総裁選直後にポスト安倍を論じる空気と危機感なき国民-ワイドショー政治極まれリ | 反新自由主義・反グローバリズム コテヤン基地

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すでにポスト安倍が動き始めた?

ポスト安倍レース、6人の混戦模様でスタート(東洋経済)

安倍晋三首相が自民党総裁としての最後の任期に入ったことで、永田町では早くも、「ポスト安倍レース」がスタートした。9月の総裁選で、首相との一騎打ちで善戦した石破茂元幹事長(石破派会長、61)はもとより、今回は出馬を見送った岸田文雄政調会長(岸田派会長、61)、推薦人不足で出馬できなかった野田聖子前総務相(無派閥、58)の有力3氏が次期総裁選に向けて動き始めた。

ただ、3氏のほかに今回留任した河野太郎外相(麻生派、55)や党3役入りした加藤勝信総務会長(竹下派、62)が出馬に意欲を示す。「将来の総理・総裁確実」(自民幹部)とされる小泉進次郎氏(無派閥、37)も「2020年の東京五輪後は日本の大転換期」と状況次第では参戦の可能性をにじませている。

首相の任期は2021年9月末だが、政界には「任期前の退陣表明もありうる」との見方があり、ポスト安倍のタイミングも絡んで、自民党内の国盗り合戦は展開次第で結果も変わる混戦模様だ。(後略)

 安倍一強と呼ばれた体制はあと3年で確実に終了します。また2019年の参院選敗北があれば、その瞬間に終了することもありえます。しかし総裁選直後にポスト安倍が論じられ、そしてその動きが活発化するということはある意味で政権のレームダック化を意味しており、また先日お伝えしたように内閣改造によっても支持率は停滞、ないし微減といった結果が出ております。

 

 最初に結論を申し上げますと、ポスト安倍が誰になろうと私には全く興味がありません。なぜならば、もはや安倍政権の長期化によって「何をすれば政権が長期化するか?」という経路が確定し、その経路とはすなわち対米従属と新自由主義路線であり、国内にはデマと空言と嘘を撒き散らすという手法であるからです。

 

 これが安倍政権の経路であり、そして自己強化メカニズムによって自民党全体に広まったと見て良いと思っております。

 少々おさらいしておきますと2000年代初頭に小泉政権が誕生し長期政権となったあと、第一次安倍内閣、福田内閣、麻生内閣と1年で倒れ、その後に民主党政権が誕生し3年3ヶ月を担いました。

 民主党政権を倒し、与党に復帰した後に始まったのが安倍政権であり、その長期政権化というのは「これからの自民党の方向性を決定づけるもの」だったと判断しております。

 2012年には私も、自民党政権が財政出動をしてくれるものだとばかり思って期待しておりましたけれども、もはやその期待は微塵たりとも残っておりません。自民党は緊縮財政とグローバリズムで、政府の責任を縮小、放棄する方向にかじを切ったのです。

 

 したがって私は自民党政権にもはや期待をしていないし、ポスト安倍に誰がなろうと方向性は変わらないと判断しております。多少マシになるか、多少ひどくなるか。その程度の違いはあるのでしょうけれども。

 おそらくグローバリズム・新自由主義によって起こる様々な問題を、これからの日本はグローバリズム・新自由主義で対処しようとするとすら思っております。まったくもってバカバカしい話です。

 

 何より、グローバリズムを推進し、移民拡大を推進する安倍政権を支え続けたのは国政選挙での勝利であり、すなわち国民の投票と支持率であった事実を忘れてはいけません。日本の民主政治は非常に正確に機能しております。

 

 どんどんと日本には時間がなくなっております。南海トラフ巨大地震は30年以内に9割と予測され、南海トラフ巨大地震と首都直下型地震が連動すれば2200兆円といわれる経済損失が出ると予想され、また2018年はまさに災害多発の年であったにもかかわらず、一向に防災・減災に対する政府支出を求める声も上がらず。

 これらはもちろんながら政府や国会、日本のエリートたちの責任も大きいのですけれども、同じくらいに声を上げぬ国民の責任も大きいと言わざるを得ません。

 

 モリカケ問題だけならいざしらず、公文書改ざんやTAGというデマ、もっと遡ればTPP断固反対といっていた人たちがTPP11を締結するというデタラメさ加減に辟易としますが、どうも日本国民は過去のことは忘れやすいらしいのです。

 嘘がはびこる政治で、良い結果が生まれるわけがないのは自明の理。そしてそれを許している国民にふさわしい政治が、安倍政権であったと言えましょう。

 私は前々から「政治のワイドショー化」みたいなことを言っておりますけれども、今でもそう思います。

 このまま政治が間違え続ければ、その痛みは-小泉政権の比ではなく-さらに国民に降り掛かってくることでしょう。そのときになって騒いでももはや後の祭りかもしれません。

 

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