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安倍総理によると労働規制とは岩盤規制であるらしい
衆院予算委詳報 立憲民主・長妻昭氏「『労働法制は岩盤規制なので穴を開ける』は改めてほしい」 安倍晋三首相「改めるつもりない」(産経)
長妻昭氏(立憲民主)「『労働法制は岩盤規制なので穴を開ける』という考え方は改めてほしい」
首相「首相が先頭に立たなければ岩盤規制に穴は開かない。考え方を変えるつもりはない。ワークライフバランスの上でも、多様な働き方を認めることが必要になる。労働法制を変えなければいけない」
皆様、まず規制とはなぜ出来たのか?考えてみたことはありますでしょうか?規制とは言葉を変えれば「ルール」であり「法律」でありまして、特に労働法というのは近代に初期において存在をしなかったルールなのです。それが長い時間をかけて「人権」や「社会の疲弊を防ぐ」「最低限の人間的生活を国民に保証する」といった理念のもとにルール化されたのが労働法制であります。
さて、近代の初期。つまりはイギリスの産業革命当時にはイギリスには労働者を守る法律が存在しませんでした。一日15時間労働も当たり前。最低賃金も設定されず、人間を人間とも思わない使い捨てをしていたために、イギリス国内の社会の疲弊というのは凄まじいものでありました。
流石にこれではいかん!と様々な法律がその後100年間程度かけて成立し、現代の労働法制の基礎となったというような流れだったかと思います。
このあたりについての詳細は、薬師院仁志先生の「社会主義の誤解を解く」という著書が大変に詳しいです。
社会主義の誤解を解く (光文社新書)
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ちなみにこの当時、保守と呼ばれる勢力は社会主義に味方しておりました。「社会=共同体」と捉えるとするのならば、じつは保守思想にとっては新自由主義なんかよりも緩やかな社会主義のほうがよっぽど親しいものだ、というわけです。共産主義までいくとラディカル(過激)なので無理ですが。
このように上述しました歴史の経緯を踏まえて、果たして「労働法制という”岩盤規制”に穴を開ける」とはどのような意味を持つのか?を考えてみると、一言で言い表すならば”革新主義的冒険”であり、しかも過去に失敗をした冒険を再チャレンジ!というわけです。
多様な働き方といえば聞こえは良いですが、その多様な雇用形態を定めるのは誰なのか?企業でありますから、企業は利益とコストをもとに雇用形態を定めるわけです。矛盾するようですが、見た目と表現が多様になるだけで、実質的な働き方としては「安い労働力を求める」というだけにほぼなるでしょう。
2000年代初頭にやたらとフリーターなるものがメディア、政府、有識者によって持ち上げられて、フリーターであることは自由な生き方をしている!というような言説が様々流れましたけれども、その時期にフリーターをしていた20代が30歳になり、40歳になろうとしておりまして、現在は良い境遇で働けているか?家庭は持てたか?というと、なかなか難しいものがあるでしょう。全員が全員とはいいませんけれども。
つまり「多様な働き方」「自由な働き方」というのは一方で「将来に対する不確実性を高める」のと同義であります。安定性が損なわれるといっても良い。
安定性がなくなれば生活にカツカツになり、将来に不安をいだき、豊かで自由な生き方なんて持続可能なわけがないでしょう。
もう少し乱暴かつ端的に表現しましょう。要するに「ノウハウも積み重ねられず、したがって技術も得られず、社会の底辺として一生を送って労働奴隷としてせいぜい安くこき使われろ」というホンネを隠すために「多様な働き方」という美辞麗句を使っているに過ぎないのです。
詐欺ですね。
今までは労働法制で「そ~なったら可哀想やんか?せやからルールを設定しておきましょう」としていたのを、「とにかく自由にさせたらええやん。喰えなくなっても自己責任」というのが「労働法制という岩盤規制に穴を開ける」ということなのだと思います。
