Yas-nori's listening room -6ページ目

USB-201オーバーホール+余生その後

前回で完結のつもりで蓋を開けるのもこれっきりやめようかと思ったくらいのUSB-201ですが。

やはりお蔵入りには惜しい音質。

またなぜかノイズが出る頻度の少ないDaphileだと少々柔らかめで、やはりDirettaで使いたいとか。

 

あとほかの方の修理ブログを見ていると。

よくわからないけどコンデンサ交換しました、レベルの修理は少々恥ずかしい(笑)。

もう少し基板や回路を見てみることにしました。

 

○構成

TE7022→昔よく使われたUSBからSPDIFに変換する石です。88.2kに対応していないのが過渡期の仕様かと。

CS8406→デジタルオーディオI/Fの石。内部信号をSPDIFに変換して出力します。

汎用CMOS→上2つ以外はCMOSICの組み合わせで構成されています。


個別の石の機能はデータシートでわかるのですが、全体としてどうなっているのかさっぱりわからず(笑)。

ハイフィデリティモード用のアップサンプリング、USBの信号入力に応じたクロックの切り替え

などやっているはずですが。

独特の音質はこのCMOSの組み合わせによるもののようです。

極端な話、XMOSのICにクロックを乗せればDDCが完成するくらいなので、贅沢と言えば贅沢な構成です。

あとDCラインにはリードタイプのインダクタが多く挿入されていて、これもノイズ低減に大きく効いていそうです。

 

それぞれのICのデータシートを見て誤動作する可能性のある条件を探ってみましたが。

電解コンデンサは全部交換したし、いまどきのカーボン抵抗は劣化などしないでしょうし。

そもそも完全に壊れてるわけではなく、なんかの拍子に96kソースだけプチプチノイズが出るというので基本的には正常動作しているのかなと。

その他の部分での動作不良を探っていきました。

 

○3端子レギュレーター

ハンダ付けそのものは電解コンデンサを交換した時にチェックして、表面が曇っているようなところは再ハンダしたりしてましたが。

3端子レギュレーターが熱を持つのも気になってて、たまに触って温度の状態を確認してました。

そしたら強めに押したら音切れ発生。

指に放熱してレギュレーターがまだいけると頑張ってしまい気絶したか?とか擬人化して考えたりしましたが。

何のことはない、ハンダが劣化して基板から外れかかってました。

再ハンダして動作は安定しました。

ひとつ不具合を見つけたものの過熱状態は変わらず。プチプチノイズも変わりなしです。

 

当座の対策として板状のヒートシンクを曲げて周りに接触しないように取り付けました。

これも動作にはあまり関係ないようです。天板を触った時に感じる熱さはいくらか少なくなったような。

 

○貫通電流

3端子レギュレーターの過熱に関連して。

CMOSICを多用しているので、未使用で浮いてる足があって貫通電流が流れているのでは?とは思いましたが。

調べると1本を除いてはすべてVCCかGNDに接続されてました。

74HC4066の1番ピンで、基板に穴がありそこへ通してあるだけの状態。

 

2番はハンダ付けされてますがどこにも接続無し、13番はGNDに接続。

13はGNDに落ちてるし余り回路なので放っておいてもよい気もしますが。

1番をVCCかGNDにつないでみたい感じもあり。

 

 

○ケースの導通

カバーは樹脂製で前後パネルはアルミ。

樹脂カバーの内部に導電布が貼り付けてあって、これに銅板を渡してパネルへの導通を取っているようです。

 

特に気にしていなかったのですが、なんの気なしに導通を測ってみましたら

 導電布同士 6Kオーム程度

 銅板表面   ほぼ導通なし

浮いたから何か悪さをするのかよくわかりませんが。

電源コードを抜き差しするとプチプチノイズが収まることもあり。なんか帯電してしまっているかもしれないなと。

導電布への接触部分をピカールで磨いてみました。

 銅板同士 導通

 銅板→導電布  6K-10Kオーム程度

まだ抵抗を持ちますが、完全に浮いているよりは良いのかなと。

これで取り付け。

やはりプチプチノイズの頻度は変わらず。

 

