皆さんいかがお過ごしでしょうか。
前回はソウルにある尹東柱文学館と詩人の丘についてご紹介しました。
詩人の丘には彼の詩集 하늘과 바람과 별과 시(空と風と星と詩)から서시(序詩)が刻まれています。これは韓国現代文学の記念碑的な重要な詩です。再び取り上げたいと思います。
서시
죽는 날까지 하늘을 우러러
한점 부끄럼이 없기를
잎새에 이는 바람에도
나는 괴로와했다.
별을 노래하는 마음으로
모든 죽어가는 것을 사랑해야지
그리고 나한테 주어진 길을
걸어가야겠다
오늘밤에도 별이 바람에 스치운다
序詩
死ぬときまで空を見上げて
少しも恥じることがないことを
木の葉に吹き寄せるそよ風にも
私は心痛いものがあった。
星のことを歌う心で
やがては死に行くものを愛さなくては
そして我に与えられた道を
進まなければならぬ
今晩も星が風に晒されている。
(横田 明 訳)
○
いかがでしたか。序詩は韓国現代文学を記念する重要な詩です。次にソウルに行かれた時には、彼がたたずんだ詩人の丘で、彼の生涯に想いを馳せながら、この詩を口ずさんで見るのはいかがでしょうか。丘の上でこの詩をくちずさむと、まるで詩人の魂が乗り移ったかのような、澄んだ心境になれました。
何も明洞だけがソウルではありません。詩人の丘にもどうかいらしてください。きっと記憶に残る旅行になると思いますよ。
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