日曜日はカレー曜日~その11・あさりとほうれん草のカレー~
2014・3・2~愛媛・松山市~
特に理由はない。「あさりを食いたい!」。そう思ったので、いつものスーパーマーケットにあさりを買いに行った。この日の具は決まった。野菜は何がいいかな?これも、特に理由はない。「ほうれん草を食いたい」。決まった。あさりとほうれん草のカレーだ。
いつものように、タマネギを炒めた後、あさりを投入。サラッと炒めた後、水を投入した。あれっ?水が白くなった。もしかして、あさりを水洗いしなかったから??まあ、いいや。死にやしないだろう。煮詰めた後、ほうれん草を入れて、カレールーと絡めて、できあがりだ。
39年と半年間、生きてきて、あさりとカレーの組み合わせはたぶん初めてだ。あさりの身とルーが見事にからみ合っている。あさりからの出汁も、かすかだが感じた。野菜にほうれん草を入れたのも大正解。ジャガイモとかニンジンを入れていたら、あさりの味が消えていたかもしれないな。
以前、焼きサバカレーをつくったが、海の幸が入ったカレーはたまに無性に食べたくなることがある。肉と魚をどちらを選ぶと問われたら、迷わず「魚」と言うなあ。年を取ったかな??
幻の焼きそば
2014・3・1~愛媛・松山市~
ウワサにたがわぬ味だった。繁華街の中にある「じゅん」に行ってきた。以前、仕事の関係でお世話になっていたので、お礼がてらに寄ってみたのだ。のれんをくぐって入ってみると、お客さんでいっぱい。おかみさんが「こちらへどうぞ~」と言ってくれたので、カウンターに。ご主人は奥で忙しそうに調理していた。迷うことなく「かめそばをひとつ」と注文した。周りを見てみると、ほとんどのお客さんがかめそばを食べていた。人気メニューなんだなあ。
「お待ちどう~」。なるほど。焼きそばの上にちりめんがのっている。そして、ムロアジの削り節がダンスをしているみたいに腰を揺らしているではないか。見たことのない組み合わせだ。いつもなら、一眼レフカメラを取り出すところだが、とても出せる状態ではなかったので、スマホのカメラでパシャリ。う~ん、うまそうに撮れたかな?
ちりめんと削り節を麺と絡めて、一気にひと口。麺には柔らかい部分と硬い部分が入り混じっていて、なんとも表現しがたい食感。確かに、焼きそばのようで焼きそばじゃない!ちりめんのほどよい硬さがうまく重なり合って、歯ごたえもある。やっぱり、なんとも表現しがたい。それでも、病みつきになりそうな味であることは間違いない。
やっと、ご主人の手が空いたので、あいさつ。「ああ、この前はありがとうございました」と逆にお礼を言われてしまった。「めっちゃ、おいしかったです。病みつきになりそうです」と感想を言うと「そうでしょう?」と満面の笑み。「麺の硬いところと柔らかいところが絶妙でしょう?まあ、普通の麺でつくっているんですけど、つくり方は企業秘密です。ハハハハハハッ」と、豪快に笑った。
昭和の時代に、松山市内の食堂「かめ」が提供していた焼きそば、つまり「かめそば」は「幻のかめそば」と呼ばれていた。ファンからも惜しまれつ閉店し、姿を消してから十数年。製法が独自で門外不出だったが、ご主人が「かめ」の店主からその製法を学び、幻の味を復活させたのだ。だから、この味はこの店でしか楽しめないのだ。
「みなさん、お酒のつまみに食べるんですよ」。よく見れば、隣のお客さんもビールや日本酒を飲みながら食べている。なるほどね。この日は自転車で来ていたから断念したが、次回はゆっくりかめそばとお酒を楽しみたいなあ。「今度はそうしてください。お待ちしています」。ご主人とおかみさんの笑顔がとても印象的だった。帰るころには「いつ行こうかな~」って考えていた。
五穀豊穣の神様
2014・2・28~愛媛・松山市~
アパートの近所の民家の玄関先をよく見てみると、瓦でつくられた七福神が置かれているのに気づいた。ある家には、恵比寿天がいた。あれ?確か、漁業の神だったはずだが…。調べてみると、時代とともに「商売繁盛」や「五穀豊穣」をもたらす商業や農業の神となったそうだ。唯一の日本由来の神でもある。
なるほど。実際、近所には田んぼや畑が点在しており、農家が多いようだ。現在では土を掘り起こしたりして、春の田植えの準備をしている田んぼをいくつか見かけた。最近では、TPP(環太平洋連携協定)で、日米の交渉がニュースで報道されている。正直、よく分かっていないのだが、とにかく日本人は日本産のお米や野菜を食べたいと思っているはず。恵比寿天様、ことしも豊作をよろしくお願いします!!