○基板清掃

上記の通りいろいろやってみましたけど、一番効いたのがこれ。

まず最初に気にするべきところでしたが。

ハンダ付けがあまりきれいではないので誰かが手を入れたものだとは思ってました。

あわせてパターン面が妙にぺたぺたしてて。コーティングだと思って放置してましたが、自分が手直ししたハンダ付け部分にはみ出したフラックスを清掃するのにフラックスクリーナーを使ったところ同じ匂いがする。

ハンダ付け後にフラックスクリーナーを吹き付けて拭き取ってない?。

フラックスもフラックスクリーナーも乾いたら絶縁体になるというので、これが誤動作の直接の原因ではないと思いつつ。

吸湿したら高周波で多少誤動作の原因になるのではないかと思って全部拭き取りました。

でもやはりプチプチノイズ発生。

 

さらによく見るとジャンパー線何本か走ってたりやパターン側に取り付けた部品がありまして。

この下にも何かベトベトした液体が湿気を保ったまま残ってました。

これも配線を持ち上げたり部品を一度外したりしてクリーニング。

だいぶプチプチノイズ発生が減った気がします。

 

さらに基板の部品面。

こちらの表面にも何か液体が流れて乾いたような跡があり。

アルコールで拭いてみたら黄色くなるのでパターン面にあったものと同じよう。

ICの足や外付け抵抗の足に何か所か。

全部拭き取ったところ、起動後10分ほど経つとほぼノイズが発生しないようになりました。

 

○ここまで実施して

それでもなんかの拍子にプチプチノイズが復活したりします。

連続はしなくなってきましたが。

fs96kで出た時には44.1k、48kの曲を1秒程度でガチャガチャ10曲ほど切り替えて。

そこでノイズが消えたらそのまま96kソースを聴いている分には安定してます。

44.1k、48kは安定して再生できてます。

以前はDirettaだと44.1k、48kでもノイズが出ることもありましたのでかなり進歩です。

不安定なりに状況は整理されたような。

 

fsによってノイズ、となるとクロックを分周しているICあたりが誤動作しているのではと思いますが。

石を替えてみるくらいしか思いつきません。

それも芸がないし(笑)。

 

とりあえず以前よりは安定したのでDirettaに接続してメインに戻しました。

この透明なボーカルがよいんですよね。

もう少し回路を解析してスイッチオン後いきなりよい音まで復元したいものです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

バランス接続、アンバランス接続

アンプE-370とDACのCAPRISEの接続はバランスケーブルで行っていましたが。
今回アンバランスに戻しました。
 
発端はケーブルの試聴から。
縁あってKS-Remasta製のピンコードを借用する機会がありまして。
お借りしたのはアンバランスのRCAケーブル。
CAPRICEのアンバランス出力はボリューム等入っているので、設計者推奨のXLR→RCAの変換コネクタをかませて接続します。
そうしましたらハイまでよく伸びるレンジ感に加えて、いわゆる海苔ソースと言われるマスタリングでデジタルの許容範囲を超えた信号レベルをぶち込んだと思われるソースをきれいに再生します。
アナログレベルで補完できるとは思ってませんで。目から鱗、耳から鱗でしょうか、世の中にはブレークスルーのネタはまだまだ残っているんだなと。
販売価格5万円なのですぐには用立てできず、ひとまず返却しました。
 
