フーテンの横チン -34ページ目

新居大島で白いも掘り


2015・11・23~愛媛・新居浜市~
 幻のいも掘りだ。新居浜からフェリーで15分の沖合にある新居大島で、白いも収穫祭があった。新居浜商高の生徒や一般参加者、そして愛の葉ガールズのメンバーやファンら約120人が参加。同島特産の白いも(七福芋)をみんなの共同作業で収穫しようという企画だ。早朝8時すぎに集合。駆けつけてみると、愛の葉メンバーは自分たち一般参加者よりもひとつ早い便で行くため、すでに乗り込んでいた。同じ船で行く気満々だったのに…。ちょっぴりさみしい気持ちで、デッキで手を振るメンバーを見送った。

 自分たちが乗り込んだ次の便が新居大島に到着しようとする時だった。つなぎ姿のメンバーが桟橋で踊っているではないか!あの振りつけは「君☆好き」だ。ダンスで出迎えるという粋な計らいだった。へえ、こういうのもいいね。美紀ちゃんやほのかたちが笑顔で踊っている。その風景を撮って、最後に架橋を降りようとすると、係のおじいさんが自分の前で規制ロープを掛けてしまった。まさに、閉じ込められた熊状態。メンバーに笑われてしまった。あまりにも小さくて、見えなかったのだろうか…。まあ、いいや。いきなりおいしい役回りをもらった。

 あれっ、そういえば、研修生のあみちゃんがいない…。聞けば、体調不良のために欠席という。そうか、残念…。メンバーは4人だったが、みんな元気いっぱいだ。農業アイドルらしく、イメージカラーのつなぎを着て、すでにやる気満々。彼女たちの元気いっぱいの姿を見て、こちらもモチベーションが上がってきたぞ。

 収穫場所は大島港から歩いて約15分の場所にあるという。きれいな海を眺め、そして山道を歩いていく。雑談をしながら歩くのもいいね。拡声マイクを持って、何やら話している美紀ちゃん。いつ見ても思うが、ピンク色のつなぎがよく似合う。さすが、みかん農家の娘さんだ。

 農場に着いて、ひと通りのあいさつが終わると、さっそく収穫のレクチャーが始まった。白いも掘り名人の白石さんがクワを持って、丁寧に説明する。その光景を、メンバー4人も真剣に聞き入っていた。

 愛の葉メンバーから「私、やりたいです!」と手を挙げた美紀ちゃんがチャレンジだ。最初はワの刃が思うように畑に入らず、苦戦していたが、徐々にきれいに入るようになった。日ごろから農業をしているとあって、対応力はあるんだろうね。

 そして、掘り出した白いもを手にしながら「採ったどー!」のポーズ。本当にうれしそうな表情だ。やっぱり、自分で収穫すると、うれしさは何倍にもなるよね。

 さあ、それぞれが畑に散らばって、収穫スタートだ。ほのかはクワを使わず、手で土を掘りながら白いもを探していた。これがけっこう大変みたい。男の子といっしょに、お目当てのものを共同作業で掘り起こした。

 2人でやると、収穫も早いね。ひとつのつるには、何個もの白いもがついていた。喜んで拾い上げた男の子を見ながら、ほのかも同じようにうれしそうな表情を浮かべていた。 

 莉緒も同じように、軍手をつけた手で必死に掘り起こしていた。白いもを見つけると、周りの土を丁寧にはらっていく。だが、まだ掘りが甘い状態で、白いもを引っ張ってしまった。

 言わんこっちゃない。途中から、白いもが折れてしまった。割れた部分をこちらに向けて「折れちゃった」と苦笑い。でも、なんだか楽しそうな表情でいいね。

 自分も撮影を一時中断し、クワを持って白いも掘りをした。思ったよりも力が必要で、すぐに汗だくに。持病の腰痛が悪化しそうだったが、楽しさが上回った。掘れば掘るだけ、白いもが出てくるんだからね。美紀ちゃんが「横チン、腰は大丈夫?」と心配してくれた。うれしいねえ。ありがとう。採れた白いもを見ていると、うまそうで食べたくなってきた。

 そんなことを思っていると、上のほうで焼きいもができあがったという。「子どもから食べてください」とアナウンスがあったが、愛の葉のメンバーがすでに食べていた。まあ、よくよく考えれば、彼女たちも子どもだね。きよらとほのかがおいしそうに食べていたが、きよらがほのかの焼きいもをパクリ。ほのかのほうがうまそうに見えたのかな?

