言語聴覚士(ST)のつぶやき

言語聴覚士(ST)のつぶやき

小児のST(言語聴覚士)をしています。
訓練方法などはあまり書く予定はなく、訓練室での出来事を書いています
※個人情報がわからない様に書いています。

ブログの内容は個人的な見解として述べています。
また、個人が特定できない様に、状況を詳細に記述する事ができません。ご了承下さい。

私の最初のブログです。↓
https://ameblo.jp/yazzuu/entry-12823570487.html


発達がゆっくりなお子さんの言語訓練をしている言語聴覚士です。
いわゆる「小児ST」と呼ばれています。

現在はクリニック外来に常勤しており、気がつけばもう十数年が経ちました。


私自身、ASD児の親でもあります。

(子供は現在30代で、グループホームに入っています。)

  納豆ご飯しか食べられなかったAくん


今から10年以上前、年中から小学1年生まで通われていたASDのお子さん(以下Aくん)がいました。
Aくんはとても強い偏食があり、食べられるものは「納豆ご飯」だけ。

旅行や外食はもちろん難しく、園からの連絡帳には


「今日は水だけ飲みました。」

という文字が並ぶことも少なくありませんでした。

  少しずつ見えてきた変化


小学校に上がってから、少しずつ変化が見られました。
まずフライドポテトが食べられるようになり、
ファミレスでの外食も可能になりました(ポテト🍟しか食べないけど)。

その頃、Aくんは言語訓練を終了し、
私は「今どうしているかな」と時々思い出していました。

  思いがけない再会


そして今回、AくんのいとこであるBくん(お父さん同士が兄弟)がASDと診断され、当院に通うことになりました。
Aくんは現在高校生とのことで、それを聞いただけでも驚いたのですが、
ふと偏食のことを思い出し、聞いてみました。


「Aくん、今はどんなものを食べていますか?」

Bくんママ
「この間会ったときは、さかな食べてましたよ。」


「え!びっくり 」

Bくんママ
「好き嫌いは多いみたいですけど、なんでも食べるようになりました。」

  聞いてほっとした一言


その言葉を聞いて、心からほっとしました。

偏食で悩まれているお母さんはとても多いと思いますが、
Aくんのように、成長とともに少しずつ食べられるものが増えていくお子さんは少なくありません。
「大きくなっても、まったく増えない」というケースは、
実際にはほとんどないのではないかと感じています。