元のアキュフェーズのバランスケーブルに変えると今まで通りの音。
これまで欠点は何もなく情報を過不足なく伝送する職人技的サウンドを不満なく聴いてましたが、もう一息きらっとしたものが欲しくなります。
ひょっとしてこの差はケーブルの違いに加えてバランス、アンバランスの接続方法の違いによる可能性もあるのではないかと。
手持ちのRCAケーブルでつないでバランス接続と比較してみます。
3本ほど比べましたが、かなり古いFURUKAWAのPCOCCケーブルを使った某ショップオリジナル品がいい感じでした。
買った時の印象ではハイ上がり、さらに癖がありソースにより「キーン」というくらいの響きが乗るような感じであまり使っていなかったのですが。
ハイ上がりは変わらないものの、高域の情報量が多いという印象に変わりました。
 
比較のためバランスを聴いてみると、真ん中が濃いとも言えるもののハイの分解能が不足する感じ。
一長一短ですが、抜けのよさでアンバランスを取ります。
 
アキュフェーズの前に使っていたバランスケーブルを購入した時にはバランス接続優勢ということで切り替えたのですけれど。
あの頃は部屋やSPなど高域のコントロールに苦労していて、ハイを締めて中域重視の方向にチューニングしていたのかもしれません。
アンプのE-370はバランス入力があるといっても内部はアンバランス。
CDプレーヤーを手元にアンプをSP近傍に置きバランスケーブルで延長してノイズに強い接続をするための端子かもしれません。
ケーブルが長かろうが短かろうがバランス接続がベストならCD-BALとCD(RCA)の両方の端子を用意しないでしょうし。
CAPRICEもバランス出力の使用を推奨しているもののFIDELIXの純正ケーブルはキヤノン→RCAの変換ケーブルだったりしますし。
わが家の環境ではアンバランス優位だったのかもしれません。
 
前にバスレフのチューニングを低い方へずらそうとポートに突っ込んだフエルトも外しました(笑)。
この高域の出方にはバスレフポートにきっちり活躍してもらった方がバランスが良いです。
 
そういうことでケーブルを借用したおかげで装置全体のバランス見直しを行うことができました。
気に入った機器を揃えてますけど、たまには新しいものを試すことも必要ですね。
 
 
 

iPod Classic 容量増加

foobar2000+iPodManagerと組み合わせて管理できる貴重なiPod Classic。

先日長らくの酷使の末、HDDのエラーで全曲喪失を繰り返し、最後は起動不能となりました。

後釜をどうしよう。

ウォークマン乗り換えも検討しましたがfoobar2000で管理するにはシンクロナイズが面倒で。

中古のiPodClassicもまともに動くものはそれなりに高価。

HDD以外、音質も操作も問題ないので以前に検討したSDカード化+容量増加を行うことにしました。

 

Faith of the Heart @ Ameba 様のブログを参考に実施しました。

ありがとうございます。
iPodClassicのHDD換装をするのであれば必読です。

 

買うもの

1.変換アダプター

→iFlash-QUADというMicroSDカードを4枚装着できてZIFコネクタがついているiPod専用の基板です。

 普通のPC用のZIF←SD変換アダプタは使用できないそうです。最悪iPodの基板を破壊するとか。

2.MicroSDカード

→予算次第で大容量化が可能です。

 私のは第7世代(160GB最終版)なので、512GB×4の約2TB化も可能でしたが。

 まさに予算の都合で256GB×2+手持ちの128GB+8GBでだいたい600GB超としました。

3.分解用工具

→ケースを開けるのが至難の業でこれができれば作業の8割は終わったようなものです。

 買った方が傷を最小にして元通りにできる可能性は高いと思います。

 私は横着して150mmの金属定規を使ってこじ開けました。ケースに隙間ができるほど歪みました(笑)


ここまでの部品をそろえて約1万円ちょっと。

町の業者さんだと256GB化で2~3万円くらいなので、容量がこれでよくきれいな仕上がりを望むのなら依頼した方がよいと思います。

 

