感想
以前放送されたものの再放送らしいが、未見だった。
男の遺伝子が消滅の危機にあるとは驚き。
旧約聖書では、女性は男性の肋骨から作られたとあるが、遺伝子的に見れば、どう考えても基本は女性だな・・・・
ウイルスについても、コロナで現人類が痛めつけられているが、進化の過程で手を結んで来た仲であれば、今後も共存して行かざるを得ないだろう。
内容
MC 織田裕二、井上あさひ
ゲスト 高橋源一郎(文学者) 能町みね子(エッセイスト)
1.男と女
性の多様性→みな、男と女の間のどこかにいる
性器のバリエーション(中間的なものの存在)
以前は疾患と思われていたが、バリエーションの一つ。
精巣があっても女性型、卵巣があっても男性型がある。
性の同一性のゆらぎはおかしくない。
なぜ性スペクトラムになるのか?
ヒトの染色体は46本。男女の違いは性染色体。
女XX 男XY
能町みね子
小さな頃から男としての性に違和感があった。
27歳で女性として生きる様になった。
性に絶対はない
オスとメスが交尾して子孫を残す→これが基本ではあるが・・・
カクレクマノミ→オスとメスが変化する
集団の中で一番大きな者がメスになる。その次がオス。
それ以外は性が未分化(未熟性)
アオウミガメ→地中温が高くなるとメスが多くなる(低温ではオス)
性がある理由→子孫をたくさん残すため
ル=グウィンのSF小説「闇の左手」両性具有種族の話
性にグラデーションがあるのは戦略?
少子化にも意味がある?
男性消滅の危機
男のY染色体は短い。元は同じ大きさだった。
女性のX染色体は同じものの対だから完全な修復が出来るが、男のY染色体は傷付くと修復されない。長い間に1/13まで小さくなった。
トゲネズミのオズにはX染色体が1本だけ(Yがない)
オスを決める遺伝子を別のもので補っている。
Y遺伝子は徐々にではなく急に減った(階段状)
2.ウイルスと人間の関係
ウイルスは、世間では悪者とされている。
とても小さい(細菌の1/100)
ウイルスが人間を生んだ?
出産の仕組み→ウイルスとの取引きで実現
魚、鳥、爬虫類(卵による生殖)→敵に食べられる
哺乳類→母親の腹で子供を育てる
1.7億年前 ウイルス感染により胎盤が発達
PEG10遺伝子 現在のヒトにもある
2,000文字の配列。ある特定のウイルスと同じ。
この遺伝子がないと胎盤が発達しない。
PEG10だけでなくSASPace(肌のバリア機構)、PTL1(脳進化)等の遺伝子がウイルス由来。
今も解読中。