love storys  ~17歳、私と君と。~ -110ページ目

love storys  ~17歳、私と君と。~

どれだけ、時間が戻ればと思っただろう。

どれだけ、彼が愛おしいと思っただろう。

どれほど・・・

       私は君との未来を願っただろう。

罪悪感と虚しさのセックスで私はなにを得たのだろうか?


いい気分にはなっていないことは確か。


悪い気分にしかなっていない。


昨日一日・・・。


無駄で憂鬱な一日。


私はベッドから起き上がって、右手の手の平を見た。


指輪に跡がくっきりとついている。


朝までついてるんだ・・・。


私は立ち上がり、床に落ちている制服を拾い上げる。


まだ、高校一年生。


こんな早い段階で私は処女を捨てたんだなぁ・・・。


もっと遅いものだと思ってた。


大学生になって、好きな人と流れの中で・・・。


なんてことを想像してたから。


けど、実際はこんなもの。


矢っぽい私の自暴自棄が見知らぬ男とのセックスを了承して、その後西山君に甘えてまたセックスをして。


まだ、真新しい制服を着用して私はもう一度ベッドに横になった。


西山君を起こさないようにそっと。


私は寝息を立てて寝ている西山君の顔を間近でじっと見る。


そして、ふとこんなことを考えてしまう。


私は本当にこの人のことが好きなのだろうか?


なんて・・・。


もし、本当に好きならば、俊哉のことなんか忘れられる。


そう思ってしまうんだ。


人は同時に二人の人を好きになるはずがない。


これが私の持論。


矛盾している持論と、好きって思いたい感情。


この二つが私の中で交差する。


そして、私は心の中で一つの決断をする。


私は上体を少し起こして、顔を君の真上まで持っていき、寝ている無防備な君にキスをした。


「!?」


西山君は目を見開いて私から離れた。


「何してんだよ・・・」


「なんでもないよ・・・」


その時、私の眼から涙が流れてきた。


「どうした・・・?」


「いや・・・なんでもないよ・・・」


私はそう言って涙を拭く。


涙のわけ。


無意識に出た涙だけれど、その理由は分かっていた。


自分の中で答えが出たんだ。

キスをして・・・。


西山君とキスをして・・・何も感じなかった。


俊哉とキスをしたときは、絶対にドキッした。


しないときは温かさを感じた。


なにかしらの、感情を持ち合わせていた。


なのに今は・・・。


何も・・・感じなかった。


きっと私は、西山君のことが本当に好きなわけじゃない。


西山君という温かい存在に、俊哉の面影を感じて、甘えていただけなんだ・・・。


そして、それを自分の中で勝手に好きと解釈していただけ。


好きと思っていたかっただけ・・・。










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あ~・・・。


この話、もう書くことなくなってきたんですけど、終わらせ方が分からない!!


どうやって最後にすればいいんだ!?