私の子どももASD児で偏食でしたが、今では食べ過ぎで食事制限するほどです。

  偏食は“今”だけのことかも。。


論文を読むと偏食が非常に強い子に、胃ろうを造設するケースが紹介されることがあります。

ただ、私自身の子どもやその周辺、またはこれまで関わってきたお子さんたちの中で、

噂レベルを含め、胃ろうを造設したという話は聞いたことがありません。


現場の実感として、胃ろうになるケースはかなりイレギュラーであり、

多くのお子さんは成長とともに、少しずつ食べられるものを増やしていく印象があります。


小さい頃は、口の中の過敏さが強いお子さんも多いですが、

成長とともに、その過敏さは少しずつ和らいでいくことが多い

です。






発達がゆっくりなお子さんの言語訓練をしています。


いわゆる「小児ST」と呼ばれています。

現在はクリニック外来で常勤しており、十数年が経ちます。



  英語で話しかけると、愛情が伝わらないことがあります


日々、たくさんの親子と関わる中で、
伝えておきたいことがあります。

それは、

英語ネイティブでない親が、子どもに英語で話しかけることは、
子どもに愛情が伝わらなくなる危険がある
という事実です。

「将来のために」
「早くから英語に触れさせたい」
「英語ができた方が有利だから」

こうした思いから、
日本語話者のご両親が、家庭内で英語を使おうとするケースがあります。



  問題は「英語」ではありません


大事なのは、英語か日本語か、ではありません。

問題は、

その言語で、親が「感情」を自然に乗せられるかどうか
です。

英語ネイティブでない場合、

・とっさに言葉が出てこない
・決まったフレーズしか使えない
・怒り、悲しみ、喜び、微妙な気持ちを表現できない

こうした状態になりがちです。

すると、子どもに届くのは「音としてのことば」だけで、
気持ちが乗ったことばではなくなります。



  子どもが本当に受け取っているもの


子どもは、語彙や文法を聞いているわけではありません。

・声のトーン
・間の取り方
・表情
・感情の揺れ

こうしたものを通して、

「自分は大切にされている」
「この人と一緒にいると安心する」

という感覚を受け取っています。


英語が不自由な親の英語では、
この部分がどうしても薄くなってしまいます。


  愛情が伝わらない言語環境は危険です


愛情が十分に伝わらない言語環境は、

ことば以前に「心の土台」を不安定にします。

最悪、愛着障害となる可能性も。。。。



これは英語が悪いのではありません。


  親の役割は愛情を伝えること


家庭で親が担う役割は、
言語教育ではありません。

愛情を、毎日、繰り返し、確実に伝えることです。

「かわいいね」
「大丈夫だよ」
「一緒にいようね」


  だから、英語で話しかけないでください


英語ネイティブでないのであれば、
子どもに英語で話しかける必要はありません。

それは、
子どもの将来のためでも、能力のためでもなく、

親の愛情を、確実に子どもに届けるためです。



  【補足】国際結婚の場合はどう考える?


国際結婚の場合、パパは日本語、ママは英語(または逆)、という環境は問題ありません。


もし、英語がネイティブ並みに話せるのなら、英語で話しかけても良いですし、

英語は話せるけれど、ネイティブなみではないのなら、日本語で話しかけるべきです。


大切なのは、親が愛情を伝えやすい言語で話しかけているかどうか、です。


なので、たとえ発達がゆっくりなお子さんや、発達に凸凹があるお子さんでも、

親が感情を自然に乗せられる言語で話しかけることが重要


この原則は、住んでいる国はどこであっても、どんな国籍の人であろうと変わりません。




  ⚠️注意点として


小さいうちに、2ヶ国語の中で生活すると子どもが混乱して良くない、という話がありますが、それは完全に否定されています。

問題は言語ではなく、愛情だからです。



※参考文献

• 神経発達症児の多言語使用:肯定的(Uljarevic M.;2016) 

 発達性言語障害、自閉症、ダウン症: 単一言語、複数言語のいずれでも言語発達は変わらず(単一群が良好という仮説は完全に否定)

• Comparative language development in bilingual and monolingual children with autism spectrum disorder: A systematic review: Journal of Early Intervention, 39(2), 106-124. Lund, E. M. Kohlmeier(2017)




発達がゆっくりなお子さんの言語訓練をしている言語聴覚士です。


いわゆる「小児ST」と呼ばれています。

現在は、クリニック外来に常勤しており、十数年が経ちます。



  小児STは発音の訓練もしています


小児ST(言語聴覚士)の仕事というと、「発達凸凹児さんの支援」というイメージが強いかもしれません。
ですが実は、「さかな」を「ちゃかな」と言ってしまうなど、発音の誤りを修正する“構音訓練”も大切な業務のひとつです。
発音修正を希望して来られるのは、定型発達のお子さんが多いのも特徴です。


  親御さんからよく聞かれる質問


ある日、構音訓練に通っているAちゃんのお母さんから、こんな質問を受けました。

「先生、Aが英語を習いたいって言ってるんですが……習っても大丈夫でしょうか? また発音がおかしくならないか心配で。」


実は、同じような相談は少なくありません。
別のBくんの親御さんからは、
「英会話を習わせているせいで発音が悪くなったんでしょうか? やめた方がいいですか?」
と、不安そうに尋ねられたこともありました。


  結論:英語と発音の崩れは関係ありません


結論から言うと——
英語を習うことと、日本語の発音が悪くなることには、まったく関係がありません。

英語を習っていなくても、日本語の発音が未完成な時期には誤りが出るものですし、Aちゃんのように発音がよくなってきたお子さんが英語を始めたからといって、せっかく整ってきた音が崩れることもありません。

ですから、私は

「どうぞ安心して英語を習ってくださいね」

とお伝えしています。


発音の発達は、言語を追加したから左右されるものではなく、年齢や口腔機能など“日本語の中の要因”がほとんどです。


お子さんが「英語をやってみたい」と思った気持ちを、安心して応援してあげていいと思います。




  注意点として


発音の話からは外れますが、子どもをバイリンガルにしたいために子どもに英語を習わせているご両親(英語がネイティブではないご両親)の場合、注意⚠️が必要です。

そういうご家庭の中で、お家の中で英語で接している方がいるようですが、英語ネイティブでない方は、子どもに英語で話しかけるのはやめましょう!

