36話 里奈が好きなんだ・・・。 | love storys  ~17歳、私と君と。~

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どれだけ、時間が戻ればと思っただろう。

どれだけ、彼が愛おしいと思っただろう。

どれほど・・・

       私は君との未来を願っただろう。

「どうした・・・?」


電車のドアが開いた。


彼の表情には焦りが見える。


それとは対照的な私の冷静な表情。


今、私はまた我儘を言おうとしている。


君を困らせるように。


「ねぇ・・・」


「何?」


彼は、電車の方をチラッと見た。


もうすぐ、ドアが閉まる。


多分、もう間に合わない。


「帰りたくない・・・」


私がそういうと、彼は電車をあきらめてこっちを見た。


「まだ・・・何があったか・・・いえない?」


「じゃあ・・・私がさっき傷ついたこと。西山君にもやってあげるよ」


この時、私の心に変化があった。


甘えちゃダメ・・・。


強くなんないと。


なんて馬鹿みたいなことを。


だって・・・私は振った人に助けを求めている。


これは最悪なこと。


だから、これ以上はしてはいけないという想いがあったんだ。


私は小悪魔的な視線を彼に投げかける。


その後、踵を返して歩き出す。


渋谷の街中に向かって。


「何を・・・だよ?」


彼は後ろから付いてきながらそう言う。


「西山君にやるなら・・・きっと傷つかないから」


投げやり。


私は、何か吹っ切れたような感じになっていた。


「だから、何を?」


彼は、もう一度聞いてくる。


私は立ち止まって、彼の方に顔だけを向ける。


「セックス・・・」


何事もないかのようにその言葉を発した。


強がり。


さっまで、それをしてすごい苦しんでたくせに。


無理して、無表情で。


泣きつきたいはずなのに。


さっき、飛びついてそれで満足した?


私の、感情の忌々しいほどの変化にイラついた。


数分前は彼に甘えていたのに。


今は、それをしない。


私が前を向いて歩き出した時、彼が後ろから私を抱きしめた。


「・・・!?」


私は驚いて立ち止まる。


「バカ・・・強がんなよ・・・」


彼が耳元で寂しそうな声で囁いた。


「うぅ・・・」


また涙が流れてくる。


「俺に甘えて・・・いいからさ」


彼の言葉を聞いた途端に、体の力が抜ける。


こんなことを言ってくれる人が、まだ私のそばにいたことが・・・。


すごく嬉しすぎて・・・。


「なんで・・・そんなに優しいの?」


「里奈が、やっぱ好きなんだよ・・・」


私も・・・。


そう即答しようとした時だった。


私の左手についている、俊哉からの指輪が光った・・・。


私は言葉を飲み込む。


俊哉の影は・・・私のそばから消えないんだ。






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俊哉も好きで・・・修二も好きで・・・。


里奈の心は大変です・・・。


これからどうなるんでしょうか・・・?