皆さんこんにちは。韓国の国民詩人であり、広くアジア各地で慕われている尹東柱(1917〜1945年)をご存じでしょうか。彼は同志社大学で英文学を学んでいたことがあるのですが、その時に暮らしていた下宿が京都市左京区にありました。その下宿のあった場所に建てられた記念碑をご紹介します。
詩人尹東柱は1942年から同志社大学で専科生として英文学を学んでいました。43年7月、治安維持法違反で京都下鴨警察に逮捕されるまで住んでいた下宿跡が京都市左京区にありました。叡山電鉄茶山駅の東で、京都造形芸術大学高原校舎のある場所です。
彼は1945年2月、27歳という若さで福岡刑務所で獄死しました。彼の短くとも清冽な生涯に思いを寄せる人によって「尹東柱留魂之碑」という石碑が建立されています。
碑の横には彼の業績と、代表的な詩である「序詩」がハングルと、伊吹郷氏による日本語の訳詞とで刻まれています。当時とは全く周囲の風景は異なっていると思いますが、この碑を見ながら序詩を口ずさむと彼の息吹が聞こえて来そうでした。
この場所から彼が学んでいた同志社大学までは西へ2.5km。高野川を越えると下鴨神社の緑豊かな清流の森、鴨川を越え、今出川通りに入ると京都御所があり、その北側が同志社大学です。彼にとって京都はどんな印象だったのでしょうか。
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