11月21日、Studio397は予てよりテストが続けられていたrFactor2の新ビルド、Build1134を公式リリースしました。
この新ビルドでは6月頃よりα版テストが行われてきた、全く新しいオフィシャルレースシステム(Race Control)が導入されました。
毎時行われるデイリーレース、耐久レースがメインのスペシャルイベントなど、これまでrF2には無かった様々なオフィシャルレースに出場するドライバーは、新たなレーティングシステムによってスプリット分割も行われ、より楽しくセーフティな接近戦を味わうことが出来るようになっています。
既にリリース候補版でテストをされている方はご存知のとおりですが、本記事では筆者によるBuild1134の概要説明(HIGHLIGHT)、そしてKnown issuesとChange logの和訳を掲載いたします。
これからrF2を楽しまれる方、そして久々に遊んでみられる方など、多くの方のご参考になれば幸いです。
なお、今回のオフィシャルレースにドライバー登録すると、もれなく"BMW M2 CS"DLCが無償プレゼントされます。詳しくはHIGHLIGHTの後半部分をご覧ください。
HIGHLIGHT
Ranking System
- Safety Rank:決勝はもちろん予選を含めて、クリーンな周回を重ねる事に対し評価が向上するSR。BRONZE(無印,1,2,3)から始まるランクはSILVER、GOLD、PLATINUMまで存在し、rF2ではイベントアンロックに欠かせない重要なレーティングとなります。
- Driver Rank:DRはRCシステム各レースの結果から得られ、オフィシャルレースではスプリット分割に使用されます。SRと同じくブロンズからプラチナまでのランクが存在します。
Daily Races
初心者から上級者まで、あらゆるドライバー層に対応しているデイリーレースです。
- BEGINNER:登録直後から出場できるビギナークラスでは、16分間の短いレースが1時間毎に開催されています。車種、コースの全てが無料公式コンテンツのみで運用されており、とても参加しやすいレースとなっています。
- INTERMEDIATE:BRONZE(SR)を卒業しSILVERにステップアップすると出場可能になるのが中級クラスです。ここからはDLCを中心としたレースが2時間に1回開催され、レース時間も長くなります。
- ADVANCED:デイリーレースの最上級クラス、ここまで来られる方はよほどのレース数を熟されたセーフティドライバーさんと言えるでしょう。いずれは出場してみたいものです。
Special Events
週に数回開催されるスペシャルイベントでは、様々な形式と車種のレースが開催されています。出場するには一定のSRやDLCが必要になりますが、SRやDRの上昇倍率が高いレースでもあるため、時間とお財布が許す限りできるだけ出場していきたいレースになります。
In-Game Server Hosting
rF2のサーバー運営は、ルーターのポート開放、ファイアウォール突破、サーバー設定、ファイル準備などなど、とてもめんどくさいことでも知られており、なかなか谷間鯖のような私設サーバーが増えないことも悩みのタネでした。
しかし、これからはストアでクレジットを購入することでゲーム内サーバーをレンタルすることが可能となり、面倒な作業や設定が一切要らないままレースを開催することができるようになります。
- 車種とコースはDLCを含めた純正Modが対象となります。サーバー用rfmod制作やサーバー用のDLCインストール、ルーター、ファイアウォール設定などは一切必要ありません。
- セッション、時間、天候、ダメージ倍率など、ありとあらゆる設定がゲーム内画面で設定可能となります。
ゲーム内ストアではサーバーレンタル時間のバンドルが購入可能、価格は下記のとおりとなります。
- 1 hour – €1
- 6 hours – €6
- 12 hours – €9
- 24 Hours – €13
使用時間が余る場合は次回に持ち越すことが可能です。例えば週に2時間のレースを開催する場合、24時間バンドルを13ユーロ(約2100円)で購入しておけば、1ヶ月で8時間程度、約3ヶ月は遊べることになり、サーバーPCのメンテナンスや電気代、設定の諸々を考えると非常にお得と言えるでしょう。さらば、谷間鯖!