 すると、お次はお互いのいもを食べさせあいっこ。本当、仲がいいね。2人を見ていたら、こちらも食べたくなったので、ひとついただいた。さつまいもよりも強い甘味が口の中に広がっていった。なるほど~。これはうまいね。この日は小さなものだったから、次は大きなものをおなかいっぱい食べたいなあ。

 ひと仕事して、焼いもを味わった。そして、最後に参加者全員に白いもが1袋、おみやげで配られた。どうやって食べようかな。カレーに入れてみようかな。この日はあいにくの曇り空の下での農作業だったが、農業アイドルといっしょに作業をして、いい汗もかいたし、楽しかった。また機会があれば、今度は青空の下でやってみたいなあ。

バスケットコートでライブ!


2015・11・21~愛媛・宇和島市~
 アイドルとスポーツのコラボだ。愛の葉ガールズが宇和島市総合体育館で開催されたプロバスケットボール・TKbjリーグの大分・愛媛ヒートデビルズ対滋賀レイクスターズ戦に駆けつけた。きよら、咲葉良、未唯、愛ちゃん、莉緒、uuガールズのみゆう、そして愛の葉研修生のほのかの7人が出演。ハーフタイムになると、コート上でミニライブを実施した。

 バスケットコートでミニライブ。ふだんのイベントでは撮れない写真を収められるので、絶対に行きたいと思っていた。四国アイランドリーグの愛媛マンダリンパイレーツ、サッカーJ2の愛媛FC、そして大分・愛媛ヒートデビルズ。おらがまちのプロスポーツ3チームを応援する形となった。いつもとは違う雰囲気に緊張している?ほのかの肩をもむ莉緒。同じ中学2年生同士。なんか、こういう感じのシーン、好きだな。

 緊張もほぐれたのか、ほのかはいつものように「ほのかスマイル」を浮かべながら、コートに飛び出していった。この日の衣装は黒の絵の葉Tシャツにヒラヒラのおおきなパニエ。そういえば、この衣装を着たほのかを見るのは初めてだった。セーラーや愛の葉eggすの白い衣装も似合っているけど、たまにはこの衣装もいいなあ。

 それにしても、広い!いつものイベントとは違って、コートをいっぱいに使ってのライブ。ましてや、7人しかいないから、メンバーそれぞれの距離感が大きい。1曲目は「Self Talk」。前列にいる咲葉良の向こうには莉緒、みゆう。咲葉良とみゆうは、すごく離れていた。

 きよらと咲葉良が向かい合って、手を突き合わせる振りつけ。いつもなら、お互いの手のひらがくっついているのに、この日は全然、届いていない。なんだか「手が届かな~い」って言う声が聞こえてきそうだ。

 正面から見て左後方の得点ボードの前でダンスするみゆう。正面中央あたりから撮っていたが、200ミリズームではさすがに大きくは撮れない。こういう時、400ミリの単焦点あたりがあれば便利なんだけどね…。

 ということは…。右後方の隅っこが立ち位置のほのかも距離が遠い…。まあ、現在は研修生でバックダンサーだから、いたしかたないが…。でも、いつもと変わらず、笑顔で元気いっぱいに踊っていた。

 ライトのせいなのか時おり、薄いピンク色や黄色の照明がメンバーを照らしていた。だから、未唯の顔もなんだかピンク色がかって見える。最近は何かといろいろと悩みを聞いてもらっている。いつも、ありがとう。

 最近、莉緒は頑張っているなあって思う。この1カ月、両ヒザにサポーターを巻いている光景を何度か見ている。聞いたところによると、成長痛も重なっているそうだ。実際、歩いていても少し、引きずっているようにも見えるが、ステージ上では痛みなんて感じさせないダンスを見せている。同い年のほのかが刺激になっているのかな??

 この日は2曲のミニライブ。最後に「いついつまでも」を披露した。ステージ後方にあるオーロラビジョン。対戦チーム名の背景は真っ赤な炎に包まれていた。だから、どちらかというと大人しい性格の愛ちゃんがなんだか、燃えたぎっているように映った。

 後方にいたメンバーも前のほうに来るようになった。肉眼でも十分に表情が分かる距離に。推しのほのかは笑顔で楽しそうにダンスしていた。カメラ目線のほほえみを見て、あらためて思った。やっぱり、この子が一番かわいい。

 この日は昼から和霊公園周辺で開催された「宇和島伊達400年祭クロージングイベント」でのライブを終えてから駆けつけた。バスケットコートでのミニライブを見て、思い出した。愛の葉ガールズは9月下旬にニンジニアスタジアムでの愛媛FCの試合前にミニライブをしていたが、入場しなかった。サッカーコートはバスケットコートよりもはるかに広いから、またひと味違った写真を撮れたんだろうな…。入っておけばよかった…。

夢に向かっての卒業


2015・11・15~愛媛・松山市~
 飛躍のための旅立ちだ。愛の葉ガールズのサブリーダー・田中咲葉良が12月28日に卒業することを発表した。各地のイベント終了後にあった「えのはうす」。きよらやSACKYら全メンバーが見守るなか、駆けつけた約40人のファンの前に立った咲葉良はいつものように笑顔で、思いを口にした。