分解はあちこちのサイトを参考にしましたがこれがベストというのは見つからず、力技でやってしまいました。

コツは、カバー側にばね性の爪があり、これがボディ側にしっかり食い込んでいるのでいかに外すかかと。

コネクタ側には爪がないのでここのカバーとボディの間に薄板を挟んで少しずつすき間を広げて、爪部分に別の薄板を入れて食い込みを外していく、というのが正攻法。

ギターのピックを入れて外している方がいましたが、うちのピックは入りませんでした(笑)。

それでケースが歪むまで金属定規で爪部分を広げて外しました。この場合でも再組立て前にケースのゆがみを直すときれいに戻せるかもしれません。

その後ヘッドホン端子に繋がっているフラットケーブルを外します。外すのはピンセットでよいですが、はめる時は結構力を入れて押し込まないといけないのでギザギザのないラジオペンチなどが良いのかも。

HDDのフラットケーブルは白いロックを外して抜きます。

以下開腹した状態。

 

iFlash-QUADにMicroSDを4枚挿します。

最後の8GBはあってもなくてもよい量ですが、スロットを空けておくと埃が付きそうなので一応挿してます。

基板を取り付けフラットケーブルを刺した状態。

バッテリーもヘタっているようでしたらこの時ついでに交換するのもよいと思います。

ただSDカードにしたら今まで1日1時間使用で週1で充電してたのが3週間経ってもバッテリーゲージ半分以上残るようになりました。

省電力効果は大きいので蓋を閉める前に連続稼働させてみてバッテリーの持ちを確認してからでもよいかもです。

 

カバーを乗せてヘッドホンのフラットケーブルを刺して蓋を閉める前に動作確認。

iTunesに認識させて初期化までできたら蓋を閉めます。

 

夢の600GBiPodが完成しました。

ALACで入れても入れても容量は有り余ってます。

256GBでよかったかも(笑)。

 

最後にfoobar2000+iPodManagerで使う場合の注意。

4500曲を超えるプレイリストは転送終了になっても失敗してることが多いです。

プレイリスト1つあたりの曲数はこれ以下にする必要があります。

なんでそんな大量の曲が入ったプレイリストが必要かというと。

foobar2000+iPodManagerだと転送する曲をプレイリストごとに決めますが、全曲を転送したい場合に全曲表示のプレイリスト「Filter Results」を選択しても30000曲あるのでエラーになってしまうので。

そこで4500曲以下のプレイリストに分割して転送してます。

 

これでずっと望んでいたALACで聴きたい曲をすべて持ち歩くということがほぼ実現しました。

1万円の出費でこの結果は大満足です。


 

 

 

 

DL-103

言わずと知れたMCカートリッジの名器。

自分は今までオーディオテクニカ派だったので使ったことなかったんですけど。

多くの人に愛されるのには理由があろうと、それはやはり聴いてみないとわからなかろうと。

散財する時のよくある理由付けですが。

程度の良い中古はオークションでもすぐ20000円くらいに上がってしまうのが、運よく8000円ほどで手に入ったのもありまして。

 

使わなかった理由もいくつかありまして。

いちばん大きなものは「丸針なので内周部で歪まないか」

1回かけただけで不安は払拭されました。内周でも全く歪み感はありません。

むかし使った丸針カートリッジがよほどよくなかったのか。

針先や振動系、ボディなど複合要素なのだなと今更ながら。

 

音質評としては温かみを感じるというのをよく目にしますが。

意外と味付けなく溝を音に変換するという感じかなと。

開発の経緯が放送用ということなので当然ではありました。

手持ちのもので比較すると

 シャープ AT-33PTG

 中庸   DL-103

 ソフトタッチ AT-F3/2

こんな感じかなと。

リード線でまた印象がらっと変わるので、カートリッジの音って何だろうなと。

 

ずっとオーディオテクニカを使っていたゆえの間違いもありまして。

参考写真のAT-150Eaの接続は上が白、下が青となってまして、これはオーディオテクニカ共通です。

最初DL-103もこの接続で聴きましたらものすごい広がりを感じて、これがDL-103の音かと感心してましたが。

知り合いに指摘されまして、これでは+ーが逆相でした。

オーディオテクニカはアーム側と左右だけ入れ替え、DENONは上下左右を入れ替えるんだそうで。

正相にしたら、ごく普通の音になりました。ちょっと残念。

 

