四谷・荒木町のとんかつ店「鈴新」で行われた変わった落語会。
カウンターの中に高座をしつらえて一席。
いろんな落語会があるものです。
テーブル席のない店なので収容人数20人強といったところ。
今回の演者は柳家三太楼改め三遊亭遊雀、林家彦いちと、
人気のお二人。木戸2000円で絶対元が取れるはずもなく、
店のご主人の道楽なのでしょうが、実にすばらしい。
演者にとって、冷蔵庫の上(さすがにフライヤーの上ではない)に
上がってカウンターを見回しながらしゃべるってのは
さぞやりにくいのではないかという気もするが、
今回の二人はきちんと笑わせてくれた。さすが。

演目は

遊雀「鰻の幇間」
彦いち「睨み合い」

カセットテープを新品で購入。
都内某図書館で欠品していた内の一本。
小朝師匠27歳の録音。
ほんと天才だったんですねえ。
しかしラジカセいじったのって5年ぶりくらいかも…。

収録演目
・たいこ腹
・岸柳島

残る「紙入れ」は買うか買うまいか。
先ほど鈴本から帰ってきました。

新真打の各師匠(さん喬、雲助、権太楼、圓菊、一朝/出演順)に
馬風会長、木久蔵、小朝、そして六代目柳朝師匠と
超豪華な顔ぶれでした。

前売りで買っておいて良かったです。
5時から超満員で立ち見。

五代目柳朝師との思い出を交えながら語る
一朝師の口上は感涙ものでした。
「江戸前の男」読者ならずとも目頭が熱くなったのでは。
小朝師も感動しておられました。

演目は
鏡味仙三郎社中(太神楽)
さん喬「初天神」
雲助「ざるや」
権太楼「町内の若い衆」
圓菊「饅頭怖い」
大空遊平・かほり
一朝「幇間腹」
馬風「男の井戸端会議」(という演題だと思う。漫談)

お仲入り

口上(権太楼=司会、小朝、一朝、木久蔵、馬風)
ニューマリオネット(糸繰り)
小朝「演目不明」(漫談)
木久蔵「彦六伝」
正楽(紙切り)
柳朝「井戸の茶碗」

みんな、軽いネタか、あるいは漫談だけなのにドカンドカン受けてた。
実際、馬風、小朝、木久蔵のネタはそれぞれテレビで聞いたこと
ある話だったけど、生で聞くとなぜか新鮮な気持ちで笑えたりする。

圓菊師はもごもごなに言ってんのかわかんなかったけど、
それもそれなりに笑いを取っていた。

六代目は心なしかちょっと早口だった気がしました。
銀座ブロッサムにて。

・宮戸川
・短命
・たちきり

の三席。テーマは「男と女」なのだとか。
あえてテーマを統一するような構成は個人的に好き。
「たちきり」は、若旦那が蔵に入れられるまでの下りを
カットして、代わりに主人夫婦と番頭のやりとりを挿入。
外伝というかスピンアウト落語というか
これまでに聴いたことのないカタチ。
ちょっとしびれた。

枕は、渋谷区長立候補の誘いがきたという話と
六代目志ん生誕生の噂についてコメント。
「なれる人なんていないでしょう」と、軽く牽制したかと思うと
「談志が継いだらどうしよう」とかまして
笑いを取っていた。
深川江戸東京資料館にて



面倒な社内研修のおかげで、現地に着いたの20時20分くらい。
すでに、トリの立川談春が上がっていた。

演目は「棒鱈」


素人了見ながら。
談春師はすばらしくうまい人だと思う。
田舎侍と江戸っ子の掛け合いのリズム感、
途中で挿入される小唄のうまさ
歯切れのよい啖呵など、非の打ち所がない。


あー、悔しい。最初から聴きたかった。
研修なんか逃げればよかった。


ということで、リベンジのために2/2の独演会のチケットを取ってしまった。
年の瀬のけじめとしてもう一度「芝浜」が聴きたくて用賀「真福寺」へ



ごん坊「たらちね」
右太楼「野ざらし」
太助「幇間腹」
権太楼「睨み返し」
中入り
権太楼「芝浜」



「芝浜」はもちろん、感動的な熱演だったけど、
それ以上に圧巻だったのが「睨み返し」
予想通り大爆笑。なんつー表情をなさるのか。


中入りに、住職のご好意で熱燗が振舞われるという粋なサービスもあり。
素敵なクリスマスなのでした。


突如思い立って落語を聴き始めて一年。
よい趣味に出会えたものです。
深川・江戸東京資料館にて。

・入船亭扇好「浮世床」
・東京ボーイズ「なぞかけ小唄」
・桂歌春「城木屋」
(中入り)
・旭堂南左衛門(講談)
・三遊亭圓窓「牛ほめ」

渋い人選で、これはこれでよかった。
東京ボーイズのテーマソングが耳から離れない。
「天気がよければ晴れだろう 天気が悪けりゃ雨だろう
 雨が降ろうが 風が吹こうが (東京ボーイズ) 朗らーかーにー♪」

なんというか、一部の揺らぎもない真理を謡っていらっしゃる!


