スーパーカー自転車になり損ねたミヤタ ROADLEXをシングルスピードに改造した時に、MTBでも1台シングルスピードが欲しいなあと呟いていたら思いがけずその日がやってきた。
友人のはーる氏からオフハウス(ハードオフ)に安いクロモリMTBがあるとの緊急入電。
パンクなどの故障があると言う事で安いらしい。
コレは美味しそうな匂いがしてきたのでダッシュでオフハウスに突撃。
店員さんが「前後パンクしてますしタイヤもいたんでます、変速とかもしないですよ」と状態を説明してくれるのだがきっと現状渡しとは言えクレームが心配なのでしょう。
私からしてみればそれは故障ではない。
ちょっと調子が悪いだけ。
「心配御無用、タイヤが無くても平気です」と笑顔で伝えてお買い上げ。
SCOTT MOHAKA(94年モデル)らしい。
ブレーキはBR-TY23、TOURNEYのカンチ。
フロントディレイラーがTOURNEY。
リアディレイラーがALIVIO。
クランクは無名のチャイナ。
ホイール絡みはJOY-TECH。
褒める所が何も無い仕様、しかし逆爪エンドだと言う最高の長所がある。
SCOTTってスイスに本社、アメリカでデザイン、韓国に親会社だったかな?
トップチューブ(c-c)が550mmという好みのサイズ。
しかしマジで重たい(笑)
実測値で14.3kgと超重量級(笑)
この下まで太いままのフロントフォークって名前あった気がするけど思い出せない・・・。
SPINNERと言う刻印がフォークのエンド金具にあり、ググってみると台湾のフォークメーカーらしいですが初めて見ました。
ヘッドリテーナーから鋼球が抜けたり表面に傷みが出てる鋼球があります。
この連結部分が内側のヘッドリテーナーは手持ちにありませんから清掃してから傷んだ鋼球をひとつずつ交換して連結部分の歪みなどを調整。
貧乏くさい?いや貧乏なんでしょう。
カセットフリーかと思ったら、よく分からんJOY-TECHのボスフリー。
どうやって外すんだよ(笑)
よく観察するとSUNTOURの4本ツメのボスフリー外しでいけそうな切り欠きあり。
しかしこの間、SUNTOUR用の自作ボスフリー外しを壊したばかりなのでテキトーにサンダーで切断して外す。
シングルスピード化にはいつものSHIMANO多段ボスフリー改造シングルフリーを使う。
今回は16T、チェーンホイールは32Tなのでギア比2.0と26インチのシングルスピードMTBとしては標準的な仕様。
22T、18T、16Tと変更は効くのでいづれ実走試験をしながら煮詰めます。
適正なチェーンテンションは出たんですが引きしろは殆ど無く、ギリギリ前に引っ張ってもコマを減らせないんですが、そこはギア比の煮詰めと一緒の検討課題。
クランクは一体型の3枚ギアALTUS加工品。
昔、アウターとインナーを切り落として使っていたものを残してあったので有効活用。
こう言ったものをエコと言うのだ。
知らんけど。
ブレーキレバーはACERA-Xのシフター取り付け部を切り落としたやつ。
シンプルでカッコいいと思っているが理解者はいない。
DEORE-DXやLXのレバーも同じ様にして使っているけどとても良いレバー。
殆どのMTBがフリクションレバー(サムシフター)仕様で組んでる為にSISシフターのステーなんぞ使わない。
こんな使い方をする人は地球上で数人だと思うからまあ需要の無い情報ではあります。
今回、私にしては珍しくSUNTOURパーツを使っていない。
そんな日もあります。
オーバーサイズスレッドステムも今回は初めから良い角度の物が使われていた。
逆爪といい、ステムといい
「この自転車は当たりだぜ!」
「いい加減にしねえとガレージが埋まっちまうぞ」
などと組み上げながらブツブツと呟いていたどうかは記憶にない。
シンプルでいいなあ、シングルスピードMTB。
この状態で12.9kg、しかし重さが気にならない楽しさ。
駆動系のダイレクト感、シングルスピードの醍醐味です。
多段でディレイラーがあるからダメと言う訳では無いんですが、この感覚は毎回面白いなあと思う。
いづれは厚歯用チェーン、厚歯チェーンホイール、厚歯フリーに変えていきたいとは思いますがちょうどいいジャンクがなかなか集まらないんですよ(笑)
そして最後の仕上げにデカールが剥がれてみすぼらしいSCOTTのロゴを修正。
ぱっと見で良くなりゃOK。
マスキングテープでロゴを縁取りタッチペンで書いた。
近くで見てはいけません。
多段ロード
多段MTB
単段ロード
単段MTB
単段小径車
2駆小径車
理想的な布陣だなあとか思いつつ、固定ギアにも手を出したいなあとか思ったり、パナソニックのMOUNTAIN CATが欲しいなど物欲は尽きない・・・。