2025年2月25日(日本時間26日)、MSG/Studio397は2025年初となるLe Mans Ultimateの大型アップデート"February Update"をリリースしました。
この更新では予告されていたGT3の新車種(DLC)追加に加えて様々な変更/修正が行われており、HUD、AI挙動、タイヤ制限などのゲーム性に関して多くの機能改善が図られています。また、既存サーキットに様々なレイアウトが追加され、ショートコースでもレースを楽しめるようになりました。
個人的に嬉しかったのはフリーカメラの導入です。のちほど紹介するこちらの機能を駆使すれば、まるでサーキット上空をヘリコプターで遊覧するような大パノラマを堪能することができます。トップ画像はフリーカメラで撮影した富士SW、外周に至るまで素晴らしい再現度です。
当ブログでは今回のリリースノートを和訳し、一部は補足説明を追加しています。皆様のLMUライフのお役に立てば幸いです。
Headlines - Game
- AI挙動に関する様々な改善を行いました
- タイヤウォーマーの選択を追加しました
- タイヤ制限ルールに関する様々な更新を行いました
- 管理者によるチャンピオンシッププロテストポイントの削減が可能になりました
- タイム、順位、ダメージ情報などを含む、様々なHUDの改善が行われました
Headlines - Content
- DLC Pack4にAston Martin AMR GT3が追加されました
- Ferrari 499pのジョーカーパッケージが追加されました
- 無料DLCとしてFord Mustang GT3が追加されました
- DLC Pack4にPorsche 992GT3R-24 LMGT3が追加されました
- COTAにNationalレイアウトを追加しました
- バーレーンにEndurance、Outer、Paddockレイアウトが追加されました
- 富士にClassicレイアウト(ダンロップシケイン無し)が追加されました
- ルマンにミュルサンヌレイアウト(ミュルサンヌのシケイン無し)が追加されました
- モンツァにCurva Grande(第1シケイン無し)レイアウトが追加されました
- セブリングにスクールレイアウトが追加されました
- スパにEnduranceレイアウト(ピットロード拡大による62台サポート)が追加されました
Game Updates
AI
- サイドバイサイドの際、AIはより多くの空間を残すようになります
- AIによってランダムに発生していた危険なコース復帰に関し、様々な修正を行いました
- AIによるコーナー半径の推定ミスによって発生していた、オーバーテイク、アウトサイドライン選択、ワイドラインの緩慢走行を修正しました
- 不安定なAIパフォーマンスを修正しました
- 大きなグループで接近戦となる際のリアルではないAI挙動を修正しました
- AIのトレイルブレーキング及びランダムロックアップを改善しました
- AIタイヤマネージメントを改善し、AIは必要な時だけタイヤを交換するようになりました
- ストレートでのオーバーテイク時、AI車両の残すギャップが大きくなりました
- ブレーキングゾーンでのオーバーテイク時、AI車両はサイドバイサイドを試みる代わりに前方に出るようになります
Championships - Online
- 過去のチャンピオンシップを表示する機能を追加しました
Cockpit Displays
- ノンプレイヤー車両のコクピットディスプレイに、デフォルト値のオプションを追加しました
- コクピットディスプレイにエンジンモードテキストオプションを追加しました
- コクピットディスプレイに最大rpmを設定するオプションを追加しました
- コクピットディスプレイにタイヤプレッシャーアイコンを追加しました
- 設定変更を読み込むことで欠落するABSモードヘッダーテキスト及び削減されたTCヘッダーを修正しました
- コクピットディスプレイの不正確なトラックステータスを修正しました
- コクピットディスプレイのタイヤ空気圧が内部温度を使用するようになりました
Gameplay
- タイヤウォーマーの選択オプションを追加しました
- セブリングでピットイン/アウトする際のセッション終了後のペナルティ、及び周回数カウントに関する問題を修正しました
- ドライからウェットへのクロスオーバーにおいてさらなる正確性を求めるため、ウェットトラックレンジを僅かに減少させました
