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働き方改革という偽物
恐らく一般的な認識で「働き方改革」という言葉は「長時間労働の是正」と捉えられていることでしょう。政府や安倍総理自身もそのように説明してきたはずです。しかしですね・・・まずは非常に根本的な要素から見ていきますと、そのようなことは理屈上成り立たないと理解できます。
長時間労働の是正には何が前提条件として必要か?
- 企業の生産する財やサービスの付加価値の上昇
- それに対する旺盛な需要
- 旺盛な需要を受けての研究費などの増加を通じたイノベーションや設備投資
つまり企業における生産性のアップという供給面と、その生産性のアップを促すための旺盛な需要が必要であるというわけです。
単純化すれば今まで10の労働時間で生産していたものを、同じ人数で5の労働時間で生産でき、そして価格が下がらないためには旺盛な需要が存在する必要がありますし、そもそも論として旺盛な需要がなければ設備投資などがはかどらないので生産性が上がらないとも言えます。
もしくは労働市場で考えてみても良いでしょう。旺盛な需要で売り上げが上がることは確実となれば企業は人を雇いますが、どの企業もそのような動きになれば労働市場は売り手市場、つまりは労働者有利となる。したがって良い雇用条件を提示しなければならず、その中には福利厚生や残業時間を少なくするなどの労働環境の改善策が含まれることでしょう。
さて、労働環境の是正や長時間労働の是正のためには、何にしても旺盛な需要というものがキーワードになりますが、ではその旺盛な需要の呼び水として政府が何かしているか?むしろ緊縮財政という真逆の政策を推進しておりますので、これで個人消費や実質所得が増加して旺盛な需要が生まれるとしたら魔法か奇跡以外の何物でもありません。
したがってトータルで見れば企業としては、長時間労働やサービス残業、もしくは非正規雇用による人件費の抑制などが行われるわけです。
もっとも法律で”規制強化”をして、このような環境の中でも長時間労働の是正をすすめることは可能ではあるでしょう。私もその可能性は否定しおりませんでしたし、実際にそうするのかな?と若干思っていたのですけれども、労働裁量性という施策で「全くそうではない」ということが明らかになってきているんじゃないか?と思います。
労働裁量制という真逆の政策
安倍首相が答弁撤回、裁量労働制の拡大議論が杜撰すぎる 「残業代払わずに長時間働かせるため都合の良いデータ持ち出している」(キャリコネニュース)
裁量労働制の拡大を巡る攻防が激しくなる中、政府与党がそもそも間違ったデータに依拠して同制度を推奨していたことが明らかになった。
安倍晋三首相は2月14日、「裁量労働制の方が労働時間が短くなる」という自身の過去の答弁について、「精査が必要なデータをもとに行った、1月29日の本委員会における私の答弁は撤回するとともに、おわびを申し上げたい」と謝罪した。
この事態にネットでは、「政府の主張の根拠とされるものが、これほどまでに杜撰で、悪意に満ちたものだったとは」と批判の声が相次いでいる。
裁量労働制の方が労働時間は短いかのような安倍首相の答弁は何が問題なのか(予算委員会に向けた論点整理)(上西充子)
概要としては1つ目の記事を見ていただくとして、問題点の詳細な整理については2つ目の記事が非常に詳しいです。
労働裁量制というのをざっと説明しておきますと、企画や立案に関わる労働をみなし労働にしてしまおうというものであるそうです。
「企画や立案」に何が含まれるか?というと解釈の仕方によっては、ほぼすべてのホワイトカラーと言われております。そして「みなし労働とは何か?」というと、実際の働いた時間ではなく「この案件はこれくらいの時間で可能でしょう」とみなし、実際の労働時間ではなくその「みなされた時間分が労働時間として考えられる」のだそうです。
とすると旺盛な需要がなくて、クライアント側、客側の立場が強い状況だと無茶がまかり通るに決まってますがな。実際に1つ目の記事でも
首都圏青年ユニオンの原田仁希・執行委員長は、キャリコネニュースの取材に次のように語った。
「裁量労働制で労働時間が短くなるなんてありえません。ユニオンに相談に来る人の話を聞いていても、残業代を支払わないために制度が悪用されている場合がほとんどです。厚生労働省のデータは実態に合っていないと思います」
との証言も。そらそやろ。
ちなみに政府、安倍政権の答弁では検証に耐えうるようなデータではないものを引っ張り出して「裁量労働制のほうが労働時間が短い」としておりまして、これが大問題になっているわけです。常識的に考えると「え?そんなはずはないと思うのだけれども」ということを、もはや常識的に感じる感覚すらない、というのがかなり問題でしょう。
政治が高度に専門化してしまったために、実態とかけ離れたことをさも実態のように議論しているという恐るべき状況であります。
ちなみに裁量労働制の記事を幾つか当たってみると「実際に裁量を持っているのは経営者で、あたかも労働者の裁量が拡大されるという話ではない」という至極まっとうな記述もありまして、そらそやなと。
これに則ると、つまりはこうです。みなし労働で「どのくらいで出来るでしょ?」と突きつけるのが経営者。そこに明確な基準なんぞ殆どない。であれば短めの時間、納期を設定して仕事を詰め込む事態が予想されて、被雇用者のホワイトカラーは時間に負われて長時間労働を余儀なくされる。しかも時間をオーバーして家庭に持ち帰って仕事をして、オーバーヒート気味になりながら片付けても、しんどいとでも言おうものなら「お前が無能だからでしょ。自己責任」というわけです。
はっはっは!楽しい未来ですな!労働者諸君!
