61話 分かってない | love storys  ~17歳、私と君と。~

love storys  ~17歳、私と君と。~

どれだけ、時間が戻ればと思っただろう。

どれだけ、彼が愛おしいと思っただろう。

どれほど・・・

       私は君との未来を願っただろう。

あってはいけない感情が、沸々とこみ上げてくる。


彼が完全に全身にいきわたった時。


その時俺は、理性を抑えられなくなるだろう。


こんなに理性と戦ったことなんてあっただろうか?


理菜はなにを考えているのだろうか?


なんで、わざわざ僕を誘惑するようなことをしているのだろう?


疑問に思うとともに、あり得ない一つの回答が浮かんだ。


襲われてもいいと思っているから。


そんな答え。


・・・絶対にない。


その答えはまずあり得ない。


俺はすぐにその答えを否定した。


だって、それは俺を好意的に想っているということになるのだから。


襲われてもいいと好きはイコールで結ばれている。


あはは。


その考えに内心肩をすくめて苦笑した。


そんな考えは所詮幻想。


あってほしいと願うけれど、ないと確信できる。


一番欲していることだけれど、無理だと分かっている。


だって、彼女は俺のことを・・・。


男として見ていないはずだから。


幼馴染の友達。


それくらいにしか。


だから、きっとこの襲える?とか言って、誘惑している彼女は『遊び』なんだろう。


ただ、俺をからかっているだけ。


本気で言っているわけじゃない。


俺の反応を見て、楽しんでいるだけ。


そして、彼女は内心で確信しているのだろう。


俺は絶対に襲ってこないって。


それは、長年一緒にいたからの信頼。


友人としての信頼。


そんな彼女の期待を裏切ることはできない。


俺は彼女を襲っていいはずがないんだ。


ここで俺が襲ったら・・・彼女は俺をどんな顔で見るだろう。


軽蔑。


きっとそれに近いような・・・。


その時、彼女の手を握る力が強くなった。


「理菜・・・?」


「隆弘は・・・やっぱり優しいんだね」


「え・・・?」


理菜は悲しそうな笑みを浮かべて俺から手を離した。


「それとも・・・私だから?」


「なにが・・・」


「私が相手だから襲えないの?」


理菜が相手だから・・・。


そうかもしれない。


理菜の信頼を・・・壊したくないから。


「うん・・・」


「そっ・・・か・・・」


俺は何か間違ったことを言っただろうか?


彼女を悲しませるようなことを言っただろうか?


わからない。


でも、現実に・・・目の前に。


うなだれた彼女がいる。


なんで・・・?


「私だから・・・か」


悲しみを滲ませるその顔を見て俺は・・・


「ごめんな・・・」


自分でどうして謝ったのかわからない。


でも、謝るしかなかった。


私だから。


その意味もわからなかったけど・・・。




俺は・・・。


全然分かってないのかもしれない。


彼女のことを。


分かってるって自負していたはずだけど。


好きな人。


そんな特別な存在なのに・・・。


俺は彼女のことを分かっていない・・・。




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ほんと分かってない!!ww


隆弘~


って感じですww


明日は理菜編です!!