- タイヤウォーマーの使用を表示するようco-op及びオンラインイベントを更新しました
- 予選からレースにセッション移行する際、グリッド整列音声が再生されない問題を修正しました
Hosted Servers
- ホステッドサーバーで車両を選択する際の"no car chosen"エラーメッセージを修正しました
- ホステッドサーバー:ユーザーが主催するゲーム内レンタルサーバー
- ホストサーバーを離れ別のサーバーにジョインする際、エラーメッセージが表示される問題を修正しました
HUD
- Basic HUD Modeを追加しました
- Basic:SETTINGS>GAMEPLAY>HUDの"HUD Enabled"で選択可能、MFDとテキスト以外の多くが非表示となります。
- HUDにダメージ表示を追加しました
- デルタのリセットキーバインドを追加しました
- 情報セクションの拡張順位設定が可能となり、コントロールバインドオプションを追加しました
- ノンプレイヤー車両のデルタバーがHUD上に表示されない問題を修正しました
- HUDのタイヤ及びブレーキ温度グラフィックの正確性が改善されました
- グリーンライトの表示時間が削減されレーダーがより早く表示されるようになりました
- MFDを更新、周回が異なる車両はフェードアウトし、前方及び後方車両のインジケータが追加されました
- 順位表を更新-8台を表示、P1は常時表示、セッション名、ペナルティ、タイヤ及びVE情報、レース中のラップタイムを追加しました
- VE:バーチャルエネルギー。フィニッシュ時に0を割り込むとペナルティが課されるので注意してください。
- タイミングエレメントを更新、前周のラップタイム、スプリットタイム、周回数、推定残りレース距離を表示するようになり、セクターインジケーターの正確性を修正しました
Input
- オンラインのドライビング中、ゲームシンクロナイジングでFFBが喪失してしまう問題を修正しました
- ゲーム中のFFB喪失対策:SETTINGS>CONTROL>INTERACTIONの"Reset FFB"を設定しておくと、ゲーム中にFFBを喪失しても回復することができます。必ず戻るとは限りませんが、お困りの場合はお試しください。
- 誤ったフォーマットのKeyboard.jsonを修正しました
- インプットボックスにタイピングする際、メニューの裏で全てのキーバインディングがON/OFFされていた問題を修正しました
- デフォルトキーボードプロファイルを更新しました
Limited Tyre Rules
- レースウィークエンドでタイヤ本数制限が可能となりました
- 予選と決勝セッションでの本数シェアが可能となりました
- オンラインレースのリザルト表示において、タイヤコンパウンドのウェットがミディアムに置き換わる問題を修正しました
- タイヤ本数制限化において、ウェットタイヤが不正確に削減される問題を修正しました
Netcode
- サーバー説明取得時、サーバーがクラッシュする問題を修正しました
- ディスコネクトでサーバーがクラッシュする可能性を排除しました
Online
- レース後の画面内におけるプレイヤー順位の大きさに関する問題を修正しました
- レーススタート前にガレージに戻った際、ウェットタイヤがデフォルタイヤに交換される問題を修正しました
- 全クライアントのNRGレベルを送信するためネットコードを更新しました
- NRG:エネルギー(Energy)の略語と思われます
Physics
- ゲームがクラッチ入力から予想外の数値を読み取った際にポーズメニューから復帰する際、稀に発生する車両が宙に舞う現象を修正しました
RaceControl
- プラクティスサーバーの残り時間情報を追加しました
Race Starts
- 前方車両が原因の不正確なドライビングペナルティを回避するため、低速車両の検出を改善しました
- レーススタート-セブリングスクールサーキット-レーススタートガイドは正確なポジションに戻る前に前方移動します
Race Weekend
- レースウィークエンドにタイヤウォーマー及びタイヤ制限を追加しました
- チャンピオンシップを変更した際、イベントのデフォルト設定が適用されない問題を修正しました
Replay
- インテルラゴスでリプレイが1つしか保存できなかった問題を修正しました
