55話 臆病な私 | love storys  ~17歳、私と君と。~

love storys  ~17歳、私と君と。~

どれだけ、時間が戻ればと思っただろう。

どれだけ、彼が愛おしいと思っただろう。

どれほど・・・

       私は君との未来を願っただろう。

二人の人を好きになることって普通ある?


一途。


それをみんなが望むのなら、私は間違った思いを胸に秘めているのだろう。


私は一途とは遠くかけ離れた人。


一途を純愛と呼ぶのなら、わたしはきっと不純な恋愛をしているのだろ。


誰もが欲する相手は『自分だけを見てくれる人』


でも、私にはそれは到底無理みたいだ。


頭の中で違うと言い聞かせたところで、何も変わらない。


気持ちに変化は見られない。


歪みは生じない。


固く、胸の奥底に閉まってある『好き』という想いが二人の男の子を照らしている。


「ありえない」


1人の人を愛し続けるカップル、誰もがそういうだろう。


でも、それに対して私は反論したいと思う。


『あなたは、今までに好きになったのはその人だけなんですか?』って。


違うならそれを不純って呼ぶんじゃない?


そう思う。


だって、今の人と付き合う前に違う人と唇を重ねて、愛し合って。


今の大好きな彼とキスをする前。


その唇は違う人によって穢されていて。


それって純愛なの?


そう問いたいんだ。


私は、同時期にたまたま好きになっただけだって。


・・・まぁ。


これが屁理屈であることぐらい分かってる。


だって、みんなは同じタイミングでないから。


その場その場で一途を貫き通しているから。


そう考えた時に、私には敗北感が募る。


嫌な気持ちになる。


自己嫌悪に陥る。


同じぐらい違う人を好きになった。


甲乙は付けられない。


おもしろいくらいに。


隆弘を好きって自覚した時にはもう、彼の存在は計り知れないほど大きくなっていた。


例えるなら・・・そう宇宙。


先が見えないほど大きく、広く。


無限な世界を思わせるあの宇宙だ。


それくらい、大きな人。


でも、等しく裕哉さんもそれくらい私にとっては大きな人。


私の頭の中には宇宙が二つ、目まぐるしい勢いで交互に彷徨い続けている。


・・・意味が分かんないかな?


大丈夫。私にも意味がわからない。


何となくそんな例えが浮かんだだけだ。


二人。


私の胸の中にいる男の子は二人。


初恋の人と・・・幼馴染。


ずっと遠くから見ていた人と、いつもそばにいた人。


対照的な二人を好きなった私。


片方は付き合うことは間違いなく無理だ。


もう振られているから。


そして、きっともう片方も無理だろう。


理由はない。


なんとなく。


・・・違う。


自分の中でさえ嘘をついている自分の心を正した。


私は最悪の結果を想像しているにすぎないんだ。


振られたときのことを。


裕哉さんの時のことがフィートバックされて。


・・・怖いんだ。


隆弘が傍からいなくなってしまうのが。


だから、私は石橋を叩いて・・・渡らない。


石橋を叩いても確証はない。


橋が落ちる可能性は数パーセントは残るんだ。


どんなに冷静に・・・慎重に石橋を叩いても。


私はその数パーセントという、ほとんど起きないであろう確率にすらびくびくする。


今の私は臆病者。


誰よりも・・・なによりも。


私は裕哉さんとのメールの履歴を見た。


最後のメールは6月22日。


今はもう11月だ。


夏の気配が近づく、梅雨の時期から・・・冬を感じさせるように、紅葉が枯葉に変わって地面に落ちていくこの時期。


その期間の間。


一切メールをしていない。


ここまでの関係なってしまんだ。


好きでも。


大好きでも。


このまま・・・いつか。


裕哉さんの記憶の中から私という存在は消えていくのかもしれない。


・・・それはもう諦めた。


その運命に従うことに私は決めた。


抗うことをやめた。


その代わり、こうならないように。


隆弘だけは・・・・!!


その決意で私は胸の奥にしまいこむ。


そして、隠す。


隆弘への想いを。





にほんブログ村 小説ブログ 恋愛小説(純愛)へ
にほんブログ村

↑ ↑ ↑

押してください~!!

励みになるので




前回とほとんど同じ!!


全く先に進んでいませんが。。


それほど、理菜の決意が固いということで・・・ww


今日から7時更新です!!