<前編の続き> タイに3年住んで、帰国後も何度も訪タイしてると、いろいろな事件に遭遇する。その中で“僕が実際に遭遇した”「だましのテクニック」特集の後編。
あくまでも、ここに記事を書くのは、タイ人を疑いながら旅行してほしいからではなく、だまされることすらも楽しんでタイを体験してほしいから。 旅行者が、その国をリスペクトせずして楽しい旅行ができるわけないからです。
◆東バスターミナルのチケット売り場
これもよくある手口。このだましテクは、実はネットで読んで知っていた。知っていたので、僕はチケットブースの中の女の子の手の動きをしっかりと見ていた。
エカマイのパクソイにある東バスターミナルでの出来事。ブースは四方がガラスで区切られており、若い女性の売り子は、慣れた手つきでお釣りのお札を数え、僕に確認させるようにこちらに手を伸ばしもう一度数えた。僕が頷くと、それをキャッシュトレーに乗せこちらに出した。僕はそれでも一応念のためにその場でお札を数え直してみた。
すると・・・。
足りないのだ、一枚! 目の前で数えたのに。見事に一枚不足している。数えた後、渡すまでの間に、一枚だけ引き出しの中に落としたのである(ネットでの情報)。すぐに少々大きな声で(周囲に聞こえるように)「マイミーロイバーツ(一枚足りないよ)」とお釣りを突き返すと、何か言いたそうにしながらも、“確認もせず”すぐに100B札を差し出した。
若いのにあっぱれなテクだった・・・。
◆パッポン路上で外人が「日本のお金が見たい」
これは、香港でも同じ場面に出会ったことのある国際的手口? タイでも2度遭遇したのでここに記しておく。
明らかにタイ人ではない外国人が、「僕は日本が好き。日本のお金が見てみたい。」とか言って、お金を出させて、そのあといろいろな話をしているうちに、手品のようにお札が一枚なくなるというやつ。
僕は、一回目はお金を出したが、けっして相手には渡さず、2回目は出しもしなかったので直接の被害はなかった。1回目の後、いろいろ調べてみると、そういう詐欺があることを知った。
今度遭遇した際は、具体的にどういう技かをぜひ見てみたいものだ。
◆パッポン2Fの飲み屋
これは、パッポン1からパッポン2へ通ずるソイ(脇道)の角の2階にあった飲み屋。当時からけっこう悪い噂を聞いていたが、友人が店の前で女の子に手を引かれ入ってしまったので僕も入った。
(※こういう店は女の子は固定給以外に、客からおごってもらった飲み物代が自分の実入りとなる。)
僕らはすぐに出るつもりで、ソファに座らず、カウンターに座った。これで“防御”をしたつもりになり、僕は安心をしてしまい、一人の女の子と話し込んでしまった。しかし、これがまさにだましのテクであったのだ。
話に一区切りついて、友人の方を見ると、なんと友人の周りに女の子たちが集団で集まっていたのだった。完全に酔っぱらった彼の周りには、女の子の飲んだ小さなグラスが30杯ほど並んでいた。たった15分足らずで…。しまったと思った時には遅く、べらぼうな金額を請求されてしまった。
ママらしきおばちゃんと交渉し、半額ほどにはできたが、これも勉強になった。飲むのにブレーキをかける冷静な方を、一人が気を引いているうちに、もう一人の方を酔わせていっぱい消費させるという見事な技を、身をもって体験させてもらった。
(※これは日本でもありそうな一般的な方法であろうが、人のいい日本人がタイでよく引っかかるパターンなので一応紹介した。)
以上、僕の出会った5つのだましテクを紹介してきた。
ここからはおまけ。
だましテクではなく、今度は僕が実際に遭遇した“犯罪”と“事故”編の5選である。安全な旅行のために、参考までに載せておく。
◆(おまけ)ツアーで7万円抜き取られる!
以前のブログで紹介したが、現地ツアーのバスで観光をした際、観光地に着いて荷物をバスにおいて軽装で降り観光した。その際、荷物の中の財布の中から全額ではなく7万円だけ抜き取られていた。バスでは現地ツアー運転手が番をしていたはずだが?
日本ではこんな場合何も起きないが、やはり外国でバスに置いていくという行為はあまりに無防備であった。
◆(おまけ)渡タイ1週間でカメラ盗難!
これも以前のブログで書いた話。タイに赴任して1週間。ワット・プラケオへ観光に行った際、休憩で背もたれのないベンチに座った。その際、買ったばかりの一眼レフを自分の横に置いておいたら、立ち上がるときにはすでになかった。
さすがにこの時は渡タイ1週間だったためタイが嫌いになった。翌日、ヤワラート(中国人街)の泥棒市場を自分のカメラが出回ってないか歩き回った。
◆(おまけ)Newペブリ通りで車をぶつけられ警察へ!
日本人学校の近くの大通りを走っていたら隣から車線変更をしてきた車にぶつけられた。すぐ近くに警察署があったのでそこで話をした。ぶつけたのは相手が完全に悪いと、警察も相手も認めたが、修理は日本人だから自分でやれと言われた。それはないだろうということで、学校のすぐ近くだったため、学校のタイ人マネージャーも来てくれたが、「仕方ないね。日本人だから。」とのこと。一切修理代はとれなかった。
◆(おまけ)パッポン帰りに車をぶつけられた相手は!
パッポンで遊んだ後、夜中の1時ごろ、友人を乗せラマ4世通りからスクムビット通りへ抜ける道を走っていたところ(僕はお酒を飲めないので運転手役)、後ろから無理に抜いてきた車がかぶせてきて、抜きざまにぶつかった。
ところが、その車はそのまま走り去ろうとする。こちらも逃がすかということで追いかけ、信号で停めて運転者を引きずり出すと、なんと酔っ払った日本人だった。
◆(おまけ)洪水で歩き回ると悲惨なことに!
これもブログで紹介済み。バンコクは海抜0メートルで、洪水が多発する。梅雨が来るとすぐ水があふれ出す。ひどいときは水が膝上になることも。そんなときは普通の道に舟が出ることもあるほど。
僕も記録的な洪水の時に、ビデオを持って道を探検してみた。洪水のときは道の真ん中を歩けと言われていたのに、舟がいたので隅を歩いていた。すると10mも行かないうちに、ズボッと落ち、首まではまった(そういえば昔こんなことがあったなあ)。
すんでのところで、それ以上落ちるのを避けれたが、手に持っていた学校の新品ビデオは水の中…。
そういえば、ここには大きくはないが、どぶ川が流れていることに後で気が付いた。
(※このビデオはその後僕が買い取ることになった…。)
みなさん、安全に楽しくタイを楽しんでくださいね。