自殺する受験生には朝寝坊が多い理由!対処は?【受験心療内科】
今日のテーマは、自殺を図る受験生に見つかった睡眠についての共通点です。
あなたは、自殺する人は不眠で苦しんでいるに違いないと思っていませんか。
確かに、脳が成熟し終わった中高年の人が自殺をする場合だと、そのようなケースが多いのは確かです。
ただし、脳が発達途上にある若い受験生の場合、そうではないケースが多いのです。
特に、22日のブログで、「自殺が1月16日に激増する理由」を解説しましたが、この場合に自殺を図った受験生を、その前日までの特徴をさかのぼって調べると、睡眠について、ある特徴が見て取れます。
それは、圧倒的に朝寝坊が多いということです。
自殺と朝寝坊・・・。
朝寝坊と言うと、お気楽な感じがして、シリアスな自殺とは正反対のイメージがしませんか?
でも、これが、今どきの受験生が自殺を図るタイプの特徴なんです。
どういうことなのか?
自殺を図る直接の動機が、受験生の自己愛が肥大化していることにあるからです。
自己愛が睡眠に向かうと、快楽を求めて朝寝坊になります。
一方、自己愛が入試に向かうと、自殺を図る・・・、もっと正確に言うと、自殺を図るフリをするということになるのです。
わかりやすく解説すると・・・、
自己愛が肥大化して、それが受験に向かうと、自分は一流大学に受かって当然の人物だと、心の奥底で確信していて、現実がその通りになっていないと、その現実を受け入れることができません。
受験して不合格になるだけのストーリーなんて、プライドが許せないわけです。
だから、それを上回るドラマチックなストーリーが必要です。
だから、自殺を図る・・・、もっと正確に言うと、自殺を図るフリをして、悲劇のヒロインになることで、自分のプライドを守ろうとするのです。
「なんだ!自殺を図るフリをするだけなんだ・・・」などと甘く見てはいけません。
心の奥底では本気で自殺をするつもりはなくても、自己愛に促される形で自殺のストーリーを求めている脳は、かなりシリアスなフリをさせるので、アクシデントで本当に命を失うというのは十分に起こりうることです。
このようなタイプの自殺に気づくためにも、志望校は一流大学、なのに朝寝坊・・・というタイプの受験生には、ご家族は特に注意が必要です。
こうしたケースも含め、「受験生の睡眠障害(Exam Somnipathy)」については、以下の説明をお読みください!
自殺を防ぐのに役立つばかりでなく、ここから逆転で第一志望に合格することにも役立つ情報をご紹介しています。
今週は、松田聖子さんと神田正輝さんの娘さんの神田沙也加さんが転落死されたことを受け、自殺を心配される方が増えてため、このブログでも、
こちらについても、ご一読いただければと思います。
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✓ 不眠や過眠(Somnipathy)は、受験ストレスによる脳の異常を伝えるSOSサインです!
✓ 睡眠にトラブルを抱える脳は、勉強中の集中力が低下し、休憩中の疲労の回復もできないため、ダブルで不合格になります!
✓ 不眠と過眠のおかげで脳機能の異常を早期に発見し、志望校に合格に役立てられた受験生もいます!
✓ 環境と勉強法の見直しで、受験生の不眠や過眠(Somnipathy)は治せます!
✓ 薬を使わず、最短2週間で改善させる最新治療を解説します!
夜、疲れがたまっているのに、ベッドで横になっても眠れない・・・。
朝、気力を振り絞っても、ベッドから起き上がることができない・・・。
あなたは、こうした睡眠の悩みに苦しんでいませんか?
こうした睡眠に関するトラブルを放置してはいけません。
心地よい睡眠を取れないこと自体、つらいことです。
ただし、それ以上に問題なのは、受験ストレスに起因した脳機能の低下が潜んでいる場合が多いのです。
夜、ベッドに横になったら眠りにつく・・・。
朝が来たら、自然に目が覚める・・・。
これは、脳の視床下部(hypothalamus)という部分の機能によってもたらされる現象なのです。
逆に言えば、睡眠に関する何らかのトラブルが生じた場合、視床下部が機能不全を起こしている可能性が高いということです。
受験生にとって、特にダメージが大きいのは、集中して勉強するオンの状態と、休憩中にリラックスして脳を回復させるオフ状態への切り替えが、上手くいかなくなることです。
勉強しているときに、脳機能をオンの状態にできないと、勉強の効率は大幅に低下してしまいます。
一方、休憩中にしっかりオフにできないと、脳は疲弊し、「受験うつ」などのストレス性の機能障害を起こしてしまいます。
受験にとって、脳のオンとオフを明確に切り替えることは、合格を勝ち取る上で、とても重要なことなのです。
睡眠のトラブルを抱えた脳は、なぜ、オンとオフの切り替えができないのでしょうか。
1日24時間のスパンで見た場合、大雑把にいうと、起きている時間がオン、寝ている時間がオフです。
つまり、睡眠障害は、いずれのタイプも、24時間レベルで見た場合に、脳機能のオンとオフの切り替えが、うまく働いていないということなのです。
脳の視床下部は、こうした24時間レベルの切り替えに仕組みとよく似た機能を利用して、勉強中の集中と、休憩中のリラックス状態を作り上げています。
だから、睡眠と覚醒の切り替えがうまくいかない脳は、勉強と休憩の切り替えもうまくいかない場合が大半なのです。
つまり、不眠も過眠も、睡眠のトラブル自体が受験にマイナスになる上に、勉強中の集中力や休憩中の脳の回復にも問題をはらんでいるため、ダブルで不合格へと追いやってしまうわけです。