Save & Load
- 予選からレースに移行する際に保存されたレースウィークエンドの読込みにおいて、AIが遅くなる問題を修正しました
Settings & Profiles
- "Spectator Cameras"のキーアサインオプションが追加されました
- フリーカメラの使い方(簡易版)
- SETTINGS>CONTROL>CAMERAの"Enable Free Camera"と"Free Camera Move ~~~"にお好みのキーを設定します。
- RaceWeekendやReplayなどでサーキットを読み込みます。
- TVカメラ視点やコクピット視点から"Enable~"をクリックするとFREE CAMERAモードとなり、設定したキーとマウスでカメラが動きます。
- 詳細については谷間鯖ウェブサイトの解説もご参照ください。
- CustomVidResで3画面を設定しボーダレスは1に設定した際、ゲームがクラッシュする問題を修正しました
- 「3画面解像度でボーダレスにした場合」と読み取ることも出来ますが、私の環境ではクラッシュしなかったので詳細は不明です。
- ゲームを終了し再起動した際、CustomVidRes及びマルチビューが保存されない問題を修正しました
User Interface
- 追加レイアウトを収録したサーキット選択画面を更新しました
Track Updates
Spa-Francorchamps
- AIのディフェンス/ブロックラインを改善しました
- オールージュの下のカメラマンの位置を更新しました
Fuji
- AIのディフェンス/ブロックラインを改善しました
Sebring
- AIのディフェンス/ブロックラインを改善しました
Monza
- AIのディフェンス/ブロックラインを改善しました
Circuit de la Sarthe
- AIのディフェンス/ブロックラインを改善、ポルシェカーブのレーシングラインを修正しました
Circuit of the Americas
- ピットレーン進入時、スピード制限ラインに対しAIが減速しすぎる問題を修正しました
- ターン1のAIラインを更新しました
Bahrain
- 全バリアの接触判定を最適化しました
Car Updates
- コクピットのArialフォントを調整しアウトラインを排除しました
- コクピットディスプレイ、Arialフォント上の"W"の間隔を修正しました
- CDA、GT3セッティングを更新しました
- CDA:Coach Dave Academy、デフォルトよりもアグレッシブなセッティングを提供してくれます。
- 追加レイアウト用のデフォルトセッティング、BOP、Upgradeを追加しました(メイントラックと同様)
- 既存GT3車両のBOPを更新しました
- 既存GT3車両のデフォルトセッティングを更新しました
- 更にリアルなAIタイヤ挙動を得るためGT3のAIを更新しました
- GT3タイヤを更新:フロント/リアグリップ及び荷重バランス感度を調整、スリップによるグリップロス、温度、ヨーが僅かに上昇、熱劣化が僅かに減少
Ferrari 499P
- ルマンイベント限定のジョーカーモデルを追加しました
- 欠落していたERSライトを追加しました
Cadillac V-Series.R
- 欠落していたERSライトを追加しました
Porsche 963
- 欠落していたERSライトを追加しました
Lamborghini SC63 LMDh
- 欠落していたERSライトを追加しました
Isotta Fraschini TIPO6-C LMH
- 欠落していたERSライトを追加しました
- ドライバーアニメーションに関する問題を修正しました
Ferrari 296 GT3
- 55号車のミラーカラーを最適化しました
Corvette Z06 GT3R
- 外部視点に表示されなかったダッシュボードを修正しました
- GT3エンジン冷却を見直しました
- トップスピードの見直し-主にルマン
Porsche 911 RSR -19
- フロント周りの接触モデルを修正しました
BMW M4 GT3
- 31号車 WEC 2のリアのロゴ位置を調整しました
McLaren 720S GT3 Evo
- 高い荷重が掛かった時にリアタイヤがボディを貫通する問題を修正しました
- インテルラゴスのMclGT3において、コース設定が正しく読み込まれない問題を修正しました。