使い勝手では、正面の白い線はカートリッジが垂直に取り付けられているかの確認用だとずっと思っていたのですが。

途中の曲をかけるときに白い線を目印にして針を落とすとかなり正確に頭出しができました。

この用途だったとは。今まで知りませんでした。

 

そういうことでよい買い物でした。

じわじわアナログ熱復活中ですが。

また一味違った音が楽しめそうです。

 

 

 

 

USB-201オーバーホール+余生

Direttaシステムは絶好調ながら。

USB-201がハイレゾ曲のノイズで使えず、他とは一味違ったボーカルのクリアさと音の厚みを楽しめないのが惜しいなと。

44.1、48kのソースはOKでハイレゾだけプチプチノイズというのは故障や寿命ではなく相性かなと思いながら諦められず。

前回のトスリンク端子の交換に続いて、よくあるメンテの電解コンデンサ交換をやってみました。

 

すべての電解コンデンサはルビコンのYKシリーズ。

85℃仕様の標準品です。

現在はモデルチェンジしてPKシリーズになってます。

せっかくやるのでOS-CONとかミューズとか高級品、それでなくても105℃品への交換も考えましたけど。

この独特の音質はコンデンサの品種も影響しているだろうと考えて、PKシリーズにしました。

 

カタログによると寿命は85℃2000時間。

10℃下がると寿命は倍になるそうで。

内部温度40℃とすると48000時間。リップル電流の状況にもよるようですが。

24時間稼働でも5年以上もつはずなので、デジタル回路の動作不良が起こるような消耗はしないよなと思いながら。

せっせと交換しました。

外したコンデンサをテスターで簡易測定してみたら10%程度は容量が減っているようでしたが。

まあ誤差の範囲かなと。

 

とりあえずDirettaPCに接続して試聴。

うーん、ハイレゾソースでのノイズは変わりませんでした。

44.1、48kでは正常に鳴るので交換自体はうまく行ったと思いますが。

ただちょっと音が良くなった気もします。酷使してなくても10年選手なので新品コンデンサにした効果はいくらかあったのかなと。

ほか気になったのは触るとばかに熱い3端子レギュレーターが2つあって。

必要な電流が取り出せていれば熱くても問題ないはずですけど、そのうちヒートシンクを付けてあげようかなと思います。

 

 

ここからがUSB-201の余生の過ごさせ方。

DirettaはDDCを選択する設定がないので複数繋ぐと両方を駆動してしまって誤動作しそうなので1台だけ繋いでまして。

DDCを交換して楽しむにはやや不便。

そこでDiretta導入後は休眠してたDaphilePCを復活させます。

上がDirettaPC、下がDaphilePC(Macmini)。
 
DirettaPCにはRATOCのRAL-24192UT1を接続して常用。
DaphilePCには今回オーバーホールしたUSB-201を接続します。
 
USB-201はハイレゾソースでなければ動作に問題ないので。
CDリッピングソース再生専用機として活躍してもらおうと思います。
これ自体は前から考えていたのですが、問題は
・foobar2000でダウンサンプリング設定にしているのをよく忘れてしまい、そのままハイレゾを聴いてしまう(笑)
・覚えていてもいちいち設定を変更するのはめんどくさい
というところ。
 
そこでDaphileのサンプリング周波数の上限を設定するとそれを超えたものは適当にダウンサンプリングしてくれる設定を活用します。
Daphileの受け入れ上限を48kに設定するとこれを超えるハイレゾ曲が来たときは適宜ダウンサンプリングされます。
foobar2000の出力サンプリング周波数はいじらず。
USB-201で聴くときは出力デバイスを切り替えれば使用できます。

 

