新テーマ「うなぎ料理店めぐり」
自分は鰻好きである。
幼少の頃は、鰻本体よりもタレの染みたご飯のほうが好きという、大変変わった、もったいない奴だったのだが、思春期を迎え体質が変わったのか、或いは大人になったのか、いつの頃からか鰻が大好きになっていた。
それがいつなのか?についてはビールがいつ美味しく感じるようになったのか、と同じくらい謎である。
つーか、そんなことよりも、本題を。
つまり、タイトルの通りです。
先日入った鰻店に「うなぎ百選会」というパンフレット(雑誌?)が置いてあるのを発見し、ふと「全国津々浦々、うなぎ店をめぐるという名目で都度一人旅をし、それをblogで報告するとネタ的にいいかも!」と思い立った次第である。
という訳で明日1/100店目のレポート予定(のっけから高い店だった…泣)。
許されざる者
オラオラ!悪い奴らはまとめて鉛玉を食らわすぜ!
ダーティ・ハリーの西部劇版…なんてノリじゃありません。
全くもって善人がいない。しかし完全な悪人もいない。善悪がはっきりしていない、そういう意味では西部劇だが今ここにある現実世界をも表現した映画。本人曰く最後の西部劇、というのは良くも悪くも納得。
従来の西部劇がもっていた、どこか非現実的な水戸黄門的ノー天気さを、完膚なきまでに叩き壊す。
ハリウッド的エンターテイメントや、日本のドラマなどに慣れている人は、はっきり言って「暗い!つまらない!」と言うだろうな…
それなりに思い入れがあるので、長文かつネタバレご容赦を。
大自然の中で、年老いつつも何とか日々を暮らしている男、かつては列車強盗、女子供も容赦なく撃ち殺した極悪ガンマン、ウィリアム・マニー。
そんな老ガンマンに仕事の話が。ごろつきに顔を傷つけられた娼婦の復讐のために娼婦仲間が賞金を賭けたのだ。それをモノにしようと若いガンマン、キッドがやってくる。
自分は堅気になった。渋るマニーだが、今の暮らしに限界も近い。ふっきれずに、久しぶりに缶を的に銃を撃つ。しかし歳月が銃の腕を著しく鈍らせている…それでも、現状を打破するためにキッドを追って旅立っていく…
雄大なアメリカの自然が如何なく描かれ、イーストウッドの佇まいが良く映えてます。渋い。渋すぎるよイーストウッド。正に彼による彼のための、彼を観るための映画。
イーストウッドだけでなく他の人達も皆演技が良いが、枯れつつも昔の狂気を眼光に携える、表情の演技はやはりイーストウッド。
ごろつき(牧童だけど)の一人を狙撃する場面で、仲間(モーガン・フリーマン=最新作ミリオンダラー・ベイビーでも共演している、いぶし銀のおっさん)から「自分は撃てない」と表情で訴えられ(ここの演技がまたいいんだ)、渋々代わるマニー。
「ライフルは苦手なんだが…」苦手な道具を使わざるを得ない面倒くささと、また手を血に染めてしまう後ろめたさ、冷酷と嫌悪感が入り混じった、複雑な表情。
また、撃ってしまった後の、後悔と苛立ちの表情と、意味も無く土をむしる仕草。
「おい!水くらい飲ませてやれ!もう撃たない!」撃っといてそりゃないだろ、という理不尽な台詞だが、その前までの葛藤を観ているだけに、ぐっと感情移入してしまう。
二人目を殺る時の派手な銃撃戦の後、賞金を受け取るために町外れで待つ。
「昔もあんなだったのか?怒号と銃弾が飛び交う…ちょっとだけ怖かった」キッドは人殺しは初めてだった。
「覚えてねえ…大抵酔ってたからな」悲しいまでに淡々と答えるマニー。
人を殺してしまった罪悪感に苛まれ、「奴らは自業自得だ」と自分に言い聞かせるようにうそぶくキッドに、マニーが言う。「俺達も同類だ」
賞金を持ってきた娼婦から、仲間が捕まって拷問された後に酷い殺され方をした事を知り、冷静に話を聞きつつも、10年間断っていた、悪行の根源である酒を口につける。 「キッド、お前の銃を貸せ」
静かな怒りと殺意がみなぎるマニーに、ビビりまくるキッド。「その銃はお前やる。オレはもう二度と殺さない。オレはあんたとは違う。金も全部やる。あんたに殺されたくねえ…」
「お前は殺さない。たった一人の友達だからな」
単身、町に向かうマニー。
豪雨と馬の蹄の音だけが響き、馬の脚と土砂降りの地面が映る絵に、飲み干した酒ビンが捨てられる。
すごい…これから始まる惨劇の予感を、これ以上ないくらいの演出で魅せる。
町の酒場では、拷問で聞き出したマニーの住みかに狩りに出かける算段で、保安官を囲んで盛り上がっていた。
「一緒に来る奴はオレが一杯おごるぞ!」
ふと気づくと酒場の入り口には、豪雨に濡れてヨレヨレになりながらも、スペンサー銃を掲げて不気味に立ち尽くすマニーの姿が。
「ウィリアム・マニーか?女子供を殺した?」やつは極悪人だという先入観たっぷりに訊ねる保安官。
「そうだ。女子供も、動くものならお構いなしに殺した。今夜はお前を殺す」
こっから先はちょっとあり得ないくらい出来すぎの展開。
銃撃戦の後に淡々とグラスをあおるシーン、スペンサー銃の装填シーン、はキワだってカッコいい。
「娼婦を人間らしく扱え。さも無いと皆殺しにするぞ」去り際に凄むマニーのバックには、星条旗が。
誰が許されざるものなのか?何が善で何が悪なのか?人を殺すという行為の愚かさに善も悪もないという事を訴える内容であるだけに、最後の星条旗は気になる。
果たしてブッシュさんはこの映画、好きか嫌いか?
