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今日もコメ返しを少々
3. 現代貨幣論
いつも、ブログを読むのを楽しみにしております。今回の書評もとても参考になりました。己を振り返って基準を持っていないときは確かに隷属していたなと思います。
話は少し変わりますが、よくブログに登場する「現代貨幣論」に関してまとまった本を読みたいと思っております。おすすめの本などありますでしょうか?
ありましたら、どうか書評としてブログに書いていただきたいです! 期待しております。
https://ameblo.jp/yangh-wenly/entry-12355061089.html#cbox
参考になったようで嬉しい限りです。さて、現代貨幣論でまとまったものと言うことですが、現代貨幣論に詳しい望月夜さんによると、どうも日本で初めて現代貨幣論(国定信用貨幣論)について真正面から論じたのは、中野剛志さんの著作「富国と強兵」なのだということだそうです。
※私も富国と強兵は読んでおりますが、それ以外の現代貨幣論を論じた日本人著作のものは知らないので、多分あまり出ていないのでは?と思うのです。
お値段は4000円近くする大変分厚い本なのですけれども、第3章「通貨と財政」が国定信用貨幣論(現代貨幣論)の議論になっておりまして、これしかおすすめできる本がない、という事情もありおすすめさせて頂く次第です。
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富国と強兵
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なお動画なのですけれども、同じく中野剛志さんが講師を務めた「日本の未来を考える勉強会」の第2回がかなりわかりやすく参考になるかと思います。
あと、まだ読んでいないのですけれどもそのうち購入したいと思っている書籍がこちら。まだ読んでないので現代貨幣論を論じているのかどうか?はちょっとわからないのですけれども、多分それ関連の書籍なんだろうな、というのが幾つかのレビューに当たってみた感触です。
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21世紀の貨幣論
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負債論 貨幣と暴力の5000年
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特に負債論は望月夜さんもお読みになられているようで、前々からジュンク堂で買おうかどうしようか?と迷っていた本です(汗)
ええ、この本も「富国と強兵」と同じくらいのボリュームの分厚い本なのですけれども、お値段なんと7000円(!!?)。ぎょえぇぇぇえ!!です(笑)
貨幣と国家と保守思想
現代貨幣論というのはその認識の前提条件に、人類が到達した最大の共同体は国家であるというものが存在するように思います。これは現実的にも、社会科学的にも妥当な話でありましょう。
現代貨幣論の骨子は「信用の貸し借り」=「債務と債権の記録」という点が主題かと思うのですけれども、例えばそれは租税貨幣論にも現れるわけです。
租税貨幣論とは中野剛志さんによると「どうして貨幣が流通貨幣となるのか?」というと「国家は徴税権を持っている。国民は納税を国定貨幣で義務付けられる。従って国定貨幣(通貨)が流通する貨幣のヒエラルキーの最上位になり、国内に流通する」という説が最も有力であるそうです。
つまりこの場合、納税の義務(ある種の借り)を解消するために国定貨幣がその利便性、そして国内での汎用性の観点から流通貨幣になるというようなものです。
さらに現代貨幣論はアバ・ラーナーの機能的財政論ともつながっているわけですね。
なぜならば機能的財政論では徴税すらも単なる国家の機能であり、その多少はインフレ率、デフレ、失業率、景気等によって決めたら良いことになっていて、決して政府債務の多少で決めるものではないということだからです。
つまりここに「デフレ下であれば、政府債務(内債)の絶対額は問題ではなく、財政出動をするべきである」という論理的回答が論じられているわけです。
何はともあれ、本日論じたいのは現代貨幣論(国定信用貨幣論)と保守思想の親和性の部分なのですけれども、上述したように現代貨幣論は現実としての最大の共同体は国家である、という前提条件が存在しておりますので、保守思想との親和性という面でも非常に高いし、保守思想を大事にするものであれば採用するべき論だと思われるのです。
逆に新古典派経済学、主流派経済学の商品貨幣論、金属主義などはむしろ国家という概念が出てこない、という面では非現実的と言えます。
主流派経済学ではそもそも論として、国家という概念が一言たりとも出てこないのだそうです。これを軸とした新自由主義に日本の保守と言われる層が迎合したのは、彼らの語る「保守」という言葉が単なるアイコンにしか過ぎなかったことの証左でしょう。
1991年、それは革新左翼の勝利であった(?!)
