【がん治療】放射線治療1回目
やっと!やっと、放射線治療を受けることができた。
・治療の前にCT検査。えっ、この前やったじゃん?まさか毎回やらないよね?と思って聞いてみたら、基本的に毎回CT撮るらしい。毎回の位置合わせがすごく重要だという。
・すごい被曝量になりそうだな。先生からは放射線治療の放射線総量は「42.56グレイ」になると聞いた。うーん、これを聞いてもピンと来ないが、かなりの線量だと思う。そりゃがん細胞を殺す威力のあるものだもんね。治療のためなのだから被曝イヤなんて言っている場合ではない。CTだって無駄にやっているわけではなく意味があるのだから、嫌がらずちゃんと受けよう。
・東海村の放射線事故を思い出した。これは25年くらい前の事故で、作業員がバケツで放射性物質を扱っていたら臨界を起こし、被曝して急性放射性症候群になり死亡したというものだ。恐ろしい事故だった。なぜ思い出してしまうのか自分。こんな事故、放射線治療では起きないって。
・身体の印が更に増えた。予告通り、黒の油性ペンで書き込まれた。赤い線と黒い線が入り混じり、カラフルな身体になってしまった。(鏡を見ると我ながらギョッとしてしまう)
・放射線治療はリニアック装置というのを使った。なんか名前も見た目も近未来的でカッコいい。
放射線技師さんから「治療中は絶対に動かないでください。顔がかゆいとかで腕を動かしたくなっても動かさず、大きな声でおしえてください。動かしたらやり直しです」と念押しされた。
そんなこと言われると顔がかゆいような気がしてきた
我慢我慢我慢我慢…………
数分で終わった。動かず我慢できた。
・検査後は異様に疲れを感じたが、これは放射線治療の副作用というよりも精神的な緊張による要因が大きそうだ。
・皮膚の変化は今のところ無し。何回か受けていると徐々に出てくるらしい。保湿に励もう。
【がん治療】CTと放射線治療計画 その2
CTのあとは、面談室に呼ばれた。
看護師さんから治療の具体的な日程、時間の提案があり、自分の都合と照らし合わせてこれで大丈夫か確認があった。
なるべく午前の早い時間でお願いした。
今のところ、お休み無しで毎日行けるはず!毎日行って、さっさと終わらせたい!
そして治療だけでなく、放射線科のお医者さんの診察も週に一度あるらしい。
日程の話の後、放射線の副作用についてまた細かく話があった。お医者さんから聞いていた話よりもっと具体的な事が聞けた。やっぱり患者さんに近くて頼りになるのは看護師さんだ![]()
看護師さん「放射線治療をすると、当てたときは痛みも何も無いのですが、後になって日焼けみたいにヒリヒリしてきて赤黒くなってきます。人によって程度は違いますが、かなり強く出る方もいらっしゃいます」
私「私、ふだん日焼けすると真っ赤になっちゃうタイプなんですけど、こういう人はどうですか?」
看護師さん「ああ……それだと強く出るかもしれないです。ヒリヒリするときは冷やしてもいいですが、長く冷やしていると良くないので数分にしてください」
うへえ〜〜〜![]()
日焼け、大変なことになるから嫌なんだよ〜〜
あの感じになるのか。うへえ〜〜〜
嫌だけど、やるしかない。
看護師さん「それと、お肌が乾燥してきます。保湿がとっても大事です。保湿剤はお持ちですか?」
保湿剤、あー、無いなあ。ボディークリームとか普段私は使ってないのだ。娘はアトピー体質なので市販のクリーム使ったり皮膚科からもらったヒルドイド使ったりしているが、それを貰ってしまおうかな……?
あれこれ考えて黙っていたら、看護師さんがおススメの保湿剤を教えてくれた。
看護師さん「こちら、病院の売店でも置いてあります。『ベーテル』の保湿ローションです。使っている方も多いし、評判もいいですよ」
私「あ、それにします
」
特にこだわりもないし、病院がお勧めしてくれるならそれにしよう。あとで買おう。
看護師さん「皮膚の変化は年単位で続きます。最低でも3年くらいは保湿を続けてください。胸だけでなく脇の下も塗ってください」
3年!お医者さんは皮膚変化は1年くらいと言っていたが、保湿は3年か!今まで保湿する習慣がなかったが、今後は続けていかないとな。
看護師さん「塗る時に、印が消えないように印の部分は避けて保湿剤を塗ってください」
えっ!それ難しくないか!?印を避けて保湿?
