53話 バカ・・・。 | love storys  ~17歳、私と君と。~

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どれだけ、時間が戻ればと思っただろう。

どれだけ、彼が愛おしいと思っただろう。

どれほど・・・

       私は君との未来を願っただろう。

~side隆弘~


俺の大好きな人は昔からずっと遠くにいた。


それは距離とかじゃない。


見ている場所・・・がだ。


俺は必死に彼女に追いつこうって何事も頑張ってきた。


だけど、彼女は俺が追いつくたびに先にまた行ってしまう。


そんな関係がずっと続いてきて、今に至るんだ。


俺と彼女は幼馴染で。


昔からすごく仲がいい・・・と言われてきた。


うん。確かに仲はよかった。


でも、出来は違った。


俺は何もできない情けない男だった。


君は・・・何でもできる女の子だった。


勉強が全くできない俺に君は熱心に、親身に教えてくれた。


そのおかげで僕は県内でも名のあるこの高校に入れた。


俺の中学時代の成績は中の下。


これは謙遜でも何でもなく事実。


そんな俺に「一緒に、同じ高校行こう」って君は笑顔で言ってくれた。


そのおかげで頑張れた。


君には感謝しっぱなしだ。


そんな君に恩返しをしたい。


俺は常にそんなことを想ってる。


だけど、君は何でも自分で解決してしまう。


どんな辛いことがあっても・・・。


そんな君はついに弱い一面をみせた。


君はなにがあったのか相談してくれない。


また、自分で解決しようとしている。


そんな君を見ているのが辛いんだ。


苦しんでいる君を見ているのが辛い。


君の笑顔を見たい。


自然に笑った君の笑顔を。


俺に力になれることはないのだろうか?


屋上で僕はそんなことを考えながら空を見上げていた。


ネズミ色に染まった雲たちが空を覆う。


雲以外何も見えない空。


飛行機のエンジン音が聞こえるが、どこを飛んでいるのかは全く分からなかった。


自分の無力さに打ちひしがれながら見る空。


まぁ・・・ちょうどいいのかもしれない。


もし、ひどく美しい太陽が僕を照らしていても、気分は優れない。


ガチャ。


扉が開く音がした。


俺は反射的にそっちを見た。


そこにいたのは理菜だった。


「何やってるの?」


彼女が聞いてきた。


そこからいつも通りの他愛もない会話。


その会話でも終わりは訪れる。


無言の空間がどうしようもなく広がる。


今・・・彼女はなにを考えているのだろうか。


横目で見た彼女はとても複雑な表情をしていて。


俺の胸が痛んだ。


なんで・・・理菜はこんなに苦しんでいる?


系列ななんとなくわかる。


きっと恋愛関係のことなんだろう。


理菜はどんな恋愛をしてきたのか俺にはわからない。


だから、俺に慰めることもできない。


君が話してくれなければ・・・なにも。


何もわからない俺にできることは・・・。


地面におかれている君の手を僕俺はぎゅっと握りしめた。


君の冷たい手が俺の手を伝わる。


すると君は、涙を流しながら俺を見た。


「隆弘・・・バカ・・・」


理菜は、俺の肩に額をぶつけた。


そして、泣き続ける。


俺にはなんで君が泣いているのかわからない。


「理菜・・・?」


「バカ・・・バカ・・・」


君の涙はどんどん大きな粒になって、俺の手の甲に落ち続けた。




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時間は明日報告します。


昨日のタイトルなんですが、スペル間違えました。


すいませんww


もう、いっそ直さないで行きますww


明日は理菜編です。


理菜がバカと言ったところを書きます。


52話の続きです。