里奈がひたすら苦しんでるだけだぁ~・・・。


修二もですが・・・。



指輪は私の視界には入らない。


だから、躊躇することはない。


臆することはない。


もしかしたら、俊哉がこの光景を見てるかもしれない。


天国ってところから。


それでも・・・。


私は今から西山君とセックスをする。


私がベッドに座るとその隣に西山君が座った。


2人の距離は0。


肩が触れ合う距離感だった。


そして、彼は私のワイシャツのボタンを外していく。


本日これが2回目だ。


私が脱がされていくのは。


ただ、援助交際のセックスとは比べものにならない。


彼の私に触れるときは、とても優しくて。


どこか、躊躇しているようにも見えた。


なんで、躊躇しているのかは想像がついた。


私と同じ気持ちなんだろう。


俊哉に対する罪悪感。


私たちは、どんなカップルもしないような気持ちでセックスをする。


特別な感情を2人で持ち合わせて。


後ろめたさ。


罪悪感。


色々な感情が入り混じりながら・・・私たちは一つになった。


一つになった喜びはあまり感じられなかった。


そして、セックスをしている間、私の頭の隅にずっと俊哉の顔が浮かんでいた。


そう。


私は目的を達成できなかった。


西山君だけを想うことを。


この時、改めて思い知ったことがある。


私の中で俊哉の存在がどれほど大きいのかを。


好きになっている、西山君とセックスをしただけじゃだめだった。


君は私の中からは消えない。


「ねぇ・・・知ってる?」


2人、ベッドに横になってもうすぐ寝ようとした時、彼が話しかけてきた。


「何?」


「俊哉を忘れることなんて無理だよ」


「・・・なんで?」


「大切な人のありがたみって、近くにいるときは気付かないけど、いなくなってからそれがとてつもなく大きく感じる」


「・・・」


「だから、俺が俊哉を超えられることはない」


「分かんないじゃん」


根拠のない否定をしてみる。


「現に、こうしてセックスをしたけど、平川の頭の中には俊哉がいるだろ?」


「・・・何でもお見通しなんだね」


「平川のことなら何でもわかるよ」


その言葉が少し嬉しかった。


「そっか。でも、私にもわかることがあるよ」


「何・・・?」


「セックスするとき、西山君も後ろめたさを感じてたよね?」


「・・・正解」


彼は苦笑しながら頷いた。


「2人とも・・・俊哉の影に苦しんでいるんだよね・・・」


彼はそれに対して何も答えなかった。


無言になる。


数分経つと、彼の寝息が聞こえ出した。


私は、起き上がり、近くに放り投げてあったブレザーを拾い上げる。


ポケットの中に入っていた指輪を手に取る。


そして、私はその指輪を強く握りしめた・・・。


強く・・・強く・・・。






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2人は罪悪感の中でのセックス。


あんまりいいものじゃないですよね・・・。


里奈は強く指輪を握り締めて何を思ったんでしょうか・・・?







私たちは、2034と書かれた部屋に入った。


安っぽい・・・と言っては失礼だが、さっきまで私がいたラブホテルとは雲泥の差があった。


私は入るなり、あたりを見渡し、リモコンを拾い上げて、暖房を入れた。


「寒いの?」


彼はジャンパーを綺麗にたたみ、机に置きながら聞いてくる。


「少しね。西山君は寒くないの?」


「ん~・・・俺はもう慣れたよ」


「そっか」


制服の私に私服の彼。


同じ学校の生徒なのに、彼が異様に大人っぽく見える。


そして、まだ私は幼い。


暖房が効き始めて、少し暖かくなったので、私はブレザーを脱いだ。


ワイシャツにスカート。


私は彼を誘惑するように、第二ボタンを外してみた。


胸が少しだけ露呈される。


「何やってんだよ・・・」


彼は顔を赤らめて、視線をそらした。


「高校生にもなってこれだけで赤面しちゃうんだ」


「悪い?」


「うん。意気地なし」


「俺にとっての恋愛はセックスをすることじゃないから」


「そうなんだ。じゃあ、西山君の理想の恋愛は何?」


「二人が触れ合っていること」


「へぇ・・・」


「おかしい?」


「いや、いいと思うよ。ただ、今の状況でも?私たちは同じ部屋で二人きりなんだよ?」


「・・・襲ってほしいの?」


「違うよ。西山君としたいんだよ」


ただのニュアンスの違い。


でも、これには大きな違いがある。


同意があるか同意がないか・・・。


「俊哉のことはいいの?」


彼はこっちを向き、真剣な表情で言ってきた。


私は指輪を見て、少し考える。


光り輝く指輪。大切な指輪。


私は、右手を左手の上にかぶせて・・・。


指輪を外してポケットの中に入れた。


私が西山君とする理由・・・。


それは、俊哉を忘れるため。


西山君の愛にこたえるためのもの・・・。


それができる・・・?


私に・・・。


ずっと思い続けてきた彼を忘れることが・・・。


ただ、やるしかないんだ。


私の今後のためにも・・・。


「今の私には、西山君。君だけが見えてる」


「ありがとう・・・」





自分の中にある感情は罪悪感。


それは、西山君、俊哉。2人に対しての。


だって・・・まだ俊哉の影があるのに西山君に迫っているのだから。


それも、西山君が俊哉を上回ったからではなくて、


上回せるためのもの・・・。





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理奈は少し嫌な人になってきている気がww


俊哉を忘れるために西山君と。


ただ、もちろん西山君のことは好きなんですけどね。


みなさんは、2人の人を好きになったことはありますか?





私はどっちのことが好き?