看護師さん「身体を洗うときもです。印が消えちゃうからと洗うのをためらう方もいるのですが、清潔にしないといけません。印が消えないよう、印の部分を避けて石鹸でやさしく洗ってください」
えっ!印だらけなのに!避けて洗うとか無理無理![]()
看護師さん「ワイヤーでしめつけるような下着も避けてください」
産後、ワイヤーブラジャーは卒業した私。胸はもともと大きくないし寄せたり上げたりする必要もない。おそらくもう一生ワイヤーブラジャーはつけないだろう。
看護師さん「あと、放射線治療すると、かなり疲れます。だるくなります。日常生活は無理しないよう注意してくださいね」
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お医者さんからは……「疲れやすくなることがある」と聞いたが……
この口調だと、疲れやすくなるのは確定か!
私「あのー、この病院まで自転車で来ているんですが、それって大丈夫ですか……」
看護師さん「体調が良ければ問題ないですよ」
安静にしないといけないわけではないので、自分の体調次第のようだ。疲労感がある日や暑い日は自転車やめておいた方が無難だな。
看護師さん「入浴施設に行ったり、プールに行ったりする予定はありますか?」
私「ないです」
この印だらけの身体で温泉やプールを利用することは全く考えられない💦でも中には行きたいという方もいるんだろうな。
看護師さん「手術した側の腕のむくみが気になることはないですか?リハビリやマッサージは受けていますか?」
私「ないです」
看護師さん「ないんですか??」
えっ!ないのが珍しいみたいな感じだが、そういうものなのかな??
私「むくみは無いです。リハビリは入院時にやって、体操を教えてもらって家でたまにやってました。マッサージは受けてないです」
看護師さん「そうなんですね。今後むくみが出てくることがあったら教えてください」
えええええ、むくみが出るの?出ませんように!
看護師さん「では、これでおしまいになりますが質問などありませんか?」
私「大丈夫です」
放射線治療開始は、翌々日からになった。順調に行けば来月の半ばごろに終わるはず!頑張る!やるしかない!
【がん治療】CTと放射線治療計画 その1
乳がん部分切除手術をした人は、基本的に放射線治療がセットでついてくる。目に見えないレベルのがん細胞を放射線で死滅させるためだ。(全摘出術だと放射線治療は基本的に無し)
放射線治療は休日以外毎日で、回数は「全16回」と言われた。(回数は人によって変わる)
放射線治療開始前にまず放射線科の医師の診察。これは前回してもらい、放射線治療についての説明があった。
そしてCT検査。こちらは前回時間がなくなってしまい今回に延期してもらった。
CT検査は普段のCT検査室ではなく、別の場所に案内された。
X線技師さん「こちらで今後放射線治療をしていきます。今日は治療と同じ体勢でCTを撮ります」
へー!そうなんだ。
はじめにCTを撮るのは、放射線治療のときの位置合わせを確実にするためらしい。
乳房用検査ケープと検査ガウンに着替え、CT室の中に案内された。下半身は自分の履いてきたズボンのままで大丈夫だった。
X線技師さん「ガウンは脱いで横になって、両腕を上げてください」
ガウンを脱ぐと、ほぼ上半身すっぽんぽんだ。乳房用検査ケープは、タオルを掛けるくらいの意味しかない(無いよりかは恥ずかしくない程度)
言われるままに横になり、腕を上げた。
X線技師さん「位置の調整していきますね。腰をあと少し左にずらします……ここは右に……すこーし首をかたむけますね」
うう、私、けっこう骨格ゆがんでいるんだよね![]()
まっすぐ寝ているつもりだが、まっすぐになっていないのでかなり補正された。
X線技師さん「いま痛いところはありませんか。無理しないでくださいね。治療中はずっとこの体勢で動けませんので、辛くないようにしてください」
そう言われると……
約20年前にスキーで転び左肩を脱臼したところが
なんか痛いような気がしてきた。
今まで気にしたことなかったが、意識すると急に痛くなってきた!←迷惑な患者
「左肩が少し痛いんですが……」
すると微妙に角度を変えてくれたり、下に敷物をしてくれたりして少しマシになった。
この時点でけっこう時間が経っていた。なかなか大変な作業だ。
X線技師さん「では印をつけていきますね」
出たーー!印つけ!
油性マッキーで体に描き描きしていく。くすぐったい。
そして思っていた以上に印の範囲が大きかった![]()
身体の中心線〜脇腹あたりまで何本か線をひかれた。
そしてCT撮影。
今回は造影剤も使わないし、呼吸指示もなくて、ささっと数分で終わった。
レントゲン技師さん「はい、CTは終わりです。この後看護師から今後の計画について話があるので、着替えをして待合室でお待ちください」
鏡に映った自分の姿を見てビックリ!印は赤でひいてあり、ぱっと見、身体中に大きな傷がある人のようだ。
レントゲン技師さん「次回は黒のペンで印をつけていきます。汗で色が落ちたりするので、高級な服は着てこないように注意してください」
次回もまた印つけるんだ!次は黒か……
その2に続く