今年は2017年、私にとってはひとつの「大きな節目」を迎えられた年になった実感を今感じています。
私の武道歴は、6歳の1976年から1982年までの6年間剣道を学び、
12歳になった1982年から、かねてから憧れていた「中国武術の道」へ入り、今日の今日まで修練を重ねて来ました。
ふと5年前の2012年に「中国武術修練生活30年」を記念に、
「中国武術発展のために何かできないか」と考え、
新しい武術活動を始めて、あまり明確に知られていない「中国武術観」を知らしめるように思い、
日本国内における「中国武術標準化」の確立を目指す計画を、
5か年かけて達成しようと決意しました。
武術が国技である中国の普及やイメージアップのための宣伝方法(スタンダードな国際標準武術スタイル)では、
普通のスポーツ世界と同様に各団体での代表選手を養成し、
本場中国での国際大会での成績で実績を示し、それがひとつの証明となって各母国へ戻り、
「標準化」「規範化」を確立し、そこから国内での交流大会や競技会へと昇華させ、
国内での普及を広め、海外からの選手を呼び込んでの国際競技大会を開催して、
国際標準化を各国内版で果たしてからは、大体が普通に同じように「武術発展」に結び付いていくパターンが広く一般的でした。
私は日本国内での普及モデルの進捗がうまくいかないことを知っていたので、
もう、周囲に頼ることはせずに、先ず単独で新しい「武術隊」を創設し、
少人数でも育成を図りました。
その本場中国や海外の大会にと、新しいチームと共に始めたのが、上海国際武術博覧会でした。
そして、その成果を毎年の交流会で披露し、中国上海での研修と連動して、
この新しい新世代での本場と同様のスタイルで横浜での「武術組織」を創り始めたのです。
そして2014年からは、中国武術の研修や交流拠点を上海復旦大学武術協会にと、
恩師「花妙林老師」(中国武術八段)と連携し、
日本で修練を積みながらも、上海に行けば正しい中国武術での技能検定における技能資格認定を受けられるように普及システムを確立できました。
そして2015年には、龍身蛇形太極拳が国際武術大会項目に加えられ、
その技能評価実績を上げるために、シンガポール遠征を行いました。
そして2016年に、その大会結果と実績を上げてから、
横浜武術院という組織での、日本国内の普及団体としての認証を受けるために、
再び上海復旦大学武術協会への研修を行いました。
そして、その実績証明を行うために、9月には横浜での武術大会を国際大会方式で行いました。
それから1年が経ち、今年は日中間での政府同士の不仲が原因で停滞していた、
伝統気功 華侘五禽戯での10周年記念交流会を行うことができました。
そして、私達の活動全体のヒートアップが始まり、
8月になり、私達の交流会を行いました。
そして、興奮冷めやらぬ前に、今年から協力団体となった全日本太極拳連合会主催で、
記念すべき新時代日本での「中国武術大会」が、東京武道館で始まりました。
「第1回 太極拳ジャパンカップ2017」「伝統武術 日本選手権」
今、こうして9月に入り、秋を迎え、
これまでの5年間の様々な出来事を思い出します。
人によって、その「5年間」というのは、いろいろとあったことでしょう。
私は中国武術の道を歩んできたからこそ「やるべきことは、必ずやる」
そう信じて、何があっても迷わずに邁進してやって来ました。
それが武術人士としての気概だと思っていたからです。
そして、それはやはり「継続は力」であり、「力が着いていくからこそ、また継続できる」
そんなことを実感しています。
そしてこれから9月13日に2024年のオリンピック開催地とオリンピック項目の審査が、
ペルーのリマで開催される国際オリンピック委員会の会議で行われます。
今現在に「武術:WUSHU」は2024年からのオリンピック項目の実現化を目指して準備しています。
それが決まってからは、また新しい次元へと流れは進んでいくと思います。
新しい時代での日本の「武術」「太極拳」「健身気功」における発展を信じています。
チャンスは、どなたにもあります。
これからも共に頑張っていきましょう。
よろしくお願い致します。