amebloバグってませんか?
なんか下書き→更新が出来ないぞ…
2回も更新失敗してしまった…沢山書いたのに…しかもたちが悪いことにエラーにならずに更新前の文章で再表示され書き加えた文章が消えてる…コピペによる復活すら出来ない…
私の操作ミスじゃないですよね?皆さん同じ目にあった事ありませんか?
ameblo様、ちゃんとテストしてください(つってもこの訴え自体見られてないだろうけど)。
3回同じ文章書く気が起きないのでもうふて寝。
【読み物】裸のNTT
- 著者: 別冊宝島編集部
- タイトル: 裸のNTT
Bookoffでふと見かけ、仕事柄関わることもあるので興味本位で衝動買い。
いやあ笑わせて頂きました。
さすが超巨大企業。いろんな人達がいて、いろんな事件が起きますな。
NTTさんは、主に新人研修期間において鈴鹿にある研修所に全員集合するのだが、そこで社内恋愛になることが多いらしく、そうしたペアを「鈴鹿ップル」と言うのだそうだ(実際、仕事を一緒にした社員の方で鈴鹿ップル→ご結婚、という方を知っている)。
#確かに恋愛関係に発展してしまうくらい研修期間が長いんだ、これが…親方日の丸だけあって許されるコストが違うね!当社はたった数週間だもんな…
分社のエピソードや、グループ会社の力関係・位置関係を車に例えて語るところも笑える。
NTT東日本=カローラ
NTTコミュニケーションズ=ベンツ3シリーズ(3っていうのが絶妙)
NTTデータ=クラウン(いつかは…ということらしい)
NTTドコモ=スポーツカー…
持ち株会社に至っては、スタッフ部門=みこし(タイヤはついてない)、研究部門=霊柩車(近寄りがたい)、だって。
NTTさんに比べたら自分の会社は原チャリ程度だが、そんな小さな会社内でも部署毎の文化みたいなものがあって、いやはや酒の肴には事欠かない。
ところで、今でこそ超メジャーなNTTドコモさんも、携帯電話の黎明期においては端のセクションだったらしく、移籍する人は左遷扱いに近かったそうだ。近年、「うおー!どんな手を使ってでもドコモに行っとけば良かった!」と未だに大後悔しきりの社員さんを少なくとも3名は知っている。
まさにこの世は栄枯盛衰あり、下克上ですね。
【小説】巨人たちの星
著者: ジェイムズ・P・ホーガン, 池 央耿
- タイトル: 巨人たちの星
SF小説の金字塔、巨人シリーズの第3弾。
星を継ぐものやガニメデの優しい巨人が「SFミステリー」的であったのに対して、本作は「SFエンターテイメント」である。
陰謀・謀略あり、破壊工作あり、軍隊動員あり、3部作を通じて初の暴力沙汰(といっても別に人が死んだりはしないけど)あり、の慌しくもキナ臭い展開が中心。
陰謀・工作合戦を主導する地球人と、戸惑いながら追従するガニメアン、という構図はちょっと地球人のことを買いかぶりすぎな感も。我々はそんなに知略的だったっけ?
もともと3部作全体に、科学技術の進歩こそが人類の繁栄をもたらす、だとか人間のあきらめない不屈の闘志に乾杯!的な思想が見え隠れしているが、前作まではダンチェッカー演説に封じ込められていたために感じることの出来た折角の感動的青臭さが、現実世界のごたごたが持ち込まれたことによって、かき消されてしまった。心なしか、ハント=ダンチェッカー両教授の元気が無いのもそのせいか。
うがった見方をすれば、巷の謀略本レベルに近いノリである。「ロスチャイルドやロックフェラーは実は宇宙人だった!」みたいな。
「星を継ぐもの」で強烈に感じた、夜空の星を眺めながら遠い過去からの人類進化の謎に思いを巡らす…感が作を重ねるごとに薄れてしまったようで寂しい。
しかし、とは言えそこは一流のSF作家、見事にSF的スケールで解決。広げた風呂敷をたたむには色々無理もあったが最後は「おお!何てこった!」とまたまた驚かされ一応の完結。いやあ何だかんだでSFの醍醐味は十分味わえた。
え?完結じゃないの?第4弾につづく!