一般的なイメージでは1991年というのはソビエト崩壊の年であり、革新左翼の敗北の年であり、そして資本主義の勝利の年であるということで受け止められています。
しかし最近、私は故西部邁先生の言論を引くたびに「果たしてこの解釈は正しいのだろうか?」と疑問を抱くようになりました。
確かに新自由主義は行き過ぎた資本主義である、というふうに表現可能です。それでいえば共産主義という経済イデオロギーが敗れ、新自由主義という経済イデオロギーが勝利したというのは間違いがないでしょう。
しかし何度か共産主義の計画経済と、新自由主義・グローバリズムというものが根本的には共通のものである、ということは論じてきました。
ざっと概要だけ説明しますと、共産主義の計画経済にしても、新自由主義・グローバリズムの市場原理主義にしても、それは人間の合理性が万能であるという前提条件のもとに成り立っているし、計画経済とグローバリズムの違いはその合理性をどこに求めるか?だけの違いであるように思います。
つまり共産主義であればそれは政府と官僚であり、新自由主義であれば合理的経済人という個人であったというわけです。
さらにアメリカを見てみますと、アメリカというのはその成り立ちからして人工国家と言われるほどに革新的であり、大衆的であり、守るべき歴史の浅い国家であり、文化や伝統の浅い国家と解釈可能です。つまり有り体にいえば革新が根本であり、左翼国家に本来は位置するのです。
上述したような解釈は一見、非常に突飛に思われるかもしれません。しかしこの解釈がもし正しいとするのならば、1991年とは「革新左翼の勝利であった」とするほうがよくて、そうすると我々の歴史認識自体が間違っていた、ねじれていたのではないだろうか?と思うのです。
1991年が革新左翼の勝利であったとするのならば、現在の状況、つまりは新自由主義が日本に1990年代に蔓延し始め、世界でも蔓延しているという「理性万能主義な世界」も説明がし易いと思うのです。
現に2003年にかのルーカス批判で有名なルーカスという経済学者は、「もはや恐慌は起こり得ない」と勝利宣言をしました。これは「経済学という理性で考えた場合に、もはやその可能性はないし、理性が金融危機や恐慌を阻止する時代である」と宣言したわけです。
当然ながら2008年のリーマン・ショックによって彼の勝利宣言は霧散しました。
これは理性が未だに万能ではないという現実を世界に突きつけただけでなく、2003年というのはイラク戦争の泥沼化によってアメリカの凋落が始まっていた、と目される年でもあります。
日本は戦後70年以上に渡ってアメリカに依存し、1990年代に至っては何の抵抗もなしにグローバリズムと新自由主義を受け入れたわけですけれども、それに端を発してデフレという経済的異常事態を20年も続けている。
これは日本という自然国家には、アメリカという革新左翼的国家が生み出した新自由主義・グローバリズムが合わなかったという事を示してるんじゃなかろうか?などと思うわけです。
などと、未だに私の中で思考が散文的になりまとまっていないのですけれども、最近はこのような疑問を持っている、というお話でした。
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本日の男の料理 オクラに胡麻ダレ
本日はオクラのレシピ。オクラだけにお蔵入り・・・なんちゃって(笑)
材料
- オクラ
- すり胡麻
- 胡麻ペースト
- 醤油
- 塩
調理手順
- オクラは塩で揉んで、表面のうぶ毛を取り除いてあげます。歯ざわりが少々変わってきます。面倒くさいなら無しでOK。
- お湯を沸かして塩をひとつまみ入れて、オクラを茹でます。茹で上がったら冷水に浸して粗熱を取り、ザルにあげます。
- すり胡麻、胡麻ペースト、醤油を混ぜてタレを作って、オクラを盛って上にかければ完成!
葉物や火の通りやすい野菜は、少し固めに茹であげるイメージで。火を通しすぎると歯ごたえが・・・。
ところで先日、スタッフが「フランス料理食べたことがない」と言うので、適当な商店街のフランス料理屋に入ったのですが・・・非常にひどかった(笑)
18時過ぎに入ってスープが出てきたのが19時過ぎってどうなのよ?と。19時半過ぎにようやくメインの鯛のポワレが出てきたのですけれども、下に敷いてあるほうれん草に火が通り過ぎ、ソースに塩味がない、鯛にすら塩味が殆どついてない。
無言でワインだけ飲んで、コースの途中でお会計しました(笑)