あくまでも習い事として捉えるべきだと思います。

 理由は次回へ続く。。。


発達がゆっくりなお子さんの言語訓練をしている言語聴覚士です。


いわゆる「小児ST」と呼ばれています。

現在は、クリニック外来に常勤しており、十数年が経ちます。



小児STはどこにいる?

   言語聴覚士の人数と小児STの現状

言語聴覚士の総数は、現在およそ4万2千人と言われています。(有資格者のみ)


そのうち、小児を担当しているSTは約4千5百人ほど(令和3年ST協会より)。


ただし、この数字には常勤・非常勤・パート、さらに成人との兼務も含まれており、純粋に「小児専門」で勤務している人数は、実際にはもっと少ないと考えられます。



  小児STの働き先は医療だけではない

私が就職した十数年前は、小児STの就職先と言ったら、医療機関や発達センターくらいでした。

しかし、今の小児STの働き方は、医療機関に限りません。
「子どもの発達を考えるSTの会」がまとめたデータ(2023年)では、会員の所属先は次のようになっています。

・児童発達支援事業所:57%
・放課後等デイサービス:9%

・一般病院:11%
・総合療育センター:6%

・クリニック:5%
 他


このデータを見ると、児童発達支援事業所が57%
小児STの働く場所が多様化していることがわかります。

  若い小児STが児童発達支援へ流れる理由

最近は、若い小児STさんが医療機関から児童発達支援施設へ転職するケースが増えている印象があります。


理由は一目瞭然で、医療機関では給与が上がりにくい一方、児発では児発管(児童発達支援管理責任者)を取得すれば、大幅な給与アップが見込めるためです。



もし私があと10年若かったら、きっと児発に転職していたと思います。

児発管(児童発達支援管理責任者)をとったら、事業所任されるし、独立も夢ではないし。。。


でも、私は子育て終了後に資格を取ったため、今は定年までカウントダウンなのです。

多少ブラックな医療機関だとわかっていても転職はしません、というか、できない

なので、若いSTさんたちの選択肢が広いことがうらやましいです。

発達がゆっくりなお子さんの言語訓練をしている言語聴覚士です。
いわゆる「小児ST」と呼ばれています。
現在は、クリニック外来に常勤しており、もう十数年が経ちます。


パパの転勤が決まった、2つの家族の対照的な選択


4月に転勤の辞令が出た、2つのご家庭のお話です(数年前のお話)。


どちらも

「パパママの地元への転勤」を希望していて、願いが叶っての辞令でした。
そして、どちらのご家庭にも、言語訓練に通っている、春から1年生になる発達ゆっくりなお子さんがいます。


👪 家族A:地元へ転勤し、そのまま新生活へ


Aくんのご家庭は、転勤先(ご両親の地元)で小学校に入学することになりました。
Aくんには弟くんがいて、上のお子さんがまだ幼いこともあり、家族そろって地元で新生活をスタートする選択をされました。


👪 家族B:転勤を断り、今の地域にとどまる選択


一方、Bくんのご家庭は、せっかく希望が通って決まった地元への転勤をあえて断り、
「現在の地域で小学校に入学する」
という決断をされました。

Bくんには、今度6年生になるお兄ちゃんがいます。
上のお子さんの学校生活を優先し、新しい環境への転校を避けるため、パパは会社を辞めて転職。
家族全員で、今の地域に根を下ろす選択をされました。


🔍 2つの家族の選択が示すもの


家族Aと家族Bの違いは、
“上のお子さんの年齢”
でした。

子どもが小さいうちは、家族での移動もしやすいもの。
けれど、子どもが大きくなると、学校・友達関係・生活の基盤ができあがっていて、簡単には動けなくなります。


✨ 転勤と家族のかたち


正社員は「転勤OK」で採用されることが多いですが、
家族ができ、子どもが成長していくと状況は変わっていきます

「昔ならパパが単身赴任」というパターンが主流でしたが、

今は夫婦共働きが一般的で、子育ても夫婦で協力し合う時代。


だからこそ、会社側にも
“子どもが小さいうちに地元に返してあげる”
そんな配慮がもっとあってもいいのでは…と思うのは私だけでしょうか?

