国会議員がネトウヨと同レベルな件 | 反新自由主義・反グローバリズム コテヤン基地

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論理性なきネトウヨ的主張の議員

 おなじみ維新の足立議員。ネトウヨ受けする国会議員なわけですけれども、もはや自分で自分が何をいっているのか、ちょっと理解してないのかもしれません。

裁量労働データ「ねつ造」は民主党の責任 - 今こそ既得権と闘い役所改革を断行せよ -(

足立康史)

 

 引用しつつ、この人やばくね?というツッコミを入れていきましょう。

1.裁量労働データ「ねつ造」は民主党の責任

昨日は衆院予算委で裁量労働制に関する集中審議があり、新年度予算案の採決を巡り国会が紛糾しています。厚労省のデータに不備があったため、野党は「ねつ造」とのレッテル貼りに躍起ですが、真実を言えば、概算要求も、比較できないデータを比較したのも、人材が育たないのも、全て民主系の責任です。

第一の概算要求については、昨日の予算委で自民党の橋本岳議員が「時間外労働の実態調査を概算要求した時の大臣は?」と質問し、民主党政権の小宮山洋子厚労相との答弁を引き出しました。小宮山大臣の責任を問わずに加藤大臣の責任だけを追及するのは当に二重基準でありブーメラン、伝統芸は健在です。

第二の比較できないデータを比較したのも、調査から2年後の2015年3月26日、民主党の厚生労働部門会議で「労働制度ごとに時間を比較したらどうなるか」示せと言われて、無意味と分かりつつ、仕方なく、比較できないデータを比較する表を提示した、それが独り歩きした、というのが事の次第です。

 どうも足立議員にいわせると「すべて民主党のせい」なのだそうです。で、上記の書いていることをまとめるとこうでしょう。

  1. 時間外労働の調査を要求したときの大臣は民主党の小宮山大臣である→だから民主党のせい。
  2. 労働制度ごとの労働時間の比較は無意味である、比較できない。
  3. 全ては民主党が悪い

 まず1)についてですが、恐らく「その時の大臣は小宮山大臣なんだから、データの数字が間違っているのも小宮山大臣、ひいては民主党のせい」と言いたいのでしょう。安倍政権が政権を取って5年も経っておりまして、なおかつ安倍政権は「働き方改革」を掲げているわけですから、この働き方改革なるものをするために、なぜ2013年以前のデータを使用しようとしたのか?

 1年や2年ならともかく5年ですよ?5年以上前。新たに調査するのは当たり前だと思うのですけれども、それは脇に置きましょう。

 安倍総理自身が働き方改革なるものの説明で「長時間労働を是正する」と主張していたにも関わらず、ということも脇に置きましょう。

 

 2)についてですが、なぜ比較が無意味であるのか?という根拠が一切かかれていない。裁量労働制を従来認められている業種と、それ以外の業種を比較するのは可能だし、この比較が無意味であるのならばありとあらゆる統計的比較は無意味と言っているようなものです。

 この時点で相当「頭がおかしい」わけですけれども次行きましょう。

 

2.データ問題は国会を揺るがせるような問題か

比較できないデータを比較した表が「独り歩き」したのは問題だし、それを明らかにした国会も一定の役割を果たしたと評価しますが、では、それは、大国日本の国権の最高機関を揺るがせるような問題でしょうか。安倍総理の3選に影響を与えたり、憲法改正のスケジュールに影響するような問題でしょうか。

私は、データ比較の間違いが明らかになり、厚労相が謝罪して精査しているんだから、それで済み、でいいんだと思います。労働者の母集団が違うのに、両者を比較しても仕方ないし、特に裁量労働制下の労働者にインテンシブな業務が集まり時には残業が長くなるのは、制度が最初から想定していることです。

もちろん、裁量労働で働く者についても健康管理の観点から経営者がその労働時間を把握し管理すべきことは言うまでもありませんが、一定の法令と労使自治の下でしっかり管理され、そして今回の法案にある残業時間の上限規制を含め法令違反があれば罰する、当たり前のエンフォースメントが大事なのです。

 これも端的に彼の主張をまとめましょう。

  1. 『比較できないデータ(???)』は、問題ない。憲法改正のスケジュールにも影響しない。
  2. 労働者の母集団が違うのだから、データの比較に意味はない
  3. 労働裁量制は最初から、残業が長くなる制度であると最初から想定されている

 1)についてですけれども、「裁量労働制で労働時間はむしろ短めになる」とデータを提示したのは安倍政権自身でありまして(笑)安倍政権は「長時間労働の是正」も主張していたわけで、このデータを根拠に裁量労働制を押し通そうと答弁したわけです。

 これは2)にもつながるのですけれども、この議論では「裁量労働制で労働時間が本当に短くなるのか?」が論点ですから、従来の裁量労働制の職種の時間外労働と、それ以外の職種の時間外労働を比較することに意味があります。

 これが意味が無いのであれば「トヨタの社員と、ソニーの社員のどちらが時間外労働が多いか?」という比較も「会社が違うんだから比較の意味がない!!」という話になります。残業をしたくない学生にとっては意味があるでしょうに(笑)

