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 ぼくは半年前に、自分のドジからスマホを失くした。(※下記参照)

 

 しかし、今回は盗られてしまった。乗継地のアジスアベバで。それも見事な手口でだ。

 今後、エチオピアへの旅行で、日本人が同じ手口でやられないよう、ここにその詳細を載せておく。自戒を兼ねて。

 

 サウジから日本へ一時帰国する方法はいろいろあるが、一番多く利用されるのはエミレーツ航空だろう。ドバイでの乗継が2時間少々で便利だからだ。ただ、現在だと往復で25万円くらいはかかり高い。次いでアブダビ乗継2時間のエティハド航空。そしてドーハで乗継8時間のカタール航空と続く。

 それ以外だと、フィリピンをまわったり、複数の航空会社を併用利用するなどの方法もあるが、一番安いのはなんといってもエチオピア航空じゃないかな。エミレーツの半分以上安く利用できるのだ。ただ、首都アジスアベバで15時間の乗継があるのがネックなのと、同じ航空機のままなのにソウルで一度飛行機をおろされ、セキュリティをまわって約一時間でまた乗り込むというわずらわしい乗継?もあるから、サウジにいる方で、このコースで日本を行き来する方は僕の知っている限りはいない。

 

 で今回、本帰国が3月に決まっているのに、奥さんが「正月くらい家にいて」と言うので、12月に一時帰国することにした。で、利用したのがこの安いエチオピア航空だ。

 エチオピア航空は乗継が悪いだけで会社としては優秀だし、実際快適だった。食事もうまかった。おまけにエチオピア航空では、8時間以上の乗継の場合、空港が無料手配のホテルを準備してくれ、送迎付き食事付きで休ませてくれるのだ(※これについてはサウジに戻った後、詳しく書きます)。ということで、今回利用することにしたわけだ。

 

 では、いよいよそのアジスアベバのホテルから出て、近くの街並みを歩いている途中に遭遇したアクシデントを紹介する。

 

 散策でホテルを出るとき、「あなたは乗継でこのホテルにいるのだから、基本的には外へ出てはいけない。出るならここに自分の意志で出ることをサインしていけ」というようなことを、ホテルの受付で言われ、サインして出発した。

 実際、乗継者はビザなしで街のホテルにいるから歩き回るのはよくないだろうが、やはりそこはせっかくだからと出かけたわけだ。

 いろいろネットで調べていて、治安はそう悪くはないが良くもなく、スリはいるので注意、という知識は持っていた。で、パスポートとお金の入ったバッグはしっかり握っていた。

 近くの教会を見学した。ちょうどお祈りの時間で、僕も一緒に5分ほど頭を下げて拝聴し、スマホで写真を撮ってそこを出た。

 すると、前の通りで、「バラバラ」(恵んでくれ、の意味かな?)と言いながら、二人の若い男が両側から寄ってきた。それまでにも歩いていると小さな男の子が同様に寄ってきたりしていたので、無視して通り過ぎようとすると、左から来た男に腕をつかまれた。けっこう強く。でも一瞬だったので恐怖は感じなかったが、なんだこいつ、こんなに強くつかんだら逆に恵んでやるわけないだろう、と思って通り過ぎた。

 そして、通りを曲がり20mほどのところで、また写真を撮ろうとしたら、スマホがないのだ! 右のポケットに入れたはずなのにどこにもない。飛び跳ねたわけでもないので落ちるはずがない。

 教会で写真を撮ったばかりなので、最初は置き忘れたかなと思ってそこを行ったり来たりして聞いて回った。「バラバラ」と寄ってきた男の子に、スマホを失くしたので見つけたらお礼をすると言って友達数人を呼んでもらって捜索もした。実はその時はまだ、さっきスられたとは思いもしなかったのだ。

 けっきょく見つからなかった。

 ホテルに戻ってじっくり思い返すと、やっとそこで腕をつかまれたことを思い出した。その時、もう一人寄ってきていた男が僕の右後ろにいたことも思い出した。

 そうかあ、あのときかあ、とやっと納得し、戻ってくる可能性をあきらめ、持っていたパソコンで、グーグルの「全データ消去」の信号を送った。

 かばんにばかり気がいっていて、パスポートと同じくらい大事なスマホへの注意をおろそかにしたことを猛反省。すごく痛い“勉強”をした。

 

 その後、日本入国の際必要なVisit Japan WebのQRコードはパソコンで出すことができたのでよかったが、7月の一時帰国のときと同様、またスマホを買わなければならない羽目になった。現在、ネットで候補を検索中・・・。はあ~。