お子さんが中学生くらいになれば、その場所がそのまま「地元」になります。
会社都合だけではなく、家族構成や子どもの成長段階も含めて転勤辞令を考えてもらえたら、どれだけの家族が救われるのだろう…と考えさせられました。


発達がゆっくりなお子さんの言語訓練をしている言語聴覚士です。
いわゆる「小児ST」と呼ばれています。
現在はクリニック外来に常勤しており、もう十数年が経ちます。


  繰り返される都市伝説:「栄養で発達障害が治る」


ここ数年、「栄養で発達障害を改善できる」という都市伝説が、何度も繰り返し広まっています。最初のブームは2017〜18年頃だったと思います。


当時、医師・研究者・栄養士の方々が繰り返し否定し続け、ようやく静かになりました。しかし、ネット記事や書籍が残っているため、数年経つとまた同じ内容が“再燃”します。もうこれで何回目だろう、というくらいです。


政府も「確立した医学的知見はない」と明確に否定しています。

https://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_shitsumon.nsf/html/shitsumon/b196328.htm



  親御さんから何度も聞かれる質問


私は定期的に、親御さんから

「○○をとれば発達障害が改善されるって本当ですか?」
「こういう本が出ているんですが……」

と、相談を受けます。





  医師の中にも広げる人が出てきている


最近はさらに厄介で、医師の中にも栄養療法や高額サプリを積極的に勧めるクリニックが出てきています。

※栄養療法は保険適用外の自費診療。サプリも同様。中には月に3〜5万円かかるサプリや200万越えの治療も。。。



クリニックの経営があるとはいえ、発達障害ビジネスと捉えられる可能性があります。





  デイサービスでも「布教」されていた話


もっと驚いたのは、ある放課後デイサービスの支援員さんが

「○○という栄養素で発達障害が治る」


といった本を親御さんに配り歩いていたことです。さすがに目を疑いました。

藁にもすがりたい親御さんが「自分でも何かできるかも」と夢中になる気持ちは本当によくわかります。ですが、発達障害は生まれつきの多因子による脳の器質的障害で、原因はひとつではありません。栄養でどうにかなるものではないのです。





  私の答え:「否定します」


あまりにも同じ質問が続くので、最近は次のように答えています。

「改善という点では再現性はないですし、私は否定しています。」





  それでも「やってみたい」親御さんには


ごく少数ですが、「どうしても試してみたい」という親御さんがいます。その場合は次の条件をつけています。

・お金をかけない
・軽い気持ちで
・本は図書館で借りる
・無理のない範囲で
・決して盲信しない

お金がかかるようなら、それは“発達障害ビジネス”です。そこで線引きをするようお伝えしています。

実際、試してみたお子さんも何人かいましたが、成長の経過はほかの子どもたちと変わりませんでした。

※中には、グルテンフリー、ガゼインフリーを試して改善があったという方がいましたが、少数です。残念ながら再現性は低いです。


  発達障害は「そんなに単純ではない」


バランスの取れた栄養を摂取すれば、身体が健康になりますが、発達障害が改善するのかは別の話です。


発達障害は生まれつきの特性であり、単純な原因で説明できるものではありません。そのことに気づいてもらえれば十分だと思っています。


ただし、偏食のあるお子さんには絶対に勧めません。


無理をさせると、かえってトラウマになる可能性があるからです。






↓これも、数年後は親御さんから聞かれる可能性大!