俊哉と西山君・・・。


もちろん両方好きだ。


そんな答えを出していいのならそう言う。


即答する。


けど、恋愛で両方は許されない。


誰が決めたわけじゃないけど、人として・・・。


やってはいけないこと。


だから、私は俊哉を選んだ。


西山君を振った。


それでもう気持ちは揺るがないはずだった。


でも・・・。


私はホント優柔不断だ。


背中から抱きしめてくれた西山君に好意を抱きながら、指輪を見て罪悪感を抱いている。


西山君へ心が揺らぎつつ、俊哉の影を追っているんだ。


「平川・・・困らせること言ってごめん・・・」


西山君は私を抱きしめていた手を離し、私を自由にした。


困らせること・・・か。


彼は私を気遣ってくれている。


それが辛い。


西山君は我慢しているんだから。


そして、苦しんでいるんだから・・・。


「ごめんね・・・」


私からはそれしか言えなかった。


言葉をつなげることができなかった。


2人の間に風が吹く。


その風はまた冷たくなっていた。


真っ暗な闇の中で指輪だけが光を灯している。


この指輪が障害で私は西山君に好きだと伝えられない。


じゃあ、なんでつけているのか・・・。


そんなのは簡単だ。


俊哉の存在を近くで感じていたいから。


矛盾してる。


そんなことは分かっている。


西山君が好きなのに、俊哉を想い続ける。


風の冷たさが増していく。


「平川・・・」


西山君が私を呼ぶ。


「ん・・・?」


「風邪・・・引くよ?ずっと外にいると」


「そうだね。じゃあ、どうしよっか?泊まる場所探す?」


「ん・・・そうだね」


彼は、私の前を歩きだす。


大きな背中。


俊哉より大きな・・・。


私はそんなことを考えながら、彼の後ろを歩く。


少し歩いたところで彼は足を止めた。


「ここでいい?」


大きな建物を指差す。


『ビジネスホテル』そう書いてあった。


「いいよ」


2人で中に入る。


カウンターに行き、暇そうにしていたお姉さんに話しかける。


「部屋はまだ空いてますか?」


西山君が聞く。


「空いてますよ。何部屋ご利用になられますか?一部屋か二部屋か」


私たちを見比べながら、お姉さんは聞く。


私たちは目を見合わせる。


そして、彼は何かを察したかのように頷いて、


「二部屋で」


そう言った。


・・・彼はなにもわかっちゃいない。


私は、その彼の言葉を遮るように


「一部屋で」


そう言った。







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なんだかなぁこの展開ww


明日は2人が一緒の部屋で一夜を過ごす・・・。


里奈の心は最終的にどっちに動くんでしょうか・・・?




「どうした・・・?」


電車のドアが開いた。


彼の表情には焦りが見える。


それとは対照的な私の冷静な表情。


今、私はまた我儘を言おうとしている。


君を困らせるように。


「ねぇ・・・」


「何?」


彼は、電車の方をチラッと見た。


もうすぐ、ドアが閉まる。


多分、もう間に合わない。


「帰りたくない・・・」


私がそういうと、彼は電車をあきらめてこっちを見た。


「まだ・・・何があったか・・・いえない?」


「じゃあ・・・私がさっき傷ついたこと。西山君にもやってあげるよ」


この時、私の心に変化があった。


甘えちゃダメ・・・。


強くなんないと。


なんて馬鹿みたいなことを。


だって・・・私は振った人に助けを求めている。


これは最悪なこと。


だから、これ以上はしてはいけないという想いがあったんだ。


私は小悪魔的な視線を彼に投げかける。


その後、踵を返して歩き出す。


渋谷の街中に向かって。


「何を・・・だよ?」


彼は後ろから付いてきながらそう言う。


「西山君にやるなら・・・きっと傷つかないから」


投げやり。


私は、何か吹っ切れたような感じになっていた。


「だから、何を?」


彼は、もう一度聞いてくる。


私は立ち止まって、彼の方に顔だけを向ける。


「セックス・・・」


何事もないかのようにその言葉を発した。


強がり。


さっまで、それをしてすごい苦しんでたくせに。


無理して、無表情で。


泣きつきたいはずなのに。


さっき、飛びついてそれで満足した?


私の、感情の忌々しいほどの変化にイラついた。


数分前は彼に甘えていたのに。


今は、それをしない。


私が前を向いて歩き出した時、彼が後ろから私を抱きしめた。


「・・・!?」


私は驚いて立ち止まる。


「バカ・・・強がんなよ・・・」


彼が耳元で寂しそうな声で囁いた。


「うぅ・・・」


また涙が流れてくる。


「俺に甘えて・・・いいからさ」


彼の言葉を聞いた途端に、体の力が抜ける。


こんなことを言ってくれる人が、まだ私のそばにいたことが・・・。


すごく嬉しすぎて・・・。


「なんで・・・そんなに優しいの?」


「里奈が、やっぱ好きなんだよ・・・」


私も・・・。


そう即答しようとした時だった。


私の左手についている、俊哉からの指輪が光った・・・。


私は言葉を飲み込む。


俊哉の影は・・・私のそばから消えないんだ。






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俊哉も好きで・・・修二も好きで・・・。


里奈の心は大変です・・・。


これからどうなるんでしょうか・・・?