個人的な感想で言わせていただくとこれ、要するに被雇用者も自営業者や経営者のように振る舞いなさい!って話なんじゃないでしょうかね?形を変えた成果主義というような気がしないでもない。
私は自営業者ですけれども、これはひどい気がします。自営業者ならまあ、自分で仕事を選べますし、いざとなったら「もうええわ!あんたとは仕事せーへん!」とクライアントやら客やら取引先に対してタンカ切れますからね。まあ、当然我慢することの方も多いのですけれども(笑)
少なくともおおよそ対等に立ち回れる立場なのだと思うのですけれども、被雇用者となるとそうはいかんでしょ。
ついでにさらに超個人的な話で言わせていただければ、このように被雇用者が厳しい労働環境で摩耗、損耗されると個人消費はますます停滞するのは当たり前。GDPの6割を占める個人消費の停滞は、私のような零細自営業にとっても真綿で首を絞められることになるわけですよ。
ぶっちゃけて言うと人ごとではないわけです。
そして私も自営業者ですから、売り上げが不調となると無茶なことをスタッフにも要求しなければならなくなるかもしれない、という悪循環が存在するわけです。
まあ、私はバカなので微々たるものですけれども、スタッフの給料アップを一律にしちゃったんですけどね。やや不安・・・(;・∀・)
まあそんなことはどうでもいよのですけれども、働き方改革!やら裁量労働制!やらというまやかしで、日本全国ブラック企業化!が止まらないんじゃねーの?という危惧がますます強まります。
健全な労組の復活などが必要なのではないか?とも思うのですけれども、こんなことを言うとまたもイデオロギー的な反論があったりするのでしょう。
明日はなんだかこの辺も少し、触れてみたいと思います。
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本日の男の料理 ささみの叩き
鶏のささみ、これ筋トレに最強!の食べ物でありまして、先日もまたもや国産冷凍鶏のささみを2キロ買ってきました。2キロでなんと980円Σ(゚Д゚)
現在54.5キロ→56.5キロまで体脂肪率があまり上がらずに2ヶ月半ほどで増量できましたので、2週間ほどの減量期間に突入中。1.5キロほど脂肪を落としたい、落としたらもう少し腹筋が見えてくるはず(多分)なのです。
で、1.5キロの脂肪を落とすにはおおよそ10000キロカロリー強を削減せねばなので、基礎代謝+運動での消費で2300~2500キロカロリーの代謝に対して、1600キロカロリー程度に摂取を抑えております。おおよそ2週間で10000キロカロリーとなるはずで、理論的には落ちてくれる・・・・はず。
ちなみに軽いダイエットと運動する場合、空腹が問題となるはず。この解決方法ですが「食事前にプロテインを飲む」というのが有効なようです。実験としても報告されていたりするそうでし、試しているのですけど確かに食事量とトータルでのカロリー摂取が抑えられますし、空腹感も抑えられます。結構、満足感があったりします。
材料
- 鶏のささみ
- 生姜
- 塩
- 醤油
調理手順
- 鶏のささみは常温に戻しておきます。冷蔵庫から出したら塩をふって放置。
- 鍋にお湯を沸かしまして、鶏のささみを入れます。20秒ほどで引き上げて冷水にさらして粗熱を取り、キッチンペーパーで水分を拭きます。
- 薄造りにして皿に盛って、生姜醤油で召し上がれ!
刺身のツマに水で晒した玉ねぎやカイワレ、わかめ等を使いましょう。