発達がゆっくりなお子さんの言語訓練をしている言語聴覚士です。
いわゆる「小児ST」と呼ばれています。
現在はクリニック外来に常勤しており、もう十数年が経ちます。




最近、歯科医院と関わるケースが少しずつ増えてきました。


きっかけは、数年前に来てくれた、「発音を良くしたい」という定型発達の小学生。


その子は、もともと歯医者さんでお口のトレーニングを受けていたそうなんです。
「え?歯医者さんでそんなこともやるの?」

と、当時の私はびっくりしました。



  次に出会ったのは発達ゆっくりさん


しばらくして、今度は別のお子さん。

遠くから通ってくださっていた、発達がゆっくりの子(発音はとても上手)でした。



そのご家族から、
「近くの歯医者さんで言語訓練を始めることになったので、そちらに移ります」
とのお話がありました。

そのとき私は思ったんです。

「お口のトレーニングは歯科と関係あるけれど、

発達ゆっくりさんの“言語訓練”までできるの?」



  調べてみたら…意外な事実が!


気になって調べてみたところ、専門誌(『言語聴覚研究 Vol.22 No.3』)に興味深い記事を見つけました。

2018年の診療報酬改定で、「口腔機能発達不全症」という病名が新しくできたそうです。

これにより、なんと開業歯科医院でも言語訓練が実施できるようになったとのこと。

つまり、歯医者さんでも、小児STの訓練が受けられる時代になってきたんです。

開業歯科医が小児STを雇えば、お口トレーニングだけでなく、言語訓練もOK。





実際に増えてきた「歯医者さんでのトレーニング」

実際、私のクリニックに通うお子さんの中にも、

小児STがいない歯科医院で「お口のトレーニング」を受けている子が少しずつ増えてきています。


発音が良くないお子さんが、舌のトレーニングをしているなぁ、という印象があります。





  歯医者さんでの訓練には大きなメリットも!


そして、歯医者さんが発達ゆっくりさんや発達凸凹の子をサポートするのは、とても大きな意味があると思います。



発達特性のあるお子さんにとって、「歯医者さんに行く」って、実はかなりハードルが高いんです。

(発達凸凹児は、周りがドン引きするほど大暴れするのが“普通”。💦)



でも、もし普段から通っている場所――つまり言語訓練で慣れている環境で――歯のケアやお口のサポートも一緒にできるなら、

その抵抗感はぐっと減るかもしれません。





少しずつ、医療の現場も変化しているなぁと感じています。



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発達がゆっくりなお子さんの言語訓練をしています。
「小児ST(言語聴覚士)」と呼ばれています。
クリニックに勤務して、もう十数年が経ちます。


🚗仲良しAくん一家の「ちょっと変わった帰省スタイル」

Aくんは、軽い発達凸凹のある小学校低学年の男の子。
パパとママと3人暮らしで、家族仲はとても良好。

お出かけが大好きで、どこに行くにも3人いっしょです。

でも――
実家に帰省するときだけは、少し様子が違うんです👀


🏡この帰省スタイルが生まれた理由

パパとママは同郷で、
それぞれの実家は車で10分ほどの距離。

長期休みには帰省するのですが、
そのときは…

👉パパはパパの実家へ
👉ママはママの実家へ


そしてAくんは、前半をパパ実家、後半をママ実家で過ごします。
つまり「Aくんだけが移動する」分割帰省スタイルなんです✨


🤝「気を遣わないで済むから楽」――両家で話し合って決めたルール

パパはママの実家には顔を出さず、ママも同様。

お互いの実家同士で
「その方が気楽だね」と話し合って、
この方法を取り入れたのだそうです。

行きは3人一緒に出発🚗
現地ではそれぞれ別々に過ごし、
帰りはまた3人で一緒に帰る

――というスマートなシステム。


💮お互いにWin-Win!ストレスのない帰省

ママのご両親にとっても、
「お婿さんを迎える準備をしなくていいから気が楽😊」

パパ側にとっても、自分の実家でゆっくりできる。

お互いへの気遣いが減ることで、
家族全体のストレスがぐっと減ったそうです。


🌱メリットいっぱい

発達に少し凸凹のあるAくんにとっても、
両方の家に「自分の居場所」があるのは大きな安心です。

パパ実家ではおじいちゃんと魚釣り🎣
ママ実家ではおばあちゃんとお料理🍳

それぞれの場所で違う体験ができることもいいですね‼️。


🌸まとめ

「家族そろって帰省しなきゃ」
「義実家にも顔を出さなきゃ」――

そんな“こうあるべき”に縛られず、
家族みんなが無理なく過ごせる形を選ぶ。

Aくん一家のように、
それぞれが気持ちよく過ごせる“帰省スタイル”。

私、このやり方、ほんとうに画期的だと思いました。



発達がゆっくりなお子さんの言語訓練をしている言語聴覚士です。
いわゆる「小児ST」と呼ばれています。
現在はクリニック外来に常勤しており、もう十数年が経ちます。



  ​相談:「英語対応の放デイってありますか?」


Aくんは、軽度発達凸凹の小学校1年生の男の子です(支援学級在籍)