 

 そして3)ではなぜ意味が無いのか?というのを「だってそもそも、裁量労働制では残業が多くなるに決まってるじゃん!それを最初から想定しているの!残業が多くなっても、行き過ぎたり制度に反していたら、法律によって罰したらいいの!」と主張しているわけです。

 お前は本当に国会議員なのか?とツッコミを入れざるを得ない。その法律を作る場が国会でしょうが!!!!アホかと。バカかと。脳みそいかれてるのかと。

 

 で、今回の議論では「いやいや、裁量労働制では残業多くなるんじゃ?だからホワイトカラー全員に拡大可能なような今回の法律はマズいんじゃね?だってみなし労働でしょ?残業代出ないんでしょ?」が議論の趣旨であり、その法律を通すかどうか?の議論をしているときに「この法律に則って処罰したらいいの!」という主張は、イカれてるとしか言い様がないわけです。

 

 そしてこの主張は1)に戻るんですが、長時間労働の是正を進めているはずの安倍政権が、なぜか足立議員の主張(3)によると長時間労働の推進を進めているわけで、問題になって当たり前でしょうと。

 

 例え話で例えてみますと、会社の社長が「うちはホワイト企業になる!今までたくさん残業させていたけれども、残業はなしにする!」とか言って、社内改革をした結果、サビ残が横行したらそら問題でしょう。

もはや脳みそネトウヨの足立議員

 冒頭の記事のコメント欄で、非常にまっとうなコメントが見かけられました。

こういう方が議員なのが信じられませんね。守れない法なら、現状を追認する形で違法を適法にしましょうよ・・・ってこの方言ってしまっていますからね。お話になりません。法と現実の乖離と言うなら、法を守らせるようにするべきだと思う私がおかしいのでしょうかね・・・?

 まったくもって端的に問題点を指摘している、と私には思えます。このような良質なコメントがちらほらは見えるのですけれども、それ以外はおバカコメントが圧倒的に多いように思います。「ほら!問題ないじゃないか!」みたいな(笑)

 

 色々と言いたいことはあるわけですが、1つよく使われる安倍政権擁護の論法を例示してみましょう。

 「野党がバカだから自民党支持!安倍政権支持!安倍政権擁護!」

 

 野党がお粗末である、というのは肯定しても良いでしょう。今回の裁量労働制の問題についてはかなり頑張っている、と私は全体的に見て評価をしておりますけれども。

 仮に野党がお粗末であると首肯してみても、イコールで安倍政権がお粗末ではないという論拠にはなりません。

 Aが悪人の場合に、即ちBが善人である、ということにはならないわけですね。AもBも悪人である可能性だって十二分に存在するわけです。

 ではAもBも悪人であった場合に、我々はどのようにするべきか?というと、当然ながらAもBも悪人だ!という認識のもとに、どちらも批判するとなります。

 さらに言えば「Bの方が持っている権限が強いし、実行力もある」となると、当然ながらBの批判にキャパシティーを傾けざるを得ない。なぜならば実害があるから、というわけです。

 

 ところがネトウヨ論理では「相手が間違っている場合、それに対する自分は間違っていない」という論法が多く見受けられます。「朝日新聞の逆が正しい(その割に内閣支持率が上がると信じるそうですが)」、「民主党の反対が正しい」、「韓国の反対が正しい(の割に、グローバリズムではご一緒するそうです)」とかね。

 このような論法は自身の論理の正しさを証明するために、相手に依存しているわけですね。

 ただし、相手の悪いところをあげつらったからといって、自身の正しさが即ち証明されるわけではありません。

 それは今回の足立議員の支離滅裂な文章が証明をしているわけですね。

 

 いい加減に、こーいうお馬鹿な議員は選ばないようにしなけりゃならんのじゃないか?と思うのですけれども、一定数の日本国民はこのようなおバカ議員が大好きなようですのでどうにもならんわけです。

 結果として裁量労働制という規制緩和で、最終的には己の首が締まるという話になるわけですから悲劇を通り越して、喜劇まで通り越して、まさに日本の民主制はブラックジョーク!!

 

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本日の男の料理 キュウリとささみの和物

 先日2キロ買ったささみ。これを使ったレシピですよっと。画像を撮るのは忘れました(笑)

材料

  • ささみ
  • キュウリ
  • 醤油
  • レモン汁
  • 胡椒

調理手順

  1. ささみは器に水を張って、そこに入れてレンチンします。レンチンしたら水で熱さを誤魔化しながら手で割いてボールに入れます。
  2. キュウリは千切りに。他にもミニトマトや人参など、色味のある具を入れてもOK。
  3. 1のささみの茹で汁少々、醤油少々、レモン汁、塩、胡椒でタレを作って1と2を和えたら出来上がり!

 ちなみにレンチンしたあとのささみの茹で汁は非常に美味です。塩、胡椒、薄口醤油、日本酒で味を整えて、熱しながら溶き卵を入れて卵スープにするのがおすすめです。

 

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