農業アイドルと農業!
2015・10・3~愛媛・松山市~
たまには、土をいじるのもいいね。愛の葉ガールズの本拠地・えのはうすで開催された市民農園イベントに行ってきた。同施設横にあるビニールハウスでは、いろんな野菜が栽培されているのだが、今回はファンといっしょに冬鍋用の野菜の種や苗を植えて、育てようというもの。農業アイドルといっしょに農業をするなんて、愛の葉ならではの企画。こういうイベントはめったにないので、けっこう楽しみにしていた。
スタート時間前になると、青のつなぎ姿で麦わら帽子をかぶった研修生のほのかがお出迎え。「どうぞ~」と笑顔でハウス内に案内してくれた。アイドルはほのか1人だったけど、スタッフのひかりさんたちも参加した。眺めてみると、たまねぎなどの野菜がたくさん植えられていた。なるほど、ここで彼女たちは物販で販売している野菜を育てているのか。
ほのかやひかりさんのあいさつ後、今イベントの説明があった。農園が用意した白菜の苗やホウレンソウ、ダイコンなどの種など数種類からチョイス。購入したものをファンそれぞれの専用の畑に植えていくというものだ。白菜は必要だな。あと、ダイコンだよな…。けっこう悩んだが、多すぎても困るので、この2種類を選んだ。
購入後、ほのかが苗と種を渡してくれた。野菜は大好きだから、よく食べるけど、そういえば種とか苗はほとんど知らないんだよな。ほのかが持っているのが白菜の苗。大根の種はあずき色っぽい小さな粒だった。この世に生まれて41年が過ぎたがホント、知らないことばかりだな…。
ひかりさんが白菜の苗の植え方をレクチャー。「この苗のくびれの部分までが隠れるように植えてください」と教えてくれた。ほうほう、なるほどね。また、種は溝をつくって、あまりくっつかないように等間隔にまいていった。土はあまりかぶせすぎると、芽が出てこないそうだ。
これでいいのかな…。ちょっと、溝が深すぎたかな…。ちょっぴり心配だが、なんとか植え終えた。あとは水まきだが、この作業はほのかの担当だ。水をいっぱい入れたジョウロを持って、それぞれの畑に水をまいていった。ほのかが水をやってくれたから、大丈夫かな。もちろん、根拠はないけどww
ほのかが、テーブルの上で何かを書いていた。のぞいてみると、畑に指すネームプレートに名前などを書いていた。せっかくだから、オイラも書いてもらおうかな。お願いすると、ほのかは快く書いてくれた。何度か間違っていたけど…。何を苦戦しているんだろう??
書いてくれたものを見ると…。あれっ、何かがおかしい。本当なら「横チン」と書くところには、ほのかのサインが。そして、細い部分に「よこちん」の文字があった。「ほのか、これ反対だよ」とツッコむと「ここに書いているから分かるよ」と、いつもの笑顔で返された。何度か書き直していたのはサインだった。まっ、いっか。一生懸命、書いてくれたしね。ありがとね。
これが横チンの畑。順調に育てば、12月には白菜や大根がたくさん育つのだそうだ。そして、収穫した野菜を使って、みんなといっしょに鍋を囲むという。小さなころ、田んぼに苗を植えて、秋に稲を収穫した。そのお米を炊いて、みんなとおむすびを食べた時はとてもおいしかった。そういう喜びを、また味わいたいなあ。
写真左にあるのが白菜の苗だ。その横に、ほのかが書いてくれたネームプレートを差した。う~ん、これだとやっぱり、ほのかの畑だと勘違いされるような…。苗や種をまいた畑は植えた本人、あるいは農園スタッフが定期的に水やりなどをしないといけない。「ほのか」って書いたっていうことは、この畑は彼女がちゃんと手入れをしてくれるってことなのかな??
まあ、何はともあれ、畑仕事は無事に終了。前日まではぐずついた天候だったけど、晴れてよかった、よかった。アイドルと農業をするという貴重な体験もできたしね。ちょっぴり汗をかいたけど、こんな天気だから気持ちいい。元気いっぱいにジャンプするほのかを見たら、疲れも吹っ飛んだ。今冬には、みんなと楽しく鍋を食べられたらいいな。楽しみ、楽しみ!
