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 さて、前回、すでに大きなアクシデントについては書いたので、ここでは、昨年度夏と今年度夏の一時帰国に引き続き、あと二か月で本帰国するのにまた一時帰国したレポートです。

 もちろん私費なので、庶民の僕は今回エチオピア航空を選んだわけです。

 8月のエミレーツ航空は、サウジ~日本往復で7,800SR(当時レートで29万円)でしたが、今回のエチオピア航空は同往復2,800SR(同10.3万円)でした。

 

 昨年度はカタール航空。アクシデントあり「PCR騒動編」。以下参照。

 

 今年度夏はエミレーツ航空。またもやハプニングあり。以下参照。

 

 ではまず、日本への帰国レポから。

 サウジの出国では、少しもめました。

 エチオピア航空の受託手荷物は、1つ23㎏×2つまで、それぞれ縦×横×高が158㎝以内という条件があります。僕はその条件に適う状態で土産の額縁を絨毯で包んでいったのですが、その縦が長すぎるというのです。昔は一辺ずつの上限が決まっていたのか、ベルトコンベアに縦にあたる上限ラインが書き込んであり、それを指さし文句を言われました。今は三辺合計でいいはずなのに、サウジでは末端の係員がこういう勉強不足対応がよくあるので、近くの年配の係員を呼ぶとすんなりOKになりました。

 

 8月の一時帰国時にはまだ必要だった日本入国時のPCR陰性証明が、11月よりやっといらなくなりさらに簡素化されました。

 同じくアプリ「MySOS」でワクチン接種証明やPCR検査の陰性証明を検疫事前登録する「ファスト・トラック」も、11月より「Visit Japan Web」というシステムに統合され、検疫だけでなく入国審査の一部や税関申告も同時に行うという形になりました。

 昨年度の「厚生労働省の質問票WEB」→今年度8月の「ファスト・トラック」→現在の「Visit Japan Web」と、どんどん変化しているわけです。これにより、8月の45分通過よりさらに速くなりました。

 特に日本人はパスポートを自分でかざす方式になったことで、飛行機を降りてからほとんど止まることなく手続きは済みました。

 (※僕はスマホがなかったので、パソコン画面に出したQRコードを苦労しながらかざして通過しました。) 

 (※搭乗機から僕の荷物が出てくるのが最後だったため、バッゲージクレームで30分以上待たされ時間ロスをしました。)

 

 次に、サウジへの帰航レポ

 前回と同じく、事前に「マキーム」というサウジ保健省の検疫登録を済ませておくだけで、あとは何も必要なし。あっけないくらい速いです。降機後15分で解放です。

 特記事項としては、空港からタクシーに乗った際、驚いたこと。

 昨年度8月は、空港の出口のとこで走ってきたタクシーに声をかけ乗り込みました。今年度8月は白タクが断り切れず利用しました。

 今回は夜中の3時過ぎだったからか、白タクが一人もおらず、空港出口のところにあったタクシー斡旋所で申し込みました。そしてなんと“メーターTAXI”にはじめて乗りました。UberでないTAXIはすべて言い値だと思っていたのがメーターがついてて驚きました。サウジも変化しつつあるなあと感慨深かったです。コンパウンドまで89SRでした。

 (※コンパウンドのバスで空港へ送ってもらう場合、昨年度は70SR、今回は90SRでしたが、これはメーターTAXIと同じ相場なんだとわかりました。)

 

 最後に、アジスアベバでの乗継レポ

 前回のブログでアクシデントについて詳細に書いたので、今回は乗継全体のレポです。

 

 サウジからエチオピア航空で日本に帰る場合、まずエチオピアの首都アジスアベバまで3時間半飛び、そこで15時間半の乗継があり、今度はソウルへ11時間飛び、一度降機した後1時間で同じ便にもう一度乗り込み、3時間で成田着という行程です。

 アジスアベバの乗継が8時間を超える場合は空港側が食事付きホテルを無料で準備してくれ、街中のホテルまで送迎してくれるという特典?があります。

 アジスアベバのボレ空港に着いたら、セキュリティチェックを受けた後、トランジットの方向に進みますが、パスポートチェックの列に並ばずにその近くにあるトランジットデスクでホテルのバウチャーを発行してもらいます(下の写真)

