私たちは、2034と書かれた部屋に入った。
安っぽい・・・と言っては失礼だが、さっきまで私がいたラブホテルとは雲泥の差があった。
私は入るなり、あたりを見渡し、リモコンを拾い上げて、暖房を入れた。
「寒いの?」
彼はジャンパーを綺麗にたたみ、机に置きながら聞いてくる。
「少しね。西山君は寒くないの?」
「ん~・・・俺はもう慣れたよ」
「そっか」
制服の私に私服の彼。
同じ学校の生徒なのに、彼が異様に大人っぽく見える。
そして、まだ私は幼い。
暖房が効き始めて、少し暖かくなったので、私はブレザーを脱いだ。
ワイシャツにスカート。
私は彼を誘惑するように、第二ボタンを外してみた。
胸が少しだけ露呈される。
「何やってんだよ・・・」
彼は顔を赤らめて、視線をそらした。
「高校生にもなってこれだけで赤面しちゃうんだ」
「悪い?」
「うん。意気地なし」
「俺にとっての恋愛はセックスをすることじゃないから」
「そうなんだ。じゃあ、西山君の理想の恋愛は何?」
「二人が触れ合っていること」
「へぇ・・・」
「おかしい?」
「いや、いいと思うよ。ただ、今の状況でも?私たちは同じ部屋で二人きりなんだよ?」
「・・・襲ってほしいの?」
「違うよ。西山君としたいんだよ」
ただのニュアンスの違い。
でも、これには大きな違いがある。
同意があるか同意がないか・・・。
「俊哉のことはいいの?」
彼はこっちを向き、真剣な表情で言ってきた。
私は指輪を見て、少し考える。
光り輝く指輪。大切な指輪。
私は、右手を左手の上にかぶせて・・・。
指輪を外してポケットの中に入れた。
私が西山君とする理由・・・。
それは、俊哉を忘れるため。
西山君の愛にこたえるためのもの・・・。
それができる・・・?
私に・・・。
ずっと思い続けてきた彼を忘れることが・・・。
ただ、やるしかないんだ。
私の今後のためにも・・・。
「今の私には、西山君。君だけが見えてる」
「ありがとう・・・」
自分の中にある感情は罪悪感。
それは、西山君、俊哉。2人に対しての。
だって・・・まだ俊哉の影があるのに西山君に迫っているのだから。
それも、西山君が俊哉を上回ったからではなくて、
上回せるためのもの・・・。
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理奈は少し嫌な人になってきている気がww
俊哉を忘れるために西山君と。
ただ、もちろん西山君のことは好きなんですけどね。
みなさんは、2人の人を好きになったことはありますか?