


「そういう問題か・・・?あ、座れば?」


「ありがとう」


彼は、私の隣に座った。


この家のソファは異様に大きいので二人座っても十分な距離が取れる。


「そういう問題なんじゃない?」


「隆弘が私の家に来ると安心だと?」


私はあきれ気味にそう言って、背もたれに深く寄りかかった。


「君の親はそう考えたらしい」


「ずいぶんおかしな親だ」


「なんで?」


「この状態で安心できる親の気がしれないよ。思春期の男女二人だよ?」


「そうだね。普通ならすごく危ない状態」


彼は敢えて『普通なら』を強調した。


「普通なら?」


「普通なら」


彼はその言葉を繰り返す。


「私と隆弘は普通じゃないの?」


少しむっとした。


隆弘にはそんな感情はないのかもしれないけど。


私は・・・隆弘のことを・・・。


「兄妹みたいなもの・・・そう考えてるんじゃない?うちの親も理菜の親も」


「兄妹・・・ねぇ」


てことは、私は大方、兄に恋をした虚しい妹ってところか。


「まぁ・・・違うんだけどね」


ポツリと彼はそう呟いた。


「違う?」


「なんでもない・・・。理菜は俺を異性として見てる?」


「急に何さ?」


「気になっただけ」


「見てるっていったら?」


探るように私は彼を見る。


「俺は帰った方がいいかも」


「なんで?」


「異性と二人きりは怖いだろ?」


冗談交じりに彼はそういった。


彼の言葉はどこまでが本気なのかわからない。


「隆弘と二人っきりは怖くないなぁ。人畜無害だし」


「失礼な・・・」


私はここで少し踏み込んでみようと考える。


二人きりで、誰にも邪魔されない場所なんだし・・・。


付き合いたくないと言っていた自分のと矛盾が生じた。


心の中で矛盾が。


二人きりという空間が、私の心を変化させていくんだ。


付き合って、いつかいなくなってしまうのは嫌だ。


でも・・・でも・・・。


付き合わなければ触れられない・・・。


想いが通じ合わなければ、何も始まらない。


失うのは当たり前だけど怖い。


それでも・・・やっぱり・・・。


触れたい・・・キスしたい・・・。


さっきまで裕哉さんのことを考えてたのに、今は隆弘。


移り変わりが早い?


ううん。


二人とも好き。


大好きだ。


比べられないほどに。


「人畜無害じゃないなら、私を襲える?」


そんな一言。


試すように・・・誘惑するように・・・。


慣れないことをしている私に彼はどんな反応をみせるだろうか。


「・・・襲ってほしいの?」


彼は気付かれないようにしたつもりだろうけど。


私にはわかった。


彼が唾を飲むのが。


「無防備な女の子が真横に1人。襲うのが自然じゃない?普通なら」


私も彼のようにあえて『普通なら』を強調した。


「草食系男子なら襲わないと思うよ?」


彼が何かと必死に戦っているのが容易に想像できた。


「狼は羊を目の前にしたら襲うよ?」


「いらない例えだな」


彼の視界は安定していない。


色々なところへ飛びまわっていた。


「隆弘には私を襲う勇気はない?」


屋上でやられた時とは逆。


今度は私から、彼の手を握った。


手探りの誘惑は上手く行っただろうか?


ジレンマが生じた私の心。


選んだのは、彼をものにするという選択肢。


手を握った今。


もう、引き返すことは難しい。


もう、火を灯すことを頑張るしかないんだ。


灯して・・・それを消さないようにするしか・・・。







二人きりという空間は、想いを隠し通せなくなる。


自分の感情が優先されて・・・


後先を考えなくなる。




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結局・・・隠せられない理菜。


とはいっても、好きとは言ってないですけどね。


ただ、誘ってるとは分かりますよね。


明日は、同じシーンの隆弘編です。



**************


夢の中の世界は、一瞬でここが夢であると分かるような世界だった。


でも、『私』はそんなことには気づかない。


起きている冷静な『私』であれば、この境遇を見て、絶対あり得ないと苦笑する。


でも、これは夢の中。


あり得ないとされる世界をも現実のように作り出すもの。


それは、夢の中の世界の住人しかわからない世界。


その住人のほとんどは、これが夢だと気づいていない。


虚無を生み出す世界。


『私』は馬鹿みたいに舞い上がってしまう。


そんなような世界。


光に包まれた世界。


『私』の隣には彼がいた。


大好きな彼が。


憧れていた彼が。


そう。裕哉さんだ。


今回の夢は何か特殊なものだった。


『高橋理菜』という存在は別人。


私はそれを見ている第三者。


そんな存在。


だからかもしれない。


こうやって、この世界が夢であると自覚できるのは。


『私』はにこにこしながら彼と手を繋いでいた。


すごく嬉しそうな『私』


それを、ただ眺める私。


異様な光景だ。


『私』は私に気づくことはない。


そりゃそうだ。


私は存在していない。


姿かたちがあるわけじゃない。


あるのは、魂や心や感情だけ。


そんな何もできない。


この世界に干渉することができない私はただただ二人がいちゃついているのを見ているだけ。


何か・・・嫌な気分になった。


『私』が大好きな人と手を繋いでいるのに。


なぜか・・・。


きっとそれは、実感がないから。


いくら、『私』でも違う存在だから。


まるで他人なんだ。


私という体をしたまた違う人・・・・物。


その嫌な思いはどんどん膨張していって胸が締め付けられるように痛くなる。


光の世界の真ん中で仲良くしている2人が「うざい」


そこにいるべきはあなたじゃない!!


私なのに・・・。


・・・あれ?


私はなにを言っている?


諦めたんじゃないんだっけ?


もう、失った相手じゃないんだっけ?


・・・そう思ったりはした。


というより、諦めたと思った。


だけど、まだ断ち切れてないらしい。


重い・・・私。


その時、背景となっていた光の度合いが増していく。


増してまして・・・どんどん視界が奪われていく。


光は強くなれば、見えやすくなるものだと思っていたけど・・・。


そうじゃなかった。


一定の度合いを越えると・・・見えなくなっていく・・・。


完璧に光で一面に覆われた世界。


何も見えなくなってしまう。


それと同時に


**************


私は現実の世界に引きずり降ろされた。


見慣れた天井が私を迎い入れる。


光の明かりたちが、私に見やすいような適度な明かりを照らしてくれている。


私は、ソファから起き上がり「う~ん・・・」


と伸びをした。


「ふう・・・」


一旦落ち着く。


そして、夢のことを思い出す。


裕哉さんと『私』


ズキン・・・。


胸を締め付けられるような感覚。


またか。


これがなにを示しているかは容易に想像ができた。


嫉妬だ・・・。


付き合っていない相手にその言葉を使えるのか定かではないが。


そういう部類の感情だった。


だって・・・だって・・・。


彼は私のことを好きって言ってくれた・・・のに。


ピンポーン。


その時、私の沈んだ気持ちとは裏腹に高い音が誰かの訪問を知らせた。


誰だろ・・・。


重い足取りで歩く私。


ゆっくり・・・ゆっくり歩いていると


ピンポーン。


二回目が鳴った。


「五月蠅いなぁ・・・分かってるんだよ・・・」


私は悪態をつきながら、扉を開けた。




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