39話 後ろめたさ | love storys  ~17歳、私と君と。~

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どれだけ、時間が戻ればと思っただろう。

どれだけ、彼が愛おしいと思っただろう。

どれほど・・・

       私は君との未来を願っただろう。

指輪は私の視界には入らない。


だから、躊躇することはない。


臆することはない。


もしかしたら、俊哉がこの光景を見てるかもしれない。


天国ってところから。


それでも・・・。


私は今から西山君とセックスをする。


私がベッドに座るとその隣に西山君が座った。


2人の距離は0。


肩が触れ合う距離感だった。


そして、彼は私のワイシャツのボタンを外していく。


本日これが2回目だ。


私が脱がされていくのは。


ただ、援助交際のセックスとは比べものにならない。


彼の私に触れるときは、とても優しくて。


どこか、躊躇しているようにも見えた。


なんで、躊躇しているのかは想像がついた。


私と同じ気持ちなんだろう。


俊哉に対する罪悪感。


私たちは、どんなカップルもしないような気持ちでセックスをする。


特別な感情を2人で持ち合わせて。


後ろめたさ。


罪悪感。


色々な感情が入り混じりながら・・・私たちは一つになった。


一つになった喜びはあまり感じられなかった。


そして、セックスをしている間、私の頭の隅にずっと俊哉の顔が浮かんでいた。


そう。


私は目的を達成できなかった。


西山君だけを想うことを。


この時、改めて思い知ったことがある。


私の中で俊哉の存在がどれほど大きいのかを。


好きになっている、西山君とセックスをしただけじゃだめだった。


君は私の中からは消えない。


「ねぇ・・・知ってる?」


2人、ベッドに横になってもうすぐ寝ようとした時、彼が話しかけてきた。


「何?」


「俊哉を忘れることなんて無理だよ」


「・・・なんで?」


「大切な人のありがたみって、近くにいるときは気付かないけど、いなくなってからそれがとてつもなく大きく感じる」


「・・・」


「だから、俺が俊哉を超えられることはない」


「分かんないじゃん」


根拠のない否定をしてみる。


「現に、こうしてセックスをしたけど、平川の頭の中には俊哉がいるだろ?」


「・・・何でもお見通しなんだね」


「平川のことなら何でもわかるよ」


その言葉が少し嬉しかった。


「そっか。でも、私にもわかることがあるよ」


「何・・・?」


「セックスするとき、西山君も後ろめたさを感じてたよね?」


「・・・正解」


彼は苦笑しながら頷いた。


「2人とも・・・俊哉の影に苦しんでいるんだよね・・・」


彼はそれに対して何も答えなかった。


無言になる。


数分経つと、彼の寝息が聞こえ出した。


私は、起き上がり、近くに放り投げてあったブレザーを拾い上げる。


ポケットの中に入っていた指輪を手に取る。


そして、私はその指輪を強く握りしめた・・・。


強く・・・強く・・・。






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2人は罪悪感の中でのセックス。


あんまりいいものじゃないですよね・・・。


里奈は強く指輪を握り締めて何を思ったんでしょうか・・・?