シリーズ
シーズン2
感想
SEASON 1が面白かったので今回も観ることに。
ただ、司会者なんて設定するもんだから、とたんに俗っぽくなってしまった。ジュニアなんて「ケータイ大喜利」「凄ワザ」かよ・・・・・人選が安易ダナ。
1分スマホもこんなに沢山見せられてはちょっと食傷気味。
SEASON 1の時みたいに、1つのテーマをムダに掘り下げる、というのが良かったのに。
ただ、フォレストガンプのシーンにはまいった。
走らせるって、やっぱりズルい・・・・
不満ではあるが、もう1回は観てやろうか。
内容
第1回目 テーマ「走る」
司会:千原ジュニア、アシスタント:飯豊まりえ(17歳 高校生)
講師:岩井俊二 ゲスト:堤幸彦(監督)、諸鍛冶裕太(アクション・コーディネーター)
走る代表シーン
「炎のランナー」「レイダース 失われたアーク」「トレインスポッティング」「ロッキー」。
走る人を撮るのは難しい。走らせてみたらカッコ悪かった事→ある(堤)。柴田恭兵を走らせた時「ちょっと待て」と言ってそこらを10分ほど走ってから撮影に臨んでいた。
岩井の映画「四月物語」。松たか子が傘を持って走るシーン。何もしなかった(よけいな事をするとぶちこわしになる)。あえて薄味に仕立てた。
シチュエーションを作るのに工夫した→走らざるを得ない状況を作り出す。
1分スマホ映画
①「渋谷にて」池田大輝
50万返せと若者から追いかけられる男。逃げる様子を自撮り棒で映しながら自ら走る。
映像処理がいい。プロ裸足(堤)。
②「カラフル」
デートに出掛ける女子の起床。ドリンクを飲むたびにその色の衣装になる。ピンクの衣装で彼氏に逢おうとするとそこに黒いドリンク。いやいや飲むとシックな黒いワンピース。彼の雰囲気とマッチしてGood。
PV見ている様で楽しかった(まりえ)。
③「今、走ってる?」飯泉匡平
スマホで位置情報サービスを使う男。サービス停止。彼女に会えないためtel。するとどこからか走る足音。放り出されるスマホ。
ホラー。作品として成立している。
④「バズるアイドル」上妻鉱人
突然回りの者から「追っかけ」を受ける女子高生。
最初は好きなものから入るのがいい(堤)
「インディポピンズ・キャンディポピンズ」岩井が23歳の時に撮った8mm。
車に追いかけられる女性2人。一人は途中でストップ。車は前に走る女を追いかけて撥ねる。倒れた者に「晩飯までには帰って来いよ」
望遠とワイドの使い分け。望遠では遠近があいまいになり、ワイドでは遠近が強調される。
「スタンド・バイ・ミー」の映像で解説。
映画人が選ぶ「走る」シーン。
岩井「シャッフル」
諸鍛冶「YAMAKASI」
堤「汚れた血」
1分スマホ映画続き
⑤「今日誰かが言った、走るのなんてくだらないと」堀川湧気
大事な試験のために3個も目覚ましをかけたが寝坊。学校に行く途中での「走る」シチュエーションだけ提示されるが、自身は走っていない。
テーマ自体を疑う→若々しい。モノクロとカラーの使い分けがイイ。
ジュニアが「エビフライ定食注文してエビフライだけ残した事があった」。
⑥「好きだから」奥山大史
足が不自由な老人が雨の中をゆっくり走っている。インタビュー形式での問答。ワンカット映像。
人生の重み。うなった(岩井)。普遍性のあるメッセージ、素晴らしい(堤)。
相手は小学校の時の担任教師。放課後、児童が帰る時刻に決まって校庭を走っていた。そこにメッセージを感じた。雨が降ったのはたまたま(結果的にいい効果となった)。
走る、とは原則的なもの。便利に使える(ある意味ズルい)。心情がより前に出て来る。
走る映像はラヴシーンにも近い。最近あまり走らせていない。やりたい。
最後に「フォレストガンプ」のシーンで終わり。歩行補助具を付けた少年が自転車の悪ガキに追いかけられる。ぎこちなく走っているうちに、次第に補助具が外れ始め、それと共に少年が素晴らしいフォームで走り始める。呆然と見送る悪ガキたち。