その他気づいたこと

1.「浮世床」は、いろんな人の話を聞くたびにまるで違う。
 どこからどこまでを切り取るか、それだけでも全然違う話に
 聞こえる。
2.桂歌春さんは小泉前首相に少し似てる。噺は上手だと思ったけど、 
 枕で「えー」とか「うー」が多いのがちょっと…。
 娘はタレントの田代沙織。落語のできるアイドル(らくドル)
 として売り出し中とか。がんばってほしい。
3.「牛ほめ」を30分くらいかけてやるのは良いことなのかどうか?
 12分くらいでちゃちゃっと済ませてこそ面白い噺という気が
 する。あとせっかく圓窓が出てくるのなら、珍しい人情噺とか
 聞きたかった。
4.トリで「牛ほめ」とはなんだかなあという気もするけど、
 機内放送の録音が趣旨なので仕方がない
4.圓窓師の住所は、10年前に僕が住んでいた場所とごく近所
老父母とともに「笑点」でおなじみ
林家たい平さんの独演会へ。

夕刻に吉祥寺で打ち合わせを済ませた後、
井の頭線→東横線→みなとみらい線と、
それぞれ始発から終点まで乗り継いで現地へ。
10分遅れで到着。2列目の席なので遠慮がちに入る…。

演目は、
十八番の「紙屑屋」から続けて、
奉公の話で枕を振ってそのまま二席目の「藪入り」へ。
中入り後は廓噺の「お見立て」
で、おまけに、最近歌手デビューしたとかで
新曲の「芝浜ゆらゆら」を披露してくれた。

CD320枚売れればオリコンチャート200位に入れるのに、
自分で300枚買ってなおランクインしないのはなぜだ?
と言ってたのが可笑しかった。

喉の調子がよくないそうでやや声がかすれてたり、
人情噺がちょっと湿っぽい演出だったりで、
ややいつもより明るさがダウンした感じが
しなくもなかったけど、ゲストも前座もなしの
本当の独演で、たっぷり聴かせてくれたので満足でした。
11/3.川崎市幸文化センターにて、地元の落語研究会主催の地域寄席へ。

アマチュアに加えて、ゲストに柳家権太楼が登場。

入場無料ということもあるのだろうが大盛況。
たいした会だった。

でも、マナーの悪いお客多し。
行列で横入りするわ私語は多いわ携帯電話は鳴るわ…。



いちばんひどいと思ったのは、終わってから大声で、

「後半から来れば十分だったわねえ」とか

大声でしゃべくりあってる人たち。

関係者が聞いたらやめたくなると思う…。



ちなみに客層の大多数は爺さんばあさん。

マナーの悪さは世代の問題にあらずと実感した。



でも、プロの口演が始まるや隣席のおじいさんが

「やっぱり、本物は違うねえ」といっていたのは

ちょっとだけ可笑しかった。



喜楽亭笑吉「転失気」

夜半亭右勝:手品

みそか家越さん「がまの油」

清流亭いしあたま・小いし「子別れ」(歌入りリレー落語)

中入り

柳家右太楼「締込み」

柳家権太楼「芝浜」



権太楼の「芝浜」は初めて。

生で聴いた「芝浜」が初めてだったということもあるけれど、

私の中では最高峰。

おかみさんに『自分が情けなくて死にたくなったオレの気持ちが

てめえにわかるか』って叫ぶ演出で、

不覚にも目頭が熱くなってしまった…。

暴風雨の中、会社の同僚(のご尊父)のお通夜に出た後、
1時間半遅れで銀座みゆき館へ。
すでに桂吉坊、林家彦いちの出番は終わり、

中トリの桂小米朝「蔵丁稚」
途中から入場する。
東京では「四段目」という噺だったと思う。
忠臣蔵を芝居で見たことのない私だが、
とてもわかりやすかった。
品がよく癖のない芸風のなせるわざだろう。

中入り後に春風亭小朝。新作で演題がわからないが、
娘の結婚式前夜を題材にした桂三枝っぽい人情噺だった。

トリは元相撲取りの三遊亭歌武蔵。
演目は大ネタ「五人廻し」
図体もさることながら豪快で堂々とした高座だった。
「ただいまの協議について申し上げます…」の
いつものマクラはなし。やはりトリだとかしこまるものなのか。

小朝師が言うように「出演者でも来たくないような天候」の中、
苦難を乗り越えて集結した観客・出演者は、
なんか一体感のようなものがあって、
濃密な会だったように思う。
収容人数人くらいで緞帳も下りないような小劇場という
環境のせいかもしれないけど。