 「私、田中咲葉良は12月28日をもって、愛の葉ガールズのチームEを卒業します」。静まりかえるファンに「驚かせてしまって、すいません。でも、本当です」と頭を下げ、そして理由を話し始めた。「女優になりたいという思いが昔からありました。その夢に向かっていきたいと思い、卒業を決めました」。佐々木社長らスタッフとこれまで何度も話し合った末の決断。もちろん、前向きな卒業だ。女優業はもちろん、モデルや司会業など、幅広く挑戦するという。アナウンサーばりの抜群のMC力を持つ彼女なら、やれると思っている。

 卒業が近いんだろうなという前兆や予感は何度もあった。最初に感じたのは8月9日の松山まつり。愛の葉eggすのライブがあったのだが、ステージ上に登場したのはユニット結成当初のメンバーでもある未唯、愛ちゃん。そして、理梨花、莉緒、ほのかの5人だった。曲が終わった後、ステージ横から、セーラーの衣装を着た咲葉良が登場すると、未唯は「咲葉良さんはeggすから卒業です」と突き放していた。この時は新生eggす結成のためでもあるんだろうなと思っていた。
 予感が確信に変わったのは11月1日、フジグラン新居浜での地産地消フェア。ライブ終了後、まだ研修生のほのかに、唐突に初めての食レポの任務を課した。緊張しまくりのほのかの横でしっかりとサポート。そして、館内放送も2度、ほのかに任せた。もちろん、かわいい後輩を育てるための一環だったのだろうが、その光景はまるで「引き継ぎ」をしているかのようにも見えた。 

 同月7日のハタダ栗タルト祭り。咲葉良はライブ中、ほとんどの曲でマイクを持たず、バックダンサーをしていた。未唯をのぞくフルメンバーがそろうなかで、ほのかが本格的にマイクを持った日だった。そして前日14日の北条ふれあい農業祭り。愛の葉メンバーからは咲葉良ただ1人が出演した。バックダンサーがいるなかでのステージだったが、事実上の咲葉良のワンマンショー。卒業への第一歩でもあり「お祝い」にも感じ取れた。
 卒業するならいまだろう、と直感したのかもしれない。これまでどおり、きよらがリーダーとしてチームを引っ張ってくれる。そして、SACKYが成長しているからね。イベント前のリハーサルでは、ステージ前に立ち、きよらや咲葉良ら先輩にもさまざまな指示を出している。その光景を見て、ダンスのリーダー的役割をこなしているのだろうと思った。2人の大きな存在感、そして若手の成長を感じ取ったから、卒業を心に決めたのもかもしれない。 

 ひと通りの卒業発表のあいさつが終わった後、咲葉良らメンバーが各テーブルに分かれ、ファンとの交流タイムに入った。咲葉良は美紀ちゃんといっしょに各テーブルを回っていた。そして、自分の席にやってくると、咲葉良はいきなり「横チン、これからもほのかをしっかりと支えてあげてね」とお願いしてきた。みんなの前で言われてびっくりしたけど、もちろん、しっかりとうなずいた。帰り際にも「ほのかの写真をいっぱい撮って、支えてあげてよ」と念押しされた。こんなふうに言われたのは、実は初めてではなかった。
 11月1日のフジグラン新居浜で、ほのかの食レポの感想を聞いていると「ほのかちゃんをしっかりと支えてあげてね」と言われたのだ。ほのかを推すと決めた10月10日の今治せんいまつりの時には「横チンはほのかちゃんのことが好きなんでしょ?」とズバリ聞かれた。それも、横に彼女がいる状況でだ。でも、これら一連の発言は咲葉良なりに考えての「引き継ぎ」だったんだろうなと、いまなら思える。本人の前で言われてめっちゃ恥ずかしかったけど、同時にとてもうれしかった。もちろん、これからもほのかを自分なりに支えていきたいと思っている。

 交流タイムが終わった後は全メンバーがビニールハウス内にあるステージに並んで、アカペラで「君☆好き」を披露した。手拍子をしながら、ファンといっしょに歌い、踊った。最初は並んで歌っていたが、メンバーに背中を押された咲葉良はファンの席に近づき、たくさんの咲葉良スマイルを振りまいた。本当に楽しそうな表情だった。

 卒業ライブは12月26日、卒業式(感謝のつどい)は同月28日に行われる予定。卒業に向けて、ほかにも特別イベントもあるという。愛の葉ガールズ結成当初からのメンバーでもあり、ファンに愛された咲葉良。この日は笑顔ばかりだったけど「その日」が近づくにつれて、実感が深まってくるんだろうなあ。「これからも、愛の葉ガールズを温かく応援してください」と、あらためてファンに頭を下げた。卒業はさみしいけれど、アイドル最後の日までしっかりと見届けるつもり。そして、咲葉良とかわした「約束」はもちろん守るよ。