安倍総理は護憲派だったのである! | 反新自由主義・反グローバリズム コテヤン基地

反新自由主義・反グローバリズム コテヤン基地

反新自由主義・反グローバリズムの立場での政経論、時事ニュースなどを解説。
ヤン・ウェンリー命は2ちゃんねるのコテハンです。

反新自由主義・反グローバリズムコミュニティ【ブルーオーシャン】の管理人もやっています。

>>ブログランキングで政治記事チェックor応援クリック  >>本日のレシピへ

戦後の日本と憲法の世界観

 先日は佐伯啓思氏の「反・民主主義論」を仕事をサボって読みふけっておりました。進撃の庶民の寄稿メンバーであるソウルメイト氏が、佐伯啓思氏の経済論を引用した記事を過去に書いておられまして、それで興味を持ったという訳です。

 

 反・民主主義論のレビューはまた次回に書くとして、実は読み進めている内に「安倍総理は極めて日本国憲法の世界観に忠実である(かもしれない)」と思い、書いてみようというわけです。

 我が国日本では護憲派を「左派」と呼びますが、左派がなぜ憲法を変えてはいけない!と主張するかというと、それは憲法の世界観、価値観に賛同しているからでしょう。

 そして実は「保守」といわれる安倍総理自身も、極めて憲法の世界観に同意しているとしたら、つまりは左派と変わらないという結論になるはずです。

 ではその論考を進めていきましょう。

憲法前文

日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであつて、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めてゐる国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思ふ。

 憲法前文の一部の引用ですが、要するに日本国憲法の前文とは「日本の世界観」を言い表すものです。その中で「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して」とはすなわち、「世界諸国は平和を望んでいる(はずだ)。そして日本もその体制の中で生きていきます」と宣言しているのです。

 この文脈と大東亜戦争の敗戦から憲法9条の「戦争しません、自衛権行使しません、軍隊持ちません」になるわけですね。

 

 つまり戦後秩序、戦後体制(レジーム)に迎合して、国際社会と協調することこそが憲法前文の謳い上げる基本姿勢で、佐藤健志氏が喝破した所によると日本における国際社会とはイコールアメリカであるのです。

 つまり憲法前文の実情は「アメリカ様を信頼し、守ってもらうことで生存と安全を保持しよう」とも読めます。

安倍総理の改憲案と政策

 さてお立ち会い。安倍総理がグローバリストであり、対米追従を見事に体現しているのは異論はあまりないでしょう。

 また安倍総理の唱える積極的平和外交だとかなんだとかは、例えば日欧EPA、もしくはTPP、もしくはRCEPのように「経済圏を確立して、各国同士(というか日本)が依存し合う体制の構築」を目指しているわけです。

 つ・ま・り!!「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。」これと同じ方策を取っているのです!!

 

 こう考えていきますとさらに、安倍総理がなぜいきなり「憲法9条3項の追加」を提案したのか?にも答えが出てきます。

 安倍総理は極めて日本国憲法に忠実、もしくは価値観を共有しているからこそ「9条2項の削除」ではなく、3項の追加で自衛隊を明記するなどという話になるのです(!!)

 つまり「改憲派を装った護憲派である!」という可能性が非常に強く存在するわけです。

 

 まあ、そもそも安倍総理はグローバリストであり「経済地球市民」を肯定しているわけですから、本質的には護憲派の左派であっても驚くに値しないわけですが。

 そして問題は安倍総理が「保守政治家」と評されることであり、また安倍総理自身も保守派を表面上は装っているという部分です。

 

 こう考えていくと、日本にはもはや左右の思想的対立は存在しないのかもしれません。だって保守といわれている政治家、総理がここまで左翼的なんですから。

 ネット論壇では「左翼=売国奴」と結論付けられておりますが、それが正しいとすれば安倍総理=売国奴という話に(笑)

 

P.S

 ちなみに左派での右派でも、素晴らしい言説を披露される方はいるので、私はあまり左派、右派では考えたりしない方です。

 共産党だって貧困問題や社会福祉関係では、かなり頼りになる政党ですしね。また堤未果氏も左派らしいですが、非常に素晴らしいご著書が多いと思います。

 また右派というか保守で言えば、殆どの方が自分から保守と名乗られませんが・・・中野剛志氏、藤井聡氏、三橋貴明氏等々。

 まぁ上記の方たちに共通するのが「アカデミックである」という点であり、多くの有識者や評論家も見習ってほしいものだ、と思います。

 一般的な評論家の論評が「ワイドショーやバラエティー」だとすると、上記の方たちは「ドキュメンタリー」的な感じです。

 私はぜったいドキュメンタリーの方が面白いと思うのですけどね。

 

 ん?私はどっちだって?ブログ毎日更新の先達、みぬさ氏の評によると、私は「ナショナル左派」なのだそうですよっと。

(私、自分を自身で評価するということがないため、いわれて初めて「そ、そうだったのか」と(笑))

 もはや左右の時代ではなく、ナショナリズムvsグローバリズムこそが「思想的論点」になってきたのかもしれないですね。

 

↓↓最後にポチッとお忘れなくm(_ _)m

コテヤンの好きなブログ紹介

進撃の庶民:毎日、気鋭の論客が政治、経済、思想に切り込む!コテヤン(月曜担当。気鋭じゃないw)も寄稿メンバーの一人です。影法師氏の進撃の朝刊も情報盛りだくさん!
新聞の社説とかより全然こっちのほうがいいです。いやほんまに!

国家戦略特区blog:超人気ブロガーみぬさ よりかず氏による政治、経済コラムが毎日更新!ブログ名は新自由主義者を釣るためだとか(笑)
コテヤンの尊敬するブロガーの一人&先達です!コテヤンがファンって相当やで?

ずるずると道・郷・話を愛でる:重厚かつ濃密な論考をされるzuruzuru4氏が政治ブログランキングへ参戦!!
更新されたら必ず読みに行くブログの一つであり、氏の知的思考をたどることは大変に面白い!

ナスタチウムのブログ:ナスタチウム氏が海外の報道から、移民、難民、マスメディア、政治などに深く切り込んでいきます
特に移民、難民系の記事は「今そこにある危機!」として、皆様に是非とも見ていただきたいブログです。

うずらのブログ:うずら氏の記事ははっきり言って、そこら辺の社説よりレベル高い!
ストンと腑に落ちる言語能力、目の付け所が魅力的で、基本更新されたらいつも見るブログです!経済系が多いかも~

超個人的美学2~このブログは「超個人的美学と題するブログ」ではありません:ニュートラルに世の中を見る!という意味において大変に素晴らしい!若き論客が考え、思考する。
しかもかなりアカデミックな部分も多く、文章も分かりやすく親しみやすい。若い世代の「期待の論客!」としてコテヤンイチオシ!なのです!

三橋貴明オフィシャルブログ:はい、皆様ご存知の三橋貴明氏のブログ
毎日更新されているんですが、当然ながら私も毎日みています。多分見始めて7~8年くらい?むっちゃ勉強になりますから。

 

 

本日の男の料理 甘長ししとうグリル

 今日は手抜きなのにビールに合うおいしいレシピを紹介。

材料

  • 甘長ししとう
  • 鰹節
  • 醤油

調理手順

  1. 甘長ししとうは弱火~中火でグリルします。軽く焦げ目がついたらひっくり返してくださいね。
  2. 1をお皿に盛って醤油をかけて、鰹節をかけたら完成!

 コツは何もありません(笑)破裂が怖いならフォークかペティナイフで所々に穴を開けておいて下さい。

 

記事が参考になりましたら、ブログランキングをクリックお願いします