ミーハー的には、レコードプレーヤーのアーム2本仕様みたいでちょっとかっこいいなと。

ゆくゆくはCDソースに特化のDACをもう1台買って完全2系統で楽しみたいです。

TDA1541A使用の当時ものなんてないかな。

 

 

ここまでやって困ったことが一つ。

とりあえず96kソースがそのまま通るようにして再生してましたら。

ノイズが消えました(笑)。

気をよくしてCAPRICEのPLL引き込み幅をMIDからLOWに変更、以前はMIDでないとノイズまみれだったのがごくたまにノイズが出るくらいに改善。

CDソースなら全く問題ありません。

いちおうオーバーホールの効果はあったのかも。

 

まあでも、またノイズと戦うのも疲れたので(細かいコンデンサを交換したら目も疲れました)。

上限48kに変更しました。

Direttaの高解像とは違う方向のUSB-201でのこってりしたCDリッピングソース再生はよいものです。

 

 

 

 

針圧計改良

針圧計にamazonで買った電子秤を使ってます。

ただこれ天板が鉄板のようで、そのまま載せるとカートリッジのマグネットが吸いついてしまいいくらか針圧に影響がありそうでして。

非磁性のものでオフセットさせて天板から離した方がよさそうです。

吸いついてもかけた重さは変わらない気もしますが、なんとなく。

 
そういうことで今までは厚手のプラ板を天板から飛び出すように載せて、高さをレコードの盤面と合わせるために下駄をはかせてボード上に乗せターンテーブルの縁に飛び出したプラ板が来るように設置してました。
(写真がないのでわかりにくいw)
 
このたび一念発起(というほどのことでもないですが、ずっとやりたかったけど億劫だった)して。
アルミの板をクランク状に曲げたものを作って、針圧計をターンテーブル上に乗せてそのまま計れるようにしました。

 
 
そうです、某メーカー製の形状パクリです(笑)。
秤本体もおそらく同じものかなと。
 
アルミの0.3mmの板を買ってきて適度に切り出します。
今回は幅20mmにて。
アルミ板を切るのに金切りばさみでやると反ってしまうな、修正がめんどいなとずっと思っていて手を出さなかったのですが。
カッターナイフで切れました。
鉄の方が硬いので切れて当たり前なのですが、思い込みで試そうとも思いませんでした。
某所で読んで目から鱗。
刃は一発で切れなくなりますが。
バリが出るのでヤスリで軽く落とします。
 
曲げもきれいに90度にするには板金曲げ機が要るかな?と思ってましたら、ペンチ2本で簡単に曲がりました。
一発ではきれいには曲がりませんが、柔らかいので修正も自在なのできれいな形になるまでぐりぐり曲げます。
写真のような形状に仕上げました。
とりあえずセロテープ止め。
 
これも思い込みですが、手で曲げられるということは針を乗せたら針圧でたわむので曲がり防止のリブとか必要かな?と思ってました。
確かに単体で力をかけるとたわんでしまいます。
たわむと測定値はどうなるんだろう?垂直の力と水平の力に分力されてちょっと軽めに出るのかな?とか考えてましたが。
1円玉10枚(10g)を乗せてみましたら、見た目は全く変化有りませんでした(笑)。
たわむまで針乗せ部分を指で押した状態で表示を見たら100gほどかかっていたので、測定対象の1.0-5.0gならたわみは無視してよさそうです。
ということで針圧計完成です。

 

案ずるより産むが易しですね。
アマチュアは見る前に飛べという長岡鉄男先生の言葉を今更思い出しました。
 
 

DirettaPC調整3

前回DDCをUSB-201からRAL-24192UT1(ラトック)に交換して以来快調のDirettaシステム。

ほかにも試したことがあったので書いておきます。

 

