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西部邁さんの対談は面白い
昨日は久しぶりに政治系の動画、とはいっても西部邁さんの番組なんですけれどもそれを見ておりました。
タイトルは「崩壊する時代のなかで日本人の再建は可能か？」という刺激的なものなのですけれども、20分程度の動画ですし本日は日曜日。ぜひとも皆様にも見ていただきたい動画であります。
西部邁さんによるとどうも日本人というのは、少なくとも戦後の日米安保やもしくは1991年のソビエト崩壊以降に正体をなくしている、もうこれは何かの危機的状況や混乱でも起きて足元が崩れて、しっかりと己を見つめ直さないと再建なんぞ不可能なのではないか？という非常に深刻な話を、2人のゲストと軽快に話される。
東谷暁さんの「予言者 梅棹忠夫」では梅棹忠夫さん自身が自分を「陽気なニヒリスト」と評していたそうですが、この番組を見ていると「なるほど、これが陽気なニヒリストなるものかなぁ」などと妙に合点がいく次第です。諦観はあるんだけれども、かといって深刻ぶることもしないというのは面白い態度であるなぁ、と思うわけですね。
外部に適応しすぎて自分をなくした日本人
この対談の中で「日本人は外部に適応しようとしすぎて、自分をなくしてきた」というような話が出てきますが、思えば対談でもう1人の方が仰っている通り、日本は明治維新の頃から「外部に適応しよう、世界に適応しよう」と「革新」を続けてきたわけでして、結果として日本人は自身が何者なのか？という正体すらわからなくなってしまったのではないか？ということなのだそうです。
私はこの話をこのように解釈しました。仕事でよくいるタイプなのですが「とにかく相手を持ち上げて、どんな話でも合わせようとする人」というのがいます。例えば
「いい体をしてますね」
「まあ、ジムに行っていますから」
「へぇすごい、私もいきたいです(嘘)」
というような会話の例ですね。色々聞いてきたりするので一応答えるのですけれども、例えばこーいう人が「へぇ、政治経済系の話、私も好きなんです(大嘘)」とかいっても、たいていは話の内容の1割も理解せずに「興味を示しているフリをしているだけ」。バカバカしいのでこーいう人間とは適当に付き合うようにしているのですけれども、これもある種「仕事上の人間関係での良好さを第一目的としすぎて、自分を見失った、自分を出せない、正体がない人」のような気がします。
上記のような話の例えば正しいとするのならば、日本とはこのような「諸外国のご機嫌伺いのみを目的とした、薄っぺらい国際関係しか築けない、なぜならば自身が何者なのか？を失っているから」という話につながるような気がします。
この対談の続きが日本の国際情勢観のなさにつながるという
こちらも毎度おなじみ伊東貫さんと西部邁さんの対談なのですけれども、大変に興味深い番組になっております。伊東貫さんによると「日本人の国際情勢観は『明らかにおかしい』」のだそうです。
恐らくこれからは米中露欧印と世界は5つの勢力がバランス・オブ・パワーで駆け引きなり交渉なり、そして紛争なりをしていくことになるだろうということなのだそうですが、日本人の国際感覚というのは「一極ないし二極しか持ってない」のだそうです。すなわち「米ソという二極化時代」か「アメリカという一極化時代」の記憶しかない、従って国際社会が分裂しバランス・オブ・パワーの複雑さを増す中で、現実を見てみないふりをしながらアメリカの属国を続けているというわけです。いわゆる思考停止というやつですね。
そして冒頭の動画とこの動画がどのようにつながるか？つまり「正体を失って自身がわからないので他国と強固な関係も、そして相対しあう関係も築けない。それはアメリカに対しても同様である。従って多少は関係を築いてきたアメリカに対してすがるのだけれども、そのことに必死で国際情勢の変化に目をつむり、思考停止をしているのが日本」というわけです。
まあ伊東貫さんはバッサリと「センスがない」と切り捨てておりますけどもね(笑)
正体をなくすことは全体主義的傾向に結びつく
ここからは私の私見なのですけれども、日本人が正体をなくしているというのが事実であるとするのならば、それはすなわち全体主義的傾向につながるというのが当然の帰結であろうと思うわけです。
思えば大東亜戦争は、明治維新からの「外部への適応」によって正体をなくしつつあった日本がその反動として戦ったものであったのかもしれませんし、そして戦中は全体主義的傾向が強く見られたのは言うまでもないこと。しかしながら敗戦を喫し、またもや「世界に適応する」という日本になった。
それでも1990年代以前までは戦前、戦中の「オヤジたち」がいきていたので「戦争では負けたけど、経済では負けん！」となったのかもしれませんが、1990年代以降はそのオヤジたちは引退し、本格的に日本が正体をなくし始めたのではなかろうか？正体をなくすとは「自身がわからない」し「自身が何者であるか、問おうともしない状態」でありますので、これは必然的に思考停止の状態といえます。
であるならばハンナ・アーレントが喝破したように「思考停止こそが全体主義の萌芽、原因」でありますから、当然ながら全体主義的傾向を強めることは必然です。
はてさて、プライマリーバランスやら緊縮財政絶対論、自由貿易完全善論などの「論理的には正しくないのに、突破できない間違い」を犯し続けるのはもはや「新自由主義・全体主義」「緊縮財政・全体主義」としか思えません。戦前は軍部の暴走や独裁的な権力の簒奪が問題になりましたが、三橋貴明さんによると今回はその役目を財務省がやっているということになりゃしませんかね？
ますます混沌とする世界情勢と、そしてその中で正体をなくして思考停止し、一方向に突っ走っている日本。まさに「ヤバイ状態」なのですが、果たして日本人は己自身を再建できるのか？見つめ直せるのか？西部邁さんたちがおっしゃるように「危機的状況に陥らないともはや無理である」のかもしれません。
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本日の男の料理 ポテトサラダとチキンステーキ
はい、チキンステーキだけだと味気ないので、フランス料理やイタリア料理を真似てポテトサラダを合わせてみました。旨いんだな、これが。
材料
- 鶏胸肉
- 塩
- 胡椒
- オリーブオイル
- ---ポテトサラダ---
- ジャガイモ
- インゲン
- 塩
- 胡椒
- パルメザンチーズ
- マヨネーズ
- チューブの辛子
調理手順
- 鶏肉は観音開きにして常温に戻し、塩、胡椒をしておきます。
- じゃがいもは茹でます。茹で上がったら皮を剥いて、ボールで潰して茹でたインゲンをカットして入れて塩、胡椒で味を整えます。マヨネーズ適量、辛子お好みの量、粉チーズを入れて混ぜてポテトサラダが出来上がり。
- フライパンにオリーブオイルを引いて鶏ステーキを焼いていきます。中火でじっくりと焼き色がついたら、カットしてポテトサラダを敷いた上に盛り付けて完成！
ポテトサラダとチキンステーキを一緒に食べると、ありゃ旨い！となります。付け合せはブロッコリーをチキンステーキを焼いたあとのフライパンで焼いたもの。その日の夕食はこんな感じ。
白菜と豆腐、わかめの味噌汁、納豆、鮭ご飯、チキンステーキ。