※rF2のレンタルサーバーはAWSを使用しており、現在のところヨーロッパ圏のみで運用されています。国内サーバーさんでテストされた際には、どうしても距離的に海外サーバーに出場する際と同じようなPingの高さが発生し、タイミングによっては大きなラグも確認されたようです。将来的にはアジア圏のAWSが用意されるという話もあるようですが、しばらくはこのような点にご注意ください。
Exclusive Rewards & Incentives:
RaceControlに登録すると、もれなくrF2のDLCであるBMW M2 CSがプレゼントされます(未所有者のみ)。M2CSはrF2DLCの中でも特によくできた車両で、心地よいFRのドライビングを楽しむことができます。また、最近は誰でも入手可能になったことから国内鯖さんでも開催が増えてきました。
M2は登録メールアドレスにダウンロード方法が記載されるとのことですので、もし参加したけどDLCをダウンロードされていない方は、もう一度S397からのメールを確認してみてください。
なお、オフィシャルレースに参加されない方は、登録の必要はありません。LFMや国内鯖さんはこれまで通りにお楽しみいただけます。
Known Issues – rFactor 2 Online
- ウィンドウズのタイムゾーン設定が"auto"ではない場合、イベント開始時間の表示が不正確になります。
- プラクティスサーバーが満員になると、タイムアウトエラーが発生することがあります。そのような場合は数分間待ってからもう一度接続してみてください。
- いくつかのサーバー(特にプラクティス)では、大人数が一度にアクセスすると、稀に大きなラグが発生することがあります。そのような場合は一度サーバーを退出し、もう一度アクセスしてください。
- 起動時、テンポラリModは必ず全てが削除されるわけではありません(サーバー設定によるため)。残ったファイルは手動削除してください。
- いくつかの大きなサーキット(ニュルブルクリンクなど)では、サーバー開始時刻から数分間の遅れが生じることがあります。そのような場合には、サーバー開始時刻から最大4分程度、待つ必要があります。
Changelogs (Build1133からの変更点)
General
- AMDドライバによるハードウェアクラッシュを修正しました。
- サーバーからクライアントに送付されるダウンロードMod(rfmod)が、テンポラリファイルとして指定できるようになりました。
- クライアントはサーバーから送付される全Modファイルを、テンポラリに指定できるようになりました。
- テンポラリModは次回起動時に自動削除されます。
- ドライビングライン機能に"Padock"と"Padock & Pit entry"が追加されました。デフォルトではパドックに指定されています。
- ドライビングラインのキーアサインが追加されました。
- 車がとても遅く走っている際の、イリーガルパスのトラックリミット運用が改善されました。
- "Stabilize Horizon"機能が新たな手法によって見直されました。
- 安定化のステップが追加されました
- "high"と"Ultra"ステップのロール安定が有効になりました
- 水平ロックオプションが追加されました
- AIがオーバーテイクを試みる際、左側の壁にクラッシュしてしまう可能性を修正しました。
- 違反が記録された際のペナルティ発動直前に0.5秒の猶予を設けました(カットペナルティなどギリギリでの回避に役立ちます)。
- スターティンググリッドがピットエントリーライン内にある際のトラックリミット問題を修正しました。
- トラック外走行の時間と距離をより厳密にするため、デフォルトパラメータを調整しました。
- サーバー接続エラーが発生した際のリトライ機能を追加し、ロギング機能を強化しました。
rFactor 2 Online Changelog
- デイリーレースオンラインモード(プラクティスを含む)を追加しました。
- スペシャルイベントオンラインモード(プラクティスを含む)を追加しました。
- ストアにてクレジットバンドルが購入できるサーバーホスト機能を追加しました。
- ドライバープロファイルとStatsを追加しました。
- ストアをフロントページに移動しました。
- サーバー(一覧)をOnline > Servers に移動しました。