・RAL-24192UT1の外部電源化

これの背面にはDC5Vの入力端子がありまして。

こちらから給電すればセルフパワーで、接続しなくてもバスパワーで動作できます。

フォノイコライザーで快調のGaN使用ACアダプタを使って見たかったのですが、5Vを出力するトリガーケーブルが見つからず。

5VならUSBTypeAから出力できるので需要ないんだろうなと。

そこでだいぶ前に作った柴崎式USBクリーン給電器を再度引っ張り出しました。

これにUSB→EIAJ2タイプの変換ケーブルを取り付けて給電します。

 

試聴

ボリューム上げた時にソースによってちょっとピーキーに聴こえることがありましたが。

これがかなり抑えられました。

ただDiretta、Daphile導入前からこの方法は何度も試してまして。

その時はあまり効果がないなとバスパワーに戻したりUSB-201に戻したりしてました。

DirettaのUSB駆動能力とクリーン給電の合わせ技でようやく良いところが出てきたかなと。

これで使用継続です。

もう作ってから10年経つので、もう少し部品を吟味したバージョンを作ってみようかなと。

 

・LANボード増設

ネットワーク接続でIPV6だと直結可能とはオリオスペックで聞いてましたが。

とりあえず1口のポートをIPV4とIPV6の両対応にして接続したら再生できます。

これを通常のネットワーク接続のポートとDiretta用のポートと分けるとよくなるのでは?と漠然とした思い付きで。

試してみました。

 

デスクトップに玄人志向の2000円くらいのPCI-Express x1接続ボードを追加します。

こちらはIPV6専用にして、もともとのポートはIPV4専用にします。

 

試聴

これはちょっと期待外れ。

劇的には、いやほとんど変わりないような。

パワー的にはIPV4と6を混在させても全く問題ないですし。

アナログ的に配線をすっきりさせる手法はあまり効果ないようです。

でも上記のUSBクリーン電源も良さが見えたのはようやくここ最近なので。

とりあえず悪いことはなかろうとそのままにしておきます。

ハブを経由しないので・そこでの信号叩き直しがない・接点の減少、というのはネットワーク的にもよい気がします。

これもアナログ的イメージですけど。

 

 

次の手はどうするか。

CAPRICEもDDC2種も10年選手。

そろそろ新しいのにしたいと思いつつ、なかなかお手頃価格帯の製品は出てこずで。

出てくるのは100万に手が届くクラスか。

激安のいわゆる中華DACなど、お手頃だけど目利きがないと発振してるのに気づかず使ってたりがやや心配なのとか。

そうすると考えることは皆同じで過去の人気機種をオークションで狙うも、価格高騰でそうそう落札できない状態。

どうせすぐには手が届かないことだし、気長に検討しましょうか。

 

 

 

DirettaPC調整2

前回DirettaPCの設定を変更してノイズ撲滅したと書きましたが。

ブログアップした後にまたプツプツとノイズが。。。

 

結論から言うと、DDCをUSB-201からRAL-24192UT1(ラトック)に交換したら解消しました。

USB-201の不具合というか相性のようです。

そのUSB-201の挙動が安定せず、fsの違うソースを続けてかけるとノイズが出る感じだったのでアップサンプリング/ダウンサンプリングで96kに固定したら昨日はよかったのですが。

今日はまたプツプツと。

44.1/48ではこれまでも異常なかったので、今度はハイレゾソースをダウンサンプリングしてテスト中です。

ダウンサンプリングでもそれほど音質は変わらず(笑)、CDのリッピングソース再生ではダントツの音質なのでせめてこれで使いたいところです。

 

DirettaPCは前回いろいろ設定変えましたけど、結局デフォルトに戻しました。デフォルトで全く問題ないと思います。

 

RAL-24192UT1(ラトック)はチップがXMOSなものが欲しいと思って中古で買ったものですが。

動作は非常に安定していて情報量も多いのですが、高域の付帯音がまとわりつく感じがアニソンソースではややうるさく感じて。

メインには据えてませんでした。

今回ノイズ対策で何度かUSB-201とRAL-24192UT1を繋ぎ変えて試聴してたら。化けました。

USB-201の不思議な透明感は大変魅力ですが、おそらくイレギュラーな設計をやってる結果だなという気はしてます。

Diretta経由で鳴らすRAL-24192UT1は高域の透明感はUSB-201に及ばないものの、付帯音感がぐっと減って一長一短レベルまで追いつきました。
わが家では発売後10年を経てようやく力を発揮できる環境を与えることができたなと。

