前置きが長いです。
少し前から、カンチブレーキのセッティング指標まとめを実験しつつ書いていたんです。
大方、今までの経験則と違わない結果が出てきていますがリアブレーキになると経験則と違った結論が出ます。
メカニカルアドバンテージを上げた為に、シートステーが撓み一定以上の制動力を発揮出来ないであろう事は予想出来ます。
それをしっかりとした形でデータ化して体感するべく暇な時間を使いカンチブレーキブースターを作る事にしました。
普通のVブレーキブースターは素敵なカンチブレーキを隠してしまうだけでは無く、そもそもギロチンシューのカンチブレーキには合わせるのが難しい場合もある。
このKILLER V900はまだ良い方ですが、ギロチン固定ボルト(正式名称知らん)などが、この様に飛び出している場合が多いので、スペーサー厚と固定ボルト長を大きく取らなければなりません。
VブレーキとVブレーキシューを使うカンチブレーキは基本的に固定ボルト以上に部品が飛び出し量は多くないのでブースターつけやすいですけど。
そんな訳でカンチブレーキをより理解し、ディスク一辺倒の時代の流れに一石を投じるべく、テキトーに遊びます。
アルミ削り出しだと、フライス盤や旋盤が必要。
無理して人力や電動手工具などでやるのは労力と時間の無駄。
ここはやはり鉄で勝負。
ロウ付けと溶接がちょっぴり出来るので比較的容易に構造体を素人でも実現しやすい。
高剛性、高強度を出せる素材が使える3Dプリンタとかあれば使ってみたいけど、高そう。
おっさんはおっさんらしく、古典的手法で頑張る。
実験が成功して一定の効果が出る様でしたら、図面引いて知り合いの加工屋さんにアルミで加工依頼するかもしれません。
クロモリのビアンキSIKAさんについていた、クロモリぽいハンドルを使用。
ロウ付け最中は忙しいので、写真は少ない。
パイプのロウ付けは突き当て部の加工が大事ですから、そこら辺は手工具やら電動工具やらで頑張った。
少しくらいズレるのは想定内。
両方のアームをロウ付けしたら、万力で咥えて長い棒を差し込み歪みを修正します。
まずは見た目よりも高剛性を重視。
少しヤスリで表面を慣らして仮合わせ。
フロントディレイラーが上引きの場合はシートステーに沿わせる予定。
シートステーを外側から押さえる部分と、シートステーのブリッジに固定する方法は、数プラン練っているのでもう少し考えてからブースターの寸法を調整します。
下引きディレイラーの場合はシートチューブに突き当てて、シートステーを挟み込む形にするか。(写真は上引きのリッジランナーですけど)
このシリーズは不定期更新。
完成するまで行き詰まったりしなければ、ボチボチ続くと思います。