【娘】児童精神科 その3
先生「うめてんさん、小さい時からここに通院しているけれど、なんで来ているのか理由は分かる?」
うめ「んー、なんとなくわかります。うち、小さい時やばかったです。いやだ学校行きたくないって言って登校拒否になってたし」
先生「そうなんだね。さっきお母さんから伺ったんだけど、学校に出す書類を見たって。何て書いてあったか覚えてる?」
うめ「自閉スペトクラムって見ました」
先生「自閉スペクトラムね。これは診断名だけど、病気ではないの。脳のタイプで、性格みたいなものです」
先生「自閉スペクトラムだと、性格に特徴があります。たとえば、得意なこと、好きなことはすごく頑張るし、集中できる」
うめ「あー、わかります、そうです。Switch大好きでずっとやってます」
先生「そして苦手なこともある。自分の考えを言うこととか、周りの人が何を考えているのか想像するのが難しかったり」
うめ「そうです。他の人が何を考えてるか分からないし、国語のときの作者の気持ちを書きなさいとか、書けません。長文読解の記述ぜんぜん分からないですね……国語苦手なんですよ……分からないし、……たまに分かるときもあるんですけど、あ、これこう思っているんだなって」
先生「長文読解、難しいよね。うめてんさんは国語は苦手かな。何が得意?」
うめ「うちは算数が得意ですね、塾でやってるし……あ、でも塾と学校でちょっと違うんで、難しいところもあります。塾に比べれば学校は簡単だなと思います」
先生「6年生の算数って難しいよ。よく頑張ってるね!それでね、自閉スペクトラムってのは、さっきも言ったけど病気ではなくて脳のタイプで、脳のタイプ自体はこの先も変わらないんだけど、苦手なことがずっと変わらないかというと、そうでもないの」
うめ「あー、確かに、うち、ましになったなと思います。一年の時なんて登校拒否でしたし。でも最近思春期で、苦手だなって思うことも増えてきちゃったんですよ。親にあれこれ言われるの嫌だし、親の親にも言われるの嫌だし、反抗期かもしれない。うち色々言われるの嫌なんですよ」
先生「うめてんさんくらいの年齢から思春期始まりますね。周りの子もみんなそういうのあるんじゃないかな」
うめ「みんなそうですかね。うち、みんなと一緒がいいんですよ。みんなちがってみんないいとか言いますけど、絶対みんな一緒の方がいいです。うちクセ毛がひどくて悩んでいるんですけど、クラスにうちくらいクセある子ほかに一人しかいないんですよ。何で自分、みんなと違ってこんなクセ毛なのかって、親の遺伝なのかって思いますね。みんなみたいに髪の毛サラサラがいいんです。顔の横の毛がクルッてなってるのとかほんと嫌で、雨の日なんて爆発して最悪ですし……」
![]()
クセ毛の話で貴重な診察時間が過ぎていく!!終わり終わり終わり終わり終わり終わり早く終わりにして
話が長くて終わらない!!自分の話を延々とし続ける!!先生の目を見ないでボソボソ話す!!
家だとこんなに喋らないのだが……外だとこうなのか?言葉の爆発期の別バージョン?YouTubeのゲーム実況の影響?せめて人の方を見てハッキリ話してくれれば会話にもなりやすそうだが。これだと独り言と変わらない![]()
先生「クセ毛の悩み、分かるよ。でも、みんなと同じがいいって思うのは、中学生くらいまでかも。大きくなると、みんなと違うところがいいなって思えてくるよ」
先生「自閉スペクトラムでも、得意なことはどんどん伸ばしていけるし、苦手なことでも克服していける。それでも、どうしても困ったなってことも出てくると思う」
先生「もし、この先、困ったなって思うことがあったら、お父さんお母さんに相談してね。それでもまだ難しいなってことがあったら、ここみたいに、お医者さんに相談すると解決することもあるよ」
先生まとめてくれてありがとうございます!!!![]()
そういうわけで、これにて終了となった。
うめてんはスッキリしたようだ。こんなふうに外の人に悩みとか聞いてもらうのいいかもしれない。うめてんの話が長すぎるのはちょっと問題だが。
あ、うめてんには
縮毛矯正
してあげよう!!
