DL-103
言わずと知れたMCカートリッジの名器。
自分は今までオーディオテクニカ派だったので使ったことなかったんですけど。
多くの人に愛されるのには理由があろうと、それはやはり聴いてみないとわからなかろうと。
散財する時のよくある理由付けですが。
程度の良い中古はオークションでもすぐ20000円くらいに上がってしまうのが、運よく8000円ほどで手に入ったのもありまして。
使わなかった理由もいくつかありまして。
いちばん大きなものは「丸針なので内周部で歪まないか」
1回かけただけで不安は払拭されました。内周でも全く歪み感はありません。
むかし使った丸針カートリッジがよほどよくなかったのか。
針先や振動系、ボディなど複合要素なのだなと今更ながら。
音質評としては温かみを感じるというのをよく目にしますが。
意外と味付けなく溝を音に変換するという感じかなと。
開発の経緯が放送用ということなので当然ではありました。
手持ちのもので比較すると
シャープ AT-33PTG
中庸 DL-103
ソフトタッチ AT-F3/2
こんな感じかなと。
リード線でまた印象がらっと変わるので、カートリッジの音って何だろうなと。
ずっとオーディオテクニカを使っていたゆえの間違いもありまして。
参考写真のAT-150Eaの接続は上が白、下が青となってまして、これはオーディオテクニカ共通です。
最初DL-103もこの接続で聴きましたらものすごい広がりを感じて、これがDL-103の音かと感心してましたが。
知り合いに指摘されまして、これでは+ーが逆相でした。
オーディオテクニカはアーム側と左右だけ入れ替え、DENONは上下左右を入れ替えるんだそうで。
正相にしたら、ごく普通の音になりました。ちょっと残念。
使い勝手では、正面の白い線はカートリッジが垂直に取り付けられているかの確認用だとずっと思っていたのですが。
途中の曲をかけるときに白い線を目印にして針を落とすとかなり正確に頭出しができました。
この用途だったとは。今まで知りませんでした。
そういうことでよい買い物でした。
じわじわアナログ熱復活中ですが。
また一味違った音が楽しめそうです。