日曜日はカレー曜日~その6・ホルモンカレー~
2014・1・19~愛媛・松山市~
寒いなあ。洗濯物を取り込んでいる時、なんだか温まるものを食べたくなった。温まると言えば、鍋。鍋と言えば、モツ鍋。モツと言えば、ホルモン。な~んて、勝手に連想ゲームをして、晩飯のカレーの具はホルモンに決定だ。
そう言えば、ホルモンって焼き肉店では好んで食べているけど、買ったことはないな…。スーパーマーケットの精肉コーナーでも、いつもは素通りなのだが、初めて探してみた。少し大きめのパックを見つけると、3・9・8。う~ん…。ちょっぴり悩んだが、やはり食い意地が勝った。
ジャガイモとニンジン、玉ねぎを絡めてから、ホルモンを投入。和風にしてみようと思って、かつおだしで煮込んでみた。カレールーと混ぜて、はいできあがり!!いつもの豚肉や鶏肉とは違って、ホルモンは噛みごたえがあって、かつおだしも効いている。鍋に入れてもいいけど、カレーにしてもいい。お味はグーですよ~。
歌いたいから、歌うんだ
2014・1・18~愛媛・松山市~
みぞれがやんだころ、彼は静かに弦を弾き始めた。スピッツ、奥田民生、ZOO、宇多田ヒカル。誰もが知っている流行歌の後、39歳の男の心を揺さぶる歌を奏でた。♪そんな時代も あったねと…。中島みゆきの「時代」。気がつけば、いっしょに口ずさんでいた。心は学生時代へとフラッシュバックしていた。
午後9時過ぎ、大街道商店街。彼はフォークギターを準備していた。週1回は足を運んで、定位置で歌っているという。家路を急ぐ人、あるいは酒場へと向かう人。寒空だから、足を止めてくれる人はあまりいない。それでも、歌うことはやめない。聞かなくても分かる。歌いたいから、歌うんだ。ただ、それだけだ。
学生の時、バイトで貯めたお金で、安もののギターを買った。書店でフォークソング集をあさった。かぐや姫、吉田拓郎の譜面のコードを追った。指が短くて、Fを出すのに苦労した。偉そうにアルペジオで、さだまさしの「秋桜」を弾いた。不器用で、弦を何度も張り直した。真夜中なのに、下手くそな歌で友人と尾崎豊の「シェリー」を絶叫。近所迷惑をした。ブサイクな顔のくせして、好きな女の子の前でサザンを歌ってカッコつけた。
彼の気持ちよさそうに歌う姿を見て、懐かしくなり、そして、うらやましくなった。アパートに帰って、テレビをつけたら、南こうせつと伊勢正三がセッションしていた。「22才の別れ」が流れ始めると、立ち上がれなくなった。風呂場でシャワーを浴びながら、大声で歌ってしまった。相変わらず、近所迷惑なヤツだなあ…。
変わること、変わらないこと
2014・1・17~愛媛・松山市~
あのころ、毎日のように通った通りは、すっかり華やかになっていた。久しぶりに松山ロープウェー街を歩いてみた。イルミネーションがまだ飾られているせいか、夜でも光り輝く中を、学生たちや自動車が駆け抜けていった。もう17年前か…。愛媛大での授業が終わった後、友人とよく大街道まで自転車で走った。ひと目ぼれだった女の子と並んで歩いたこともある。いい思い出だ。
当時はこれといった店はなかったような気がするが、いまでは、おしゃれなアンティークショップやブティックが並んでいた。おしゃれな居酒屋も発見。浜田省吾や尾崎豊のように弦を弾きたいと、少し高めのフォークギターを買った店は、まだあった。なんだか、うれしくなった。
時代は確実に流れていく。人は年を重ね、街は変わっていく。でも、心の中の記憶は永遠に変わらない。阪神淡路大震災から19年。目を閉じ、日々の平和を願った。