【娘】児童精神科 その2
次に、受験のこと・WISC希望のことを話した。
私「中学は私立受験を考えていて、発達障害を積極的に受け入れている★中学か、手厚く見てくれるところを考えています」
先生「自閉スペクトラムで私立を受験するお子さん、結構いらっしゃいますよ。いいと思います」
私「★中学は受験の時にWISCの結果が必要なのですが、こちらでWISC受けられますか?」
先生「あー、こちらでは受けられないんですよ。初診待ちの方が沢山いらっしゃるので、そちらを優先するためなんです。申し訳ありません。★中学なら、WISCを受けられる機関について★中ホームページから案内があると思うので、そちらで受けてください」
うーーん、ダメだったか。確かに初診待ちの人数は相当多そうだし、仕方ない。他で受けよう。それにしても★中学のことは先生もよく知っている様子だった。この界隈ではかなり有名なんだろうな。
そして最後に、先生に障害告知のお願いをした。
私「去年なんですが、学校に提出する重要書類を本人が勝手に見て、自閉スペクトラムということを知ってしまいました。大きな音が苦手とか偏食とか、私から本人にざっくり説明はしたのですが、先生からも説明をお願いできませんでしょうか」
先生「はい、できますよ」
サラッと快諾してくれた。さすが、すごいなー先生!1年に一度しか会わない患者に告知って、かなり難しいことだと思う。無茶ぶりなのにありがとうございます![]()
先生のパソコンには
告知マニュアルのようなものが立ち上げてあるのが見えた。
ガン見したかったが角度イマイチ&近視でハッキリ見えず!!←嫌な患者保護者だな……
別室で塗り絵をしていたうめてんを呼んできた。
ちなみにうめてんには、あらかじめ「今日は先生から自閉スペクトラムについて大事な話があるからね」とは伝えてある。
その3に続く
【娘】児童精神科受診 その1
1年ちょっとぶりに児童精神科を受診した。
ここの児童精神科にはうめてんが1歳半検診でひっかかってからずっとお世話になっている。
現在は服薬などしていないが、年に一回定期観察をしてもらっている。
前回受診したときと対応がずいぶん変わっていた!
前回
ここは小学生までしか診ません。中学以降も通院希望なら、自分で通院先を探してください。
↓
今回
ここは小学生までしか診ませんが、中学以降でも診てくれる診療所をいくつか教えます。希望先に紹介します。
良かったーーー!!!
前回の診察時は突き放されたような気持ちになったが、今回は市内の診療所リストも貰えた!!
3月に今住んでいる市から引っ越す予定だが、引っ越し先からでも通いやすいところを選ぼうと思う。(引っ越し先はそれほど遠くない)
診察開始。
まずは、先生・うめてん・私の3人でお話し。
先生「うめてんさん、こんにちは」
うめ「こんにちは」←声、小さい
先生「うめてんさんは背が高いね!学校でも高い方?」
うめ「はい、女子では一番ですね。男子は自分より高い人もいます。男子はこれから成長期ですからね……うらやましいですよ……自分、もっと背が高くなりたいんですよ。今でも高いですけど、もっと高くなりたいですね……」
![]()
うめてんは、
小さい声でボソボソと、先生の目を見ずに長ったらしく喋り続けていた。
うーん、私と話すときはこういう話し方ではないのだが、普段はこんなふうに喋っているのかな!?
その後も少々話をし、それからうめてんは別室に行ってもらい、私と先生だけで話すことにした。
まず、気になっている体格のことを相談した。
私「先生、さきほど身長のことを先生も仰っていたのですが、高いですよね。手足もかなり長いし足は26センチもあるのですが、病的なもの……マルファン症候群とかじゃないですよね?」
先生「マルファンでは無いですね。マルファンだと、もっと骨格が特徴的になります。うめてんさんは違いますね」
私「先日、足の爪が黒くなって皮膚科に行ったら、免疫異常の可能性がある、将来爪以外にも異常が出る可能性があると言われたのですが、マルファンは結合織の異常ですよね。関係は無いですか?」
先生「免疫……膠原病ですかね。マルファンではなく別の要因ですね。膠原病は血液検査などしないと分からないですが、もし膠原病ならもう少し成長すると症状が色々と現れてくるかもしれませんね」
私「皮膚科からは、定期的に見ましょうと言われています。症状が進まなければ治療なしでこのままでいいと言っていた……と思います」
先生「そうですね、皮膚科で診てもらってください」
私「運動が苦手なんですが、これもマルファンとは別ですか」←しつこく食い下がる私
先生「自閉スペクトラムの方は、体の使い方がうまくなくて、姿勢が良くなかったり運動が苦手な方が多いです。マルファンではなく自閉から来るものでしょう」
心配していたマルファン症候群ではなさそうで、ほっとした。
その2に続く