手紙は人と人を紡ぐ 「ラブレター」の岩井俊二監督「ラストレター」 | あなたの知らない韓国 ー歴史、文化、旅ー

あなたの知らない韓国 ー歴史、文化、旅ー

歴史や文化などを中心に、日本・韓国や東アジアに
またがる話題を掘り下げながら提供したいと思います。

歴史、文化、韓国語、日本語

 
 皆さんいかがお過ごしでしょうか。
 

 先日、日本映画「ラストレター」を観賞しました。「ラストレター」は中山美穂主演「ラブレター」岩井俊二監督の作品で、「ラブレター」韓国でも大ヒットしたのは記憶に新しいですね。山に向かって「お元気ですか」と叫ぶことが一種の流行になっていましたね。今回は、北海道や神戸ではなく、東北地方は宮城県仙台市白石市が舞台になっています。

 
 
 
 

 主人公 裕里(松たか子)の姉未咲が突然亡くなってしまいます。裕里は未咲の葬儀の場で、未咲の娘鮎美(広瀬すず)から伝えられたことがありました。未咲の高校時代の同窓会の案内が来ていること、そして未咲が鮎美に残した手紙の存在のことでした。裕里は未咲が死亡したことを知らせるために同窓会に行ったのでしたが、学校で人気者だった姉と勘違いされた上に、そのことを伝えられませんでした。さらに高校時代の初恋の相手・鏡史郎(福山雅治)と再会してしまったのでした。

 

 

 勘違いから裕里と鏡史郎の不思議な文通がはじまりました。裕里は未咲のふりをして、手紙を書き続けたのですが、その内の一通が未咲の娘鮎美に届いてしまい、鮎美は鏡史郎と未咲、裕里の学生時代の淡い初恋の思い出を知ることになったのでした。

 

 この映画を見て、懐かしい気分とともに非常に温かい気持ちになりました。インターネット万能の時代に肉筆の手紙を通した文通。なんだか手書きの文字の温かみと、手紙に込めた人の思いが強く伝わり、時間がゆっくり流れているような心地よさを感じました。それに街中を流れる清流の美しさや、落ち着いた家並みが非常に羨ましく思えました。全てが美しいと言える映画です。くすくす笑いながらも、最後は温かい涙で濡れています。

 

 

 

 

 「ラブレター」で主役を演じた中山美穂や豊川悦司が、重要な脇役を演じており、「ラブレター」や他の岩井俊二作品もまた鑑賞したくなりました。

 

 

 

 

 

 以下の映画関連ブログもお読みいただければ幸いです。

 

関連ブログリンク(映画関係)

庶民の悲哀をコミカルに ポン・ジュノ監督デビュー作

 

列車の中の近未来 ポン・ジュノ監督「スノーピアザー」

 

祝 アカデミー賞 ポン・ジュノ監督「パラサイトー半地下の家族」

 

映画「タクシー運転手」と5.18民主化運動

 

映画「1987、ある闘いの真実」と旧 南営洞対共分室

 

お腹を空かして見に行きたい映画 韓国映画「リトルフォレスト」  

 

死んだらどうなる 韓国映画 「神と共に」とあの世

 

さらに迫力 韓国映画「神と共に 第二章 因と縁」

 

壮絶な裏社会の光景 韓国映画「コインロッカーの女」

 

暴れまくり  マㆍドンソク主演 韓国映画「無双の鉄拳」

 

歴史スペクタクル大作 大帝国との決戦 韓国映画「安市城」

 

巨大軍艦大和建造の裏 日本映画「アルキメデスの大戦」

 

悪党どもに指導的鉄拳 マ・ドンソク主演「守護教師」

 

大人気 韓国映画「神と共に」と転生

思いを伝え、命をつなぐ 映画「風の電話」

 

祝 アカデミー賞 ポン・ジュノ監督「パラサイトー半地下の家族」

 

死んだらどうなる 韓国映画 「神と共に」とあの世

 

タップダンスと分断の悲劇 韓国映画「スウィング・キッズ」