新居大島で白いも掘り | フーテンの横チン

新居大島で白いも掘り


2015・11・23~愛媛・新居浜市~
 幻のいも掘りだ。新居浜からフェリーで15分の沖合にある新居大島で、白いも収穫祭があった。新居浜商高の生徒や一般参加者、そして愛の葉ガールズのメンバーやファンら約120人が参加。同島特産の白いも(七福芋)をみんなの共同作業で収穫しようという企画だ。早朝8時すぎに集合。駆けつけてみると、愛の葉メンバーは自分たち一般参加者よりもひとつ早い便で行くため、すでに乗り込んでいた。同じ船で行く気満々だったのに…。ちょっぴりさみしい気持ちで、デッキで手を振るメンバーを見送った。

 自分たちが乗り込んだ次の便が新居大島に到着しようとする時だった。つなぎ姿のメンバーが桟橋で踊っているではないか!あの振りつけは「君☆好き」だ。ダンスで出迎えるという粋な計らいだった。へえ、こういうのもいいね。美紀ちゃんやほのかたちが笑顔で踊っている。その風景を撮って、最後に架橋を降りようとすると、係のおじいさんが自分の前で規制ロープを掛けてしまった。まさに、閉じ込められた熊状態。メンバーに笑われてしまった。あまりにも小さくて、見えなかったのだろうか…。まあ、いいや。いきなりおいしい役回りをもらった。

 あれっ、そういえば、研修生のあみちゃんがいない…。聞けば、体調不良のために欠席という。そうか、残念…。メンバーは4人だったが、みんな元気いっぱいだ。農業アイドルらしく、イメージカラーのつなぎを着て、すでにやる気満々。彼女たちの元気いっぱいの姿を見て、こちらもモチベーションが上がってきたぞ。

 収穫場所は大島港から歩いて約15分の場所にあるという。きれいな海を眺め、そして山道を歩いていく。雑談をしながら歩くのもいいね。拡声マイクを持って、何やら話している美紀ちゃん。いつ見ても思うが、ピンク色のつなぎがよく似合う。さすが、みかん農家の娘さんだ。

 農場に着いて、ひと通りのあいさつが終わると、さっそく収穫のレクチャーが始まった。白いも掘り名人の白石さんがクワを持って、丁寧に説明する。その光景を、メンバー4人も真剣に聞き入っていた。

 愛の葉メンバーから「私、やりたいです!」と手を挙げた美紀ちゃんがチャレンジだ。最初はワの刃が思うように畑に入らず、苦戦していたが、徐々にきれいに入るようになった。日ごろから農業をしているとあって、対応力はあるんだろうね。

 そして、掘り出した白いもを手にしながら「採ったどー!」のポーズ。本当にうれしそうな表情だ。やっぱり、自分で収穫すると、うれしさは何倍にもなるよね。

 さあ、それぞれが畑に散らばって、収穫スタートだ。ほのかはクワを使わず、手で土を掘りながら白いもを探していた。これがけっこう大変みたい。男の子といっしょに、お目当てのものを共同作業で掘り起こした。

 2人でやると、収穫も早いね。ひとつのつるには、何個もの白いもがついていた。喜んで拾い上げた男の子を見ながら、ほのかも同じようにうれしそうな表情を浮かべていた。 

 莉緒も同じように、軍手をつけた手で必死に掘り起こしていた。白いもを見つけると、周りの土を丁寧にはらっていく。だが、まだ掘りが甘い状態で、白いもを引っ張ってしまった。

 言わんこっちゃない。途中から、白いもが折れてしまった。割れた部分をこちらに向けて「折れちゃった」と苦笑い。でも、なんだか楽しそうな表情でいいね。

 自分も撮影を一時中断し、クワを持って白いも掘りをした。思ったよりも力が必要で、すぐに汗だくに。持病の腰痛が悪化しそうだったが、楽しさが上回った。掘れば掘るだけ、白いもが出てくるんだからね。美紀ちゃんが「横チン、腰は大丈夫?」と心配してくれた。うれしいねえ。ありがとう。採れた白いもを見ていると、うまそうで食べたくなってきた。

 そんなことを思っていると、上のほうで焼きいもができあがったという。「子どもから食べてください」とアナウンスがあったが、愛の葉のメンバーがすでに食べていた。まあ、よくよく考えれば、彼女たちも子どもだね。きよらとほのかがおいしそうに食べていたが、きよらがほのかの焼きいもをパクリ。ほのかのほうがうまそうに見えたのかな?

 すると、お次はお互いのいもを食べさせあいっこ。本当、仲がいいね。2人を見ていたら、こちらも食べたくなったので、ひとついただいた。さつまいもよりも強い甘味が口の中に広がっていった。なるほど~。これはうまいね。この日は小さなものだったから、次は大きなものをおなかいっぱい食べたいなあ。

 ひと仕事して、焼いもを味わった。そして、最後に参加者全員に白いもが1袋、おみやげで配られた。どうやって食べようかな。カレーに入れてみようかな。この日はあいにくの曇り空の下での農作業だったが、農業アイドルといっしょに作業をして、いい汗もかいたし、楽しかった。また機会があれば、今度は青空の下でやってみたいなあ。