小2の自閉症児との会話(IQ120のお子さん) | 言語聴覚士(ST)のつぶやき

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小児のST(言語聴覚士)をしています。
訓練方法などはあまり書く予定はなく、訓練室での出来事を書いています
※個人情報がわからない様に書いています。

発達が凸凹なお子さんの言語訓練をしています。
とある地方のクリニック勤務です。


小学校2年生の自閉スペクトラムのお子さん。

IQは120あるのですが、支援学級に行っています。

(定型発達のIQ平均値は100)

※知能はすごく高いのですが、自閉度も高いので、親御さんはあえて支援学級に進学させた。

 いじめも心配だったようです。

 


その子はグループ訓練で通っていますが、

その日はみんな欠席で、個別訓練になってしまいました。


訓練中に、私が旅行に行ってきた話をすると、その子が質問してきました。


「先生は、どこに行ってきたんですか?」


私が「富士山を見てきました。」と言ったら、、、


「どんな富士山ですか??」


と聞かれたので、

「富士山と海が一緒に見られる所です。松林もあります。」

と答えました。


そうしたら、その子が言いました。


「それは東海道五十三次ですね‼️ 」

 ※その子は小学校2年生です。


私が小2の時は、「東海道五十三次」という言葉すら知りませんでした。

お母さんにお聞きしたら、その子はクイズ番組が大好きで、

自分で録画して、繰り返し見ているそうです。

そして、気になったところは、ノートに書き出しているとの事。

それで、小2にして、“東海道五十三次”という言葉を知っているんですね。(納得)


ちなみに、その子は誰に対しても敬語で話します。友達にも。。。

(もちろん、お母さんに対しても敬語です。)