DirettaPCを買った時に認識するかどうかのテストですぐ繋いだんですけど、その時は高音質に気が付かず。

じつは今回断捨離で売却しようと思っていたのですが、急遽止めました(笑)。

 

Diretta方式はどこまで音質向上に繋がるのか半信半疑なところがありましたが。

LAN部分もさることながら、USB接続の改善も効いているのではないかと。

やはりよいものを持っているのだなと思いました。

 

DirettaPC調整

CDリッピングデータではよい音を出してくれて投資は無駄ではなかったDirettaPCですけど。

ハイレゾでプチプチ音が出るのがなんとも。

いろいろ見直してみました。

 

まずASIOドライバー。

最新版を入れたつもりでしたが、間違えて逆に一番古いものを入れてました。

 

 

オリオスペックのHPより最新版をDLして入れなおし。ちょうど一昨日アップデートされてました。

でもノイズは変わらず。

 

でもそこの取説でファームウェアのアップデートの項を見つけました。

 

 

ファームをアップデートしただけではこれも変わらなかったのですが。

少ないなりに設定可能な項目がいくつかありました。

 

4Kディスプレイでスケーリング200%で使ってるので項目名が切れてますが。

「Preset Profile」Direttaの送信サイクル設定、だそうです。

速い方が音質が上がるそうですが、PCが非力なのかと2CoreCPUにして。

もうひとつ「PCM Request」、解説にはないですが出力データの最大ビット数かなと。

32bit→24bitに変更しました。

 

これの合わせ技でひとまずノイズ解消。

DDCが骨董品USB-201なのでこれの性能に引っ張られてる可能性はありますが。

でもDiretta+USB-201の音質はなかなか味がありよいもので。最大性能でなくともこれはこれで一つの方向だなと。

 

来月のカード払いが怖いと思ってましたが、この音なら我慢できそうです。

 

でもそうするとノートでノイズが出なかったのは何だろう、ネタはまだまだ続く(笑)。

 

DirettaPC1週間

DirettaPCを購入して約1週間。

まだ単につないで音を出しているだけですが。

とりあえず備忘でここまであったこと思ったことを列記しときます。

 

・DHCPの環境ならばほんとに設定不要。

・DirettaのUSBオーディオ部分は機器次第と書きましたが。

 試しにディスプレイを繋いで動きを見てましたら、コンソールも出ずで

 LANからUSBへの出力のみに徹しているところが音質に影響しているのかもしれないなと。

 Daphileもシンプルながらプレーヤー機能も入っているのでシンプルさではDirettaがさらに上かも。

・おおむね快調ながら96Kソースでたまにプチプチノイズが出る。

 ただコントロール側でなくターゲット側(Diretta)をリセットすると直ったりするので。

 なにかあるのか。

・LANの接続はIPV6で直結も可能とのことだったので、ノートPCと直結してみましたら。

 これもそのまま接続できました。

 しかもこれだと96kソースでもノイズ出ずで、ちょっと音もよい気が。

 Daphile時代から出ていたプツプツノイズはネットワーク関係のものだったか?。

 メインのデスクトップPCのLANカード2枚刺し化を検討します。

・音は、特徴はないものの。

 ひたすら滑らか。

 でも鈍ってるわけではなく出るものは出てるのに耳障り感が一切ない。

 ・長らく使ってたHiFaceが認識せず。

 Daphileでも認識したのでこれだけ計算外。

 

自分としては結構な散財(対小遣い比、内容的には安いくらい)でしたが。

もう元は取った気がします。

明後日からのオリンピック休暇で音楽に没頭できるのが楽しみです。