心の花嫁学校マリアージュスクールの斎藤芳乃です。
私たちの潜在意識は、「幸せになりたい」と真剣に頭で考えていることとは裏腹に、まったく別の思惑を持っている場合があります。
それが「幸せを無意識的に避ける心理」なんですね。
こうした思惑を持ってしまっている場合、恐ろしいことに、どんなに頑張って幸せになろうとしても、現実は潜在意識に引っ張られ、どんどん苦しい方向に行ってしまうということが起きてしまうんですね。
今回は、すでにご結婚が決まったクライアント様の例をあげながら、「幸せを避ける無意識的な罠」についてお伝えしていきたいと思います。
クライアントのT様は、マリアージュコースにもご参加され、ご自身の内面を深く見つめられ、さまざまな罪悪感や母親との関係をこれまでに改善されていらっしゃいました。
しかし、どんなに自分を癒しても、多少の変化はあるものの、現実が変わらない…ということを受け、個人セッションにお越しくださいました。
このとき、T様の中では、「どんなに自分を癒しても、過去を遡って頑張って感情を解放しても、現実がいまひとつ変わらないんです」ということが起きていました。
実はこうした場合、特に真面目な方ほどこの心理的な罠に陥りがちなんですが、「過去のトラウマが原因で今を幸せに生きられない」と思い込みすぎてしまっていて、すべてをそのせいにしてしまっていたんですね。
「トラウマへの依存」という言い方をさせていただいているのですが、あまりにも自分が不幸な過去にこだわってしまっていると、「幸せになれないのはすべてトラウマのせいだ」と思い込んでしまう場合があります。
実際には、すでにT様は過去の苦しみや罪悪感、ご両親との関係を癒され、過去のトラウマを乗り越えていらっしゃったんですね。
けれども、あまりにも「過去に原因があるから今が幸せではない」と思い込んでいたため、自分自身がすっかりそのパターンにはまりこみ、「幸せになるためには、また次のトラウマを癒して乗り越えなければならない」という心理的な罠にはまっていたのです。
そこでT様にご質問させていただいたことは、「なぜ過去のトラウマにばかりフォーカスを当てて、今の自分を幸せにしないのですか?」ということでした。
過去のトラウマを乗り越え、新しい自分に生まれ変わることも大切ですが、実際には、幸せというのは、「今自分自身を満たすという直接的な行為」からも起きるんですね。
例えば美味しい物を食べたり、環境を整えたり、不適切な人間関係から離れたり、自分の女性らしさを美しく磨いてあげたり…
こうした「今現在、出来ることに対して働きかけてあげること」と、「過去のトラウマを乗り越えること」は、両方が出来てこそ、はじめて幸せを達成することができます。
けれども、あまりにも「自分の過去」にフォーカスが当たっていると、今ここで自分を大切にすることを見逃し、過去のことばかりを考えてしまうということが起きるんですね。
実際にT様も、こうして「過去にフォーカスが当たっているため、今の自分を満たす」ということがすっかり置き去りにされていました。
その上で、T様の中では、「幸せになるために必死に頑張ってさまざまなことを乗り越える」というパターンが繰り返されていたため、「私は簡単には幸せになれない人間だ、だからまた問題を乗り越えなければならない」という思い込みが起きていたんですね。
だからこそ、
「簡単に今、幸せになることはできない」
「もっと苦労して乗り越えて幸せにならなければならない」
「幸せとは苦労して必死に得るものだ」
「だからもっと私は苦労すれば幸せになれる」
「苦労するための問題点を探し出し、また必死に乗り越えようとする」
ということをして、自ら過去のトラウマを無理矢理探し出し、問題を作り出そうとしていたのです。
T様の例のように、人はあまりにも過去に執着しすぎると、「自分の過去そのもののパターン」に固執してしまうようになります。
例えば、ものすごく苦しい想いをして頑張って頑張って達成してきた…という人ならば、「楽に達成すること」を自分に対して許すことができず、「ものすごく頑張って達成すること」を選択してしまいます。
あるいは、細心の注意を払って相手に気に入ってもらってようやく振り向いてもらえたというパターンを繰り返してきた人ならば、「最初からストレートに仲良くなるのではなく、遠回りに遠回りに相手と関わってやっと仲良くなる」ということを繰り返します。
このように、過去に執着が強い人は、「本当はもっと楽な新しい生き方を選んでいいはずなのに、わざわざ昔の苦労していたやり方を続ける」ということをしがちです。
そして、「自分が慣れ親しんだ苦労パターン」以外のことをしようとすると、「そんなこと無理だよ」「そんなのできないに決まってる」「そんな楽に幸せになったら、怠けているみたいで駄目に決まっている」と決めつけ、以前のパターンに自分を戻そうとするんですね。
ですので、ここで引っ張られることなく、意識的に新しいパターンを採用してあげることが大切です。
T様はこうしたご自身の心のメカニズムに気づき、「自分はもう苦労する必要はないし、もっと楽に幸せになっていいし、それは決して怠惰になることでも、人生の目的を失うことではない」ということにようやく目覚められました。
その後、自分を楽に幸せにすることを選択され、その1ヶ月半後に、現在の旦那様と「苦労せずに」巡り会い、「苦労することなく」幸せになることができたのです。
このように、過去は過去として、大変な辛いことがあった、苦しいことがあったとしても、私たちは「今、自分自身を幸せにする力」を持っています。
そして、過去のように苦しみながら生きるのではなく、新しいやり方で自分を幸せにすることもできるんですね。
あなたはどんな過去に執着を持っていますか?
そして、それとは別に、今、どんなふうに自分を幸せにしてあげることができるでしょうか?
あなたの過去は過去として、それはかけがえのない価値を持っていますが、その過去を続けながら生きる必要はありません。
そして、今を変えることができれば、過去がどんなものであったとしても、現実は簡単に書き換えることができます。
あくまで過去は過去のものとして、今、あなたがあなたを満たし、本当に望む幸せを選択してさしあげてほしいと思います。
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