明るくて素直で、いろんなことに興味を持ってくれます。

ただ、少し多動傾向もあり、「じっとしている」ことが苦手なタイプです。


ある日、ママからこんな相談がありました。


「先生、この辺に英語でやってる放課後デイサービスってありますか?」


パパのアメリカ赴任が決まり、家族で一緒に渡米することになったそうです。

英語環境に慣れるため、英語を話す家庭の子どもが通っている放課後等デイサービス(放デイ)を探しているとのこと。


私は愛知県在住で、地域柄、日系ブラジル人のご家族が多く、ポルトガル語対応の放デイは思い浮かぶのですが、、、

英語対応となると、全く浮かびません。



  ​週一の個別レッスンへ


ママの話では、名古屋市内には英語の放デイがあるようですが、通うのには距離があり、現実的ではないです。

そこでAくんは、週1でECCの個別指導に通うことになりました。


(ママもAくんも、きょうだい児さんも個別で‼️ しかも会社負担‼️すごい環境です‼️)




  ​アメリカの支援学級は手厚いぞ!

アメリカでもAくんは特別支援学級に通う予定で、

「IEP(個別教育プログラム)」を作成した上で支援を受けるそうです。


でも、先生方の配置を聞いて、私は驚きました。


生徒8人に対して大人5人‼️


なんという手厚さ!

日本は、生徒8人に対して教師1人(+補助員がつくこともあります)という体制がまだ一般的です。

特別支援教育への考え方の違いでしょうか?



  ​Aくんとのお別れ。新しい環境でもきっと大丈夫。

アメリカは9月から新学期。


その時期に合わせて、Aくん一家は旅立って行きました。


今頃、元気にしているかなぁ。

寒い地域に行ったので、風邪をひいていないといいなぁとふとAくんのことを思い出します。


素直な明るいお子さんなので、きっと先生と仲良くやっていることでしょう。



↓過去記事

 Aくんとは逆パターンの米国から帰国したお子さんの話。



発達がゆっくりなお子さんの言語訓練をしている言語聴覚士です。

いわゆる「小児ST」と呼ばれています。
現在はクリニック外来に常勤しており、もう十数年が経ちます。


  子どもの医療費、窓口負担あるの⁉️


去年の話です。

4月から他県へ引っ越すことが決まっていたAくん。

いろいろな手続きで、お母さんは、とても大変そうでした。

Aくんは、4月から小学1年生。

引越し先が決まらないと、学校も決まらず、さらに支援学級の見学も必要で、本当に慌ただしい毎日でした。

ある日、お母さんが言いました。
「私、子どもの医療費はずっとタダだと思っていたんですが、今度引っ越す所は3割負担なんです(大人と同じ)。
言語訓練も続けようと思ったんですが、3割負担なので諦めます。」


私の住む地域は、子ども医療費は窓口負担はゼロ。

言語訓練も対象なので、経済的理由で通えなくなるご家庭はほぼありません。


近隣の市区町村も、中学まで(一部は高校まで)無料のため、

私もAくんのお母さんも「全国どこでも同じ」だと思い込んでいたので、この話にはビックリしてしまいました。


「その地方の方は何も言わないんですか?」と聞くと、


「昔からそうだから、当たり前になっているみたいです。

ずっと地元に住んでいる人が多いから、他の地域の事情を知らないみたいです。」

と話してくれました。


私が子育てをしていた平成初期は、全国的に子供医療費3割負担でした。

子供はよく病気をするし、病院に行く回数は多いです。

あの頃の3割負担は、家計にはなかなか厳しかったことを思い出します。


今では、子ども医療費は全国的に無料になったものと思っていましたが、

そうでない地域もあるんですね。


この物価高の中で、子ども医療費が3割負担というのは、

ご家庭にとって、相当な負担だろうと思います。