 (※ただ、これがすごい時間がかかり、僕の前の6グループほどが終わるのに70分も待たされました。)

 

 僕が今回失敗したのは、2019年9月から始まったトランジットプログラム「Feel Addis」を利用しなかったこと。これを使うと、トランジットビザが自動発行され、いくつかのホテルが表示され選択できるらしいのですが、せっかく調べたのにこれを利用せず、現地でそのままトランジットデスクに並んだところ、日本帰国の際は3つ星ホテル、サウジ帰航時はなんと2つ星ホテルを割り当てられてしまいました。もしアプリを利用すれば、もっといいホテルを選択できたかもなあと悔やみました。

 

 バウチャーを発行してもらったら、そのままパスポートチェックに進み、バウチャーを見せるとすぐ理解してくれ手続きしてくれます。

 パスポートチェックを終えると、すぐ下に見えるバッゲージクレームがある一階へエスカレーターで降り、出口近くのデスクでもう一度ホテルバウチャーを見せると、駐車場へ進むよう指示されます。

 駐車場へ出るとシャトルバスがいっぱいいて、該当ホテルのシャトルバスに乗り込むと、10分もかからずに指定されたホテルへ到着という流れ。

 あとは出発便の2時間前に空港に着くようホテルがシャトルバスの時間を指示してくれます。

 

 ホテルは3食の食事付き。一応ホテルからは外出しないようにやんわりと言われますが、出られます。

 僕の泊まったホテルは2つとも、食事はうまくはなかったなあ。バイキングなのにメニューが少ないし、肉は固いし。

 2つ星は、シャンプーも湯沸かしポットもなく、金庫もありませんでした。3つ星は、それらはあったけど部屋のWiFiが効かないし電気が切れたり充電ができなかったりと2つ星以下でした。

 ただ、アジスアベバの人たちは、空港の係の人たちもホテルの人たちも、笑顔で対応する人が多く総じて人がいい感じ。そういう点では他の国より快適でした。

 2つ星ホテルのときは1月7日でしたが、エチオピアではクリスマスなんだそうで、レストランで昼食を終えた後、クリスマスの催しだと言ってホテルのオーナー?がコーヒーを持って来てくれました(左下の写真)

 

 また、夕食時には食事を終えた僕を受付の人が呼びに来て、「クリスマスの催しだからコーヒーをごちそうする」と言われ、ロビーに設けられたコーナーでコーヒーとカステラをいただきました(右上の写真)

 とてもありがたかったんだけど、残念ながらコーヒーはうまくなく、カステラは固くて味もなく食べられず、でも残すわけにもいかず、かといってホテルの部屋で捨てるのもはばかれ、けっきょく空港に行ってから廃棄しました(日本人だなあ)

 

 かたや、街に出ると、人の良さが裏目に出て、話しかけながらついてくる、案内してやると押し付けるなど、ただ人がいいというわけではなさそうな人が寄ってきます。

 学んだのは、話しかけられても答えないこと。中国人か?とすぐ聞いてくるので、いや日本人だと答えた途端、彼らは一緒に歩き始めるので。

 さらに街中には乞食がいっぱいおり、道端に座っています。ひどいのになると、「バラバラ」(恵んでくれの意?)とついてくるたかりもいます。たかりには子供や青年もいるので要注意。とにかく油断できない雰囲気です。

 日本への帰国便の時はスマホを盗られたことで外出が中途半端になったため、サウジへの帰航便の際は街中のいろいろな店に行こうと思ってたのに、ちょうどクリスマス当日にあたったため、マップで見つけておいた店はほとんどやっておらず、けっきょくホテルで時間を過ごすことになりました。

 

 今回の一時帰国も大きなハプニングがありましたが、あとは二か月後の本帰国を待つのみ。そう思うと、このなが~い一時帰国道中も、とても貴重なものに思えます。

 ご精読、ありがとうございました。