白鵬の炎上とマスメディアと日本 | 反新自由主義・反グローバリズム コテヤン基地

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別に相撲ファンではないんだけれども

 私は別に相撲ファンではないんですけれども、千代の富士、寺尾などが好きでもありました。ここ数ヶ月は貴乃花vs白鵬という構図で色々なメディアがいろいろなことを報道していて「あ、これ炎上やなぁ」という感触がありました。

 当然ながら相撲のルールにも詳しくないですし、せいぜい成り立ちについて調べたことがある程度です。もともと格闘技を見るのは好きなので、その一部として私には相撲が存在していたという感じでしょうか。

 

 さて、どうも2ちゃんねるやら報道やらを見ていると、白鵬が一方的に悪者というような扱いがメジャーになっているのですけれども、これぞ炎上と報道によるイジメなんじゃねーの?と最近は疑っております。そう、私、炎上にはわりと敏感なんですよ。

 小池百合子都知事の希望の党もある種の炎上戦略でしたし、大阪都構想のときの橋下徹だってそう。古くは小泉純一郎もその手法でしたでしょ。マスメディアが一斉にわーっと一方向に行くときってのは、大概ろくでもない大衆心理が働いていて、ようするによく知りもしない外野が「一方的に悪者を断罪する悦楽」のために、スケープゴートを作り上げて叩くということなんですね。豊洲問題もそうでしたでしょ。

 

 藤井聡さんと佐藤健氏さんの共著、「対論『炎上』日本のメカニズム」では豊洲問題が藤井聡さんによって詳細に例示されております。

 

 豊洲問題というのは当初、ベンゼンと呼ばれる有毒物質があるんじゃねーか?盛り土でするはずだったのに、この地下空間はなんなんだ?という疑義から始まりました。

 しかし専門家の見解によるとその地下空間は地下ピッドと呼ばれるもので、むしろベンゼンなどの有害物質に対して非常に有効な対処法である、ということが明らかになってきます。

 ところが炎上は収まる気配はなく、「勝手に地下ピッドを作ったのが問題」という指摘まではまだ理解可能としても、小池都知事は「安全より安心」とわけの分からぬ非科学的言説でこの問題にさらに燃料を投下したわけです。

 論理的に考えるのならば、豊洲への移転というのは本来、安全性という観点からいえば完全に築地を上回って安全であるといえます。

 

 ではなぜそれほどまでに炎上したのか?最初からじつはそれに群がった大量人(大衆人、Mass Man)および”Mass”Media、”Mass”Communication(マスコミ)にとって安全性というのは大した問題ではなかったわけです。語弊を恐れずにいえば、ただ叩く対象が欲しかった。叩くことで視聴率を稼ぎ、もしくは普段のストレスをぶつけ、叩かれるがままの「完全悪」を断罪する自分たちに陶酔したかったというだけなのです。要するにイジメですわな。

 

 今日、たまたま白鵬が黒星をつけたニュースを見て「相撲 白鵬」でググったのですけれども、白鵬には、こんな顔もあります~マスコミのバッシングの中でつぶやき合う相撲ファンたちというニュースでは相撲ファンの心情を紹介しています。

 大方の記事を見ても相撲ファンは「暴力沙汰はいけないけれども、あまりにもマスコミの報道は行き過ぎている。まるで弱い者いじめだ」と感じているようですし、私は外からボーッと眺めていただけですけれども、「こりゃ炎上だなぁ」と思わざるをえない。

 暴力事件の顛末はよく知りませんけれども、白鵬の取り組みにまでいちゃもんがついているそうです。いわく「美しくない」「品格がない」「卑怯だ」などだそうです。

 しかし元横綱の花田さんいわく『白鵬の張り手、かち上げ、エルボーという技に対しては、「それに勝てない人が悪い」と花田虎上さんは答えます。多くの人が白鵬の張り手やかち上げは卑怯だという中で、全く異質な答えです。』なのだそうです。

https://habitsnice.com/hakuhou/

 

 っと、問題点はそこではなくてですね。なぜ何年間もありだった取り組みが、暴力事件によって炎上した結果としてケチを付けられているのか?ということでありますよ。かち上げは北の湖もやっていたようですしね。

 つまりこれも暴力事件という事件を導火線として炎上した結果、ほとんど関係のないことにまで批判が殺到している、という大衆現象でありましょう。

 

 原発にしても豊洲問題にしても、そして今回の白鵬にしても、とにかく「危険だ!危ない!」(と、その実はそんなことはどうでもいいくせに)大義名分をこしらえて扇動的にメディアが垂れ流し、それにのって大衆が感情的に批判をする。

 原発では安全対策を講じ、豊洲ではそもそも安全性に問題はなかった、白鵬にしても暴力事件への関与の疑義はともかくとして、それが取り組みにまでケチを付けられるいわれはありません。

 しかし大衆感情としてはもはやそんな論理的な話はどうでもよく、とにかく悪者を血祭りにあげるのだと血走って、なにか叩けば埃が出るはずだと血眼になって探すという非常にグロテスクな構図が展開されているわけです。

 

 今回は白鵬というお相撲さんで炎上を解説してみましたが、このようなグロテスク極まりない現象は日本の様々なところで起きています。一種の集団ヒステリーとでもいうべき現象で、ナチの親衛隊よろしく疑わしきものは罰せよの精神で対象を血祭りにあげるわけです。まさに潔癖症社会!とでも形容するべきでしょう。

 

 最近の日本社会はギスギスしすぎじゃね?と、やや嫌気が差してくるここ最近。有名人だろうがなんだろうが、不倫くらいは許してやれよと思うのですね。もっとも家族や奥様、旦那様からしたら怒って当然ですが、世間が騒ぐようなことじゃねーだろうと。

 おちおちと一夜の夢すら見れない社会じゃ、息苦しくてしょうがないんじゃないでしょうかね?

 

P.S

 そういえば最近、一夜の夢すらみてないような・・・(笑)まったくもって自営業がいうのも心苦しいのですが、私の労働環境の改善が必要です。

 

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本日の男の料理 カブの鶏そぼろ

 冬です。カブです。

材料

  • カブ
  • 鶏ミンチ
  • 出汁
  • 日本酒
  • 薄口醤油

調理手順

  1. カブは皮ごと4等分してOK。剥かない。ミンチは軽くフライパンで炒めておきましょう。塩での下味をつけ忘れずに。
  2. 出汁にカブを入れて火をつけてミンチも投入。煮立ってきたら塩、日本酒、薄口醤油で味を整えて落し蓋をしてカブに火が通るまで煮たら完成。

 冬のうちに楽しんでおくべき一品でしょう。・・・私はまだ作っていないのですが(笑)

 

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