私はどっちのことが好き?
俊哉と西山君・・・。
もちろん両方好きだ。
そんな答えを出していいのならそう言う。
即答する。
けど、恋愛で両方は許されない。
誰が決めたわけじゃないけど、人として・・・。
やってはいけないこと。
だから、私は俊哉を選んだ。
西山君を振った。
それでもう気持ちは揺るがないはずだった。
でも・・・。
私はホント優柔不断だ。
背中から抱きしめてくれた西山君に好意を抱きながら、指輪を見て罪悪感を抱いている。
西山君へ心が揺らぎつつ、俊哉の影を追っているんだ。
「平川・・・困らせること言ってごめん・・・」
西山君は私を抱きしめていた手を離し、私を自由にした。
困らせること・・・か。
彼は私を気遣ってくれている。
それが辛い。
西山君は我慢しているんだから。
そして、苦しんでいるんだから・・・。
「ごめんね・・・」
私からはそれしか言えなかった。
言葉をつなげることができなかった。
2人の間に風が吹く。
その風はまた冷たくなっていた。
真っ暗な闇の中で指輪だけが光を灯している。
この指輪が障害で私は西山君に好きだと伝えられない。
じゃあ、なんでつけているのか・・・。
そんなのは簡単だ。
俊哉の存在を近くで感じていたいから。
矛盾してる。
そんなことは分かっている。
西山君が好きなのに、俊哉を想い続ける。
風の冷たさが増していく。
「平川・・・」
西山君が私を呼ぶ。
「ん・・・?」
「風邪・・・引くよ?ずっと外にいると」
「そうだね。じゃあ、どうしよっか?泊まる場所探す?」
「ん・・・そうだね」
彼は、私の前を歩きだす。
大きな背中。
俊哉より大きな・・・。
私はそんなことを考えながら、彼の後ろを歩く。
少し歩いたところで彼は足を止めた。
「ここでいい?」
大きな建物を指差す。
『ビジネスホテル』そう書いてあった。
「いいよ」
2人で中に入る。
カウンターに行き、暇そうにしていたお姉さんに話しかける。
「部屋はまだ空いてますか?」
西山君が聞く。
「空いてますよ。何部屋ご利用になられますか?一部屋か二部屋か」
私たちを見比べながら、お姉さんは聞く。
私たちは目を見合わせる。
そして、彼は何かを察したかのように頷いて、
「二部屋で」
そう言った。
・・・彼はなにもわかっちゃいない。
私は、その彼の言葉を遮るように
「一部屋で」
そう言った。
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なんだかなぁこの展開ww
明日は2人が一緒の部屋で一夜を過ごす・・・。
里奈の心は最終的にどっちに動くんでしょうか・・・?