俳句だらけの銀天街
2015・10・2~愛媛・松山市~
まだ、シャッターが開いていない午前中、銀天街商店街を歩いていたら、多くの俳句が店の看板下に展示されていた。毎年開催されている「子規顕彰松山市小中高校生俳句大会」の入賞者の作品の数々だった。松山市内の小中学生と、中予地区の高校生が対象で、応募総数はなんと約7800句もあるそうだ。これも俳句のまち・松山ならではの光景かもしれない。正岡子規ら俳人を多く輩出し、俳句甲子園が開催されているしね。
毎日のニュースでも作品が発表されているし、愛媛県人にとっては、俳句は生活の一部になっているもんなあ。ひとつひとつ読んでいくと、硬くなった大人の頭では出てこないような、子どもならではの発想から生まれた作品がいっぱい。ただ見ているだけで楽しい。そのなかで強く記憶に残ったのは「風かおる ふせんだらけの 旅の本」。小学5年生の作品だった。わざわざ、ふせんは張らないけれど、気になったところのページを折っていったものだ。本を見ながら、旅をしている妄想をしているのかな?ああ、どこか海外に逃亡したいよ…。
プレイバック・和佳音 30
2014・11・3~愛媛・松山市~
楽しみな祭りがやってきた。松山ロープウェイ街に入ると、いろんな屋台が出ていた。ソーセージやカレーなどなど。朝から、おいしそうなにおいが周囲に漂い、おなかがグーと鳴った。城山門前まつりが開催されていた。学生時代には、毎日のように通っていたロープウェイ街。20年近くの時が流れ、商店はあちこちが変わっていたが、当時のまま残っている店もあった。そのなかのひとつが楽器店。アルバイトで貯めたお金を握って、フォークギターを買った。左利き用のギターで、浜田省吾や福山雅治の曲を練習したなあ。いまでも、そのギターは大切に保管してある。
その楽器店の前で、AiCuneのミニライブのステージがあった。この日は午前・午後の2部制。思い出深い商店街でのライブかあ。学生時代には、愛媛にアイドルグループなんていなかったから、それだけでも時代の移り変わりを感じられる。さあ、どこで写真を撮ろうかな。いつもなら、和佳音の立ち位置になる向かって右側、つまり上手から撮るのだが…。その定位置に行ってみると、陽光がもろに照りつけていた。いわゆる逆光というやつだった。ライブの開始時間になると、もっときつくなるな…。そう判断し、めったに行かない下手に移動した。
さあ、SEが響き始めた。楽器店の向こう側から、メンバーの姿が見えた。なんと、白のTシャツに白のホットパンツ。初めて見る組み合わせの衣装だった。いつもなら、かわいらしいパニエだから、ホットパンツはとても新鮮だった。みんなが軽くスキップをしながら、背中を向けて、それぞれの定位置に立った。あちゃ~、予想以上に、メンバーと最前にいるファンとの距離が近い…。肝心の和佳音がセンターに立つひとみんやりっちゃんたちとかぶっていた。場所取り失敗だ…。そう思っていると、最初の曲「ひだまり100%」のイントロが流れた。
和佳音推しになってからは、ほぼ和佳音を撮ってきた。和佳音単独、あるいは和佳音とほかのメンバーの絡みの写真ばかり。だから、定期公演などでは和佳音のほぼ真正面に座っている。下手から撮るのは初めてのこと。まあ、たまには違った角度から撮るのもいいかなと思っていたが、予想以上に状況は悪かった。ソロパートで最前に出てきた和佳音が自分のレンズに視線を向けた。ファインダー越しに目が合ったのだが、なんだかいつもと違う。笑っていない。「横チン、なんでそんなところにいるの?」と言いたげな、冷たい視線だった。いつもなら、最高の笑顔をくれるのだが、1番の時には一度も「笑顔のレス」を見ることはなかった。
もしかして、怒っているのかな…。上手から撮ればよかったな…。そう後悔していたが、それはまったくの勘違いだった。2番になると、いつもの和佳音に。相変わらず、ほかのメンバーとかぶりまくってはいたけれど、それでも彼女は自分に向けるレンズに目線をくれた。サビの「好きだって言えない」の指差しの振りつけのところで、ほぼ目線をくれる。個人的に、その振りつけが一番好きで、そのカットがほしくて写真を撮りに行っていると言っても過言ではない。彼女にそのことを言ったことはないけど、知っているかのように目線をくれるのだ。
下手にいたから、そのカットは撮れなかったけど、いつもとは違った和佳音の表情を収めることができた。個人的な意見だが、目線のある写真は必要ないと思っている。ライブの臨場感を伝えるならば、目線のない、自然な表情のほうがいいからだ。目線のある写真がほしければ、握手会の時に撮ればいい。そう思いつつ、一度も笑顔のレスがなければ、やっぱりさみしい。1部では全5曲を歌った。いつものライブ会場とは違い、祭りに駆けつけた家族連れや高校生たちも鑑賞。なかには、メンバーといっしょに踊っている女子高生もいた。気持ちのいい青空の下でのライブ。和佳音たちメンバーが心から楽しそうに歌っている姿が印象的だった。












