OBCが、勘定奉行V ERPでISO15408認証取得 | 依田会計IT室長によるOBC奉行活用術

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OBC商蔵奉行を中心とした奉行シリーズの最新情報や活用方法を紹介しつつ、中小中堅企業の経営とITの融合を目指してみたり、みなかったり。。。

(OBCニュースリリースより抜粋)
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~ 財務会計パッケージでは、勘定奉行V ERPが日本で初めての取得 ~

業務ソリューションベンダー大手 株式会社オービックビジネスコンサルタント (代表取締役社長:和田成史/本社東京都新宿区:東証1部登録銘柄コード4733:以下OBC)の 主力製品『勘定奉行V ERP』が、セキュリティに関連する機能を評価するための国際標準規格「ISO/IEC15408 情報セキュリティ評価基準」(以下ISO15408)認証を取得しました。
これは、財務会計パッケージ製品として日本初の認証取得です。(平成21年4月10日現在)

「勘定奉行V ERP」は、企業がコンプライアンスを遵守するための会計監査において、情報セキュリティとして必要とされる「識別認証機能」や「監査証跡」をはじめとした、不正や改ざんを防止でき、会計データの信頼性を確保する高度なセキュリティ機能を標準搭載しました。これにより、上場企業4000社や、そのグループ企業約8万社など、成長企業・中堅企業を中心とした内部統制をすすめる企業は、国際標準規格「ISO15408」の基準をクリアした ERPパッケージの高度な機能とセキュリティを利用できます。

OBCは、企業の信頼性を確保するために欠かせない先進の基幹業務ソリューションを提供します。
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全文はOBCサイトにてご確認いただけます。
http://www.obc.co.jp/news/release/news_090410.html



①「ISO/IEC15408 情報セキュリティ評価基準」の取得
経済産業省も取得を支援しているという説明もありますが、このISO/IEC15408という基準は税制でも利用されており、当基準の認証を受けていることが情報基盤強化税制(IT投資減税)の条件となっています。情報基盤強化税制ではOSやデータベースサーバーがISO/IEC15408に適合していないと適用できないため、今回の勘定奉行Vが認証取得を受けたことによる税務面での影響はありませんが、本認証がセキュリティ評価のメルクマールになっていることではないでしょうか。そのような認証を勘定奉行が取得したことはOBCの姿勢として、セキュリティに対する意識の高さの現れであり、歓迎されるものであると思います。この認証取得には費用も時間もかかると言われていますから、なおさらですね。

②勘定奉行V ERP Standard Edition Ver.1.05
21シリーズは該当しないことに注意してください。セキュリティを高める機能として、21シリーズにも権限登録などの機能があるとはいえ、私も支援させていただいている中で21シリーズが少し弱いとすれば、ログの管理はほぼないに等しいと言う点ではないかと思います。
しかし、Vシリーズでは内部統制への対応を謳い文句にしているし、上場企業やその子会社を主なターゲットとしていることからログの管理機能は避けて通れない機能でした。もうずいぶん前になりますが、初めてVシリーズの開発が発表され、まだ開発中の画面が紹介されたときにもログの管理機能については触れられていました。正直いって、21シリーズにもつけて欲しい機能の一つです。まれではありますが、LANPACKのように複数のユーザーが触れるアプリケーションの場合、誰がやった作業なのか追いかけたいことが良くあります。(これは犯人探しではなく、同じ事を繰り返さないための調査としてです。間違っても犯人探ししてはいけません。発展的ではありませんから。)
より厳密に管理したい企業は、21シリーズよりもVシリーズをお勧めします。これは販売管理システムである商蔵奉行でも同じことが言えます。

以上、OBCのニュースリリースからのお知らせでした。