ちなみに雇用者のほうが、被雇用者よりも立場が強いというのは当たり前の常識。つまりこの場合の自由とはその大半が「雇用者側の自由」を指し示すことになるだろうと思われます。だから財界やら経団連やらが「労働法制を変えて!ホワイトカラー・エグゼンプション!」とかなんとか言っているわけですからね。
労組=左翼?だからどーした
我が国ではどうも「左翼=反政府的、反国家的思想」というイメージが強いようです。全共闘やら学生運動、共産主義運動やら安保闘争、そのような歴史を見る時に一見、この捉え方は正しいように思えます。
しかしこの文脈で言うならば1990年代以降に日本において台頭した構造改革、規制緩和、緊縮財政といった新自由主義が掲げるものも「小さな政府」であり、それは意味合い的には国家という共同体の弱体化にほかならないわけです。これも反国家的である、と解釈可能。
つまりまあ、我が国においては亡国か売国かの勢力しか存在しないと・・・。
上記の文脈の中で労組というのは歴史的に左翼の組織とされていたわけですけれども、1991年のソビエト崩壊によって大きく弱体化し始めるわけです。労使協調などの協調路線が取られ、結果としては非正規雇用の拡大や実質所得の下落などに抵抗することができなかった。
イデオロギーの中で労組といったものを捉えると即「左翼」といったイメージで拒否しがちですが、民主制という制度で捉えるのならばトクヴィルのいう中間団体の1つであり、有機的な社会の中である程度の有用性を有していたと思えます。
逆にこういった中間団体が弱体化し、政府に対して抵抗力を失った結果として現在の惨状が存在するという見方も可能なわけです。
少々ややこしくなりましたが、結局のところ様々な組織や団体、共同体がひしめき合ってバランスを取って利害調整を図っていくというのが民主制の基本であって、現在の日本の状況というのは著しくバランスが悪いんじゃないの?と思ったりするのですね。
欧州では左派政党やもしくは、日本では極右と紹介される移民制限派の政党が一定の政治勢力になっていますが、日本ではまだその動きは見られません。
このままズブズブといくのはマズいなぁ、と思う昨今です。
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本日の男の料理 パスタサラダなのかサラダパスタなのか
野菜、ささみなどをたくさん入れるとパスタサラダというのは存外ヘルシーになるものです。減量期間中のヤンでございます(笑)
材料
- パスタ(今回使ったのはフェデリーニ)
- 鶏のささみ
- セロリ
- カイワレ
- カリフラワー
- 鴨のロースト
- バルサミコ酢
- レモン汁
- クレイジーソルト
- 塩
- 胡椒
- 醤油
- オリーブオイル
- ガーリックパウダー
調理手順
- 鶏のささみは水を深めの皿にれてレンチン。ささみが沈むくらいまで入れてくださいね。レンチンしたら粗熱を取り手で割きます。
- カイワレ、セロリはカットして水に晒す。カリフラワーは茹でてザルにあげて水に晒す。
- パスタは表示時間より若干短めに茹でて、ザルにあげて水で粗熱を取り水切りしておきます。
- 醤油3、バルサミコ酢3、レモン汁1、オリーブオイル1にクレイジーソルト、塩、胡椒、ガーリックパウダー、1のささみの茹で汁少々(出汁がわり)で味を整えてドレッシングを作ります。面倒くさければ市販のものにクレイジーソルト、胡椒、ガーリックパウダーを入れてもOK。
- 1、2、3、4をボールに入れて混ぜ合わせ、鴨のローストの薄切りを添えたら出来上がり!
減量中だったのでオリーブオイルを少なめにして、オリーブの実を刻んでドレッシングに入れました。
野菜は玉ねぎやブロッコリー、きのこ類、レタス、水菜等々。サラダで食べられるものならなんでもOK。夏ならトマトは入れたいところですが、冬ですのでね(笑)
野菜とささみの量次第ですけれども、画像のパスタサラダはフェデリーニ50グラムで、全体的なカロリーも450カロリーほど。
あとささみのレンチンのあとの茹で汁は、大変美味しい出汁が出ているので、塩、胡椒、薄口醤油を入れてスープにしちゃってくださいね。