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ミステリーじゃないのにミステリー
資本主義において貨幣、お金とは何か?古くは200年前のリカードとコールリッジの地金論争から、このミステリーじゃないミステリーは端を発します。
地金論争とは?といいますと、貨幣のバックグラウンドに金(ゴールド)が必要かどうか?という論争で、イギリスで18世紀末から巻き起こった論争です。
短い言葉で言うと兌換紙幣は不換紙幣か?という話で、兌換紙幣は金を貨幣の裏付けとするもの、不換紙幣は政府の信用(というより国家の信用)を裏付けとするものです。
ご存知の通り、現在の貨幣はすべて不換紙幣となっております。
さて、なぜミステリーになってしまったのか?ミステリーでもなんでもないのに、というのが今日のテーマです。
新古典派経済学の怠け癖
実はですね、現在の主流派経済学の「怠け癖」こそが、貨幣のミステリーを生んだ最大の要因だと私は考えます。
主流派経済学の理論は基本的に金融市場も商品市場も同一に扱います。金融経済と実体経済を分けて考えない、従って貨幣=商品として考えないと辻褄があわない、よって貨幣に対する認識が前時代的なリカードと「全く一緒」というのが事の本質ではないか?と思います。
しかし上記のスタンスでは2008年のリーマン・ショックやその他様々な金融危機、もしくは日本のデフレが説明がつきません。
商品市場は確かに割りと安定的に”均衡(?)”するのですが、金融市場については全く”均衡”しないどころか、むしろ規制を取り払うほどに不安定化しているのが現実だからです。
この2つを「同じ市場」と見なすことが、主流派経済学の「怠け癖」という訳です。
貨幣とは借用書
貨幣を商品と見なすのが主流派経済学だとすれば、貨幣は借用書と見なすのが真っ当な資本主義を運営する現実的な見方でしょう。
金融市場(金融経済)とは借用書と借用書を売買するいわばギャンブルでしかありません。ギャンブルである以上、そこにあるのは「気分」であり、従って不安定なものになるのです。
この辺につきましてはハイマン・ミンスキーの金融不安定性仮説が詳しいのですが、気分である以上、何らかのショックが起こると金融市場は暴落し、金融危機に発展して実体経済にまで悪影響を及ぼすというわけです。
とするならば、金融市場に対しては規制強化をして安定化させないと、いつまでも金融危機を繰り返すだけという結論になります。
では実体経済を良くするにはどうしたら良いのか?もちろんながら「誰かが莫大な借金をする」が正解です。
いくら借用書(貨幣)を発行したところで、借りてくれる人がいなければ貨幣は実体経済に回りません。とするならば借りるのはどういう時か?
企業であれば「儲けが見込める、投資をしたい」という需要、個人であれば「給料が安定的に見込める、ローンを組みたい」という需要がある場合です。
ここで少し投資(実体経済)に対して言及すると、投資とは「不確実な将来に見を投げ出す行為」なのです。アニマルスピリットとも表現されますね。
不確実な将来に対して投資をするという行為は、つまるところ「ある程度安定的な社会でないと出来ない」のであり、安定した社会こそが「投資を活発にする」のです。
では安定した社会とは何か?色々な言及が可能ですが、経済的に言うならば「需要と供給が再生産される社会」でしょう。
つまりデフレは「需要が毀損し、最後には供給が毀損していく」ので、従って投資は減って当たり前!なのです。
話を戻しましょう。貨幣とは単なる借用書である以上、需要がないと借用書は誰も使いません。つまりいくら日銀がお金を印刷しても需要がなけりゃ使わないと。
そして日本はデフレですので、当然ながら需要がないので意味がないという訳です。
4年以上に渡り金融緩和という名の「借用書大増刷」をした日銀ですが、2017年の1~3月期のGDPデフレーターは▲0.6%ですから、その効果は無かったとは言わないまでも、微々たるものであったとしか思えません。
需要が借用書の量を決定する
つまりお金をいくら刷っても、需要がなけりゃ意味がない。需要は何に依存するのか?というと投資であれば安定した社会、需要と供給の再生産がされる社会であり、消費でいえば安定した所得が見込める社会でしょう。
あとはもはや、ご存知の三橋理論のお話ですね?つまり現在はデフレで所得、社会が不安定であり、需要が再生産されない。この不安定な時期に需要を創出出来るのは誰か?政府である。
従って財政出動でインフレ・ギャップ(需要>供給)状態を作り出し、需要が再生産される経済構造に戻すのが先決というわけです。
三橋氏はあまり言及されることはないですが、1点補足しておくと、金融経済の規制の強化は必要だと思われます。これは日銀の金融引締めをしろ!というわけではなく、金融経済は基本的に資本主義を著しく不安定化させるものである、というミンスキーの説に立った提案です。
そして実は(!)先達のみぬさ氏が先日の記事で、実証的な証拠を示されているのです。
お金の正体と信用創造(みぬさ氏)
『同じ日本とは思えない所得倍増伝説』
最近、私は日本の高度経済成長に興味があります。理由は経済環境が平成の世と真逆だからです。例えば、政府は財政黒字で、かつ積極財政でした。島倉原さんが作成した下図ですが、赤線の民間企業が高度経済成長期にはガンガン借金をしているのが判ります。今は全く逆で、カネを内部留保で貯め込んでいる始末です。
高度成長期は現在よりも金融規制が厳しかった時期ですが、この頃のほうが実体経済に対する投資が増え、所得が”倍増”していった時代なのです。
少子高齢化で人がいない?
主流派経済学は「そんなに需要を財政出動で作ったって供給制約!少子高齢化!」とかなんとか、寝言は寝て言え!と思うような論を吐きます。
金融市場の規制緩和と実体経済の規制緩和で不安定化させ、格差を広げ、ギャンブル経済にのめり込み、投資を減少させ、国民が苦しんで少子高齢化したら、お次は「供給制約!」と言い訳し、移民だなんだとアホなことを言い始めるのです。
おい、ふざけるな!でございますよ。
論じてきた通り、需要がなければ貨幣は使われない、そして需要や投資は「需要と供給が再生産される安定した社会」でないと減少していく。そして投資はイノベーション(技術革新)を生み出す、従ってまずは安定した社会が必要であり、そのための財政出動であるわけです。
ちなみに「もう日本からはイノベーションは生まれないんだ~」とか白昼夢を見ている有識者がいますが、そんなものは「政府が全ての研究の研究費用を補助する、もしくは負担する」とでもすれば、100%一発解決ですよ。イノベーション国家日本!の誕生です。
市場よりも国家や軍事が生んだイノベーションのほうが、多いんじゃね?という話ですし。
「いやいや、俺は市場の生んだイノベーションしか使ってないぞ!」と強弁するなら、インターネットとPCは使えませんな(笑)ネットもPCもそもそも軍事用の開発技術ですしお寿司。
サランラップも電子レンジも使えないので、料理も大変ですな(棒読み)
P.S 経済論は久しぶり
正直最近、経済論をあまり書かなくなっておりました。私は細かいことを論じるのは大変に苦手ですし、全体論的な論じ方しか知らないからです。
議論が細かい所に向かうほど、私はダメダメになるのです(笑)
私事になりますが、中学校の時の前原先生の歴史の授業は大変面白かったのです。話が脱線する先生ほど面白いものはないのですが、この授業で歴史に興味を持ったと言っても過言じゃありません。
そして歴史が単なる年表を覚える作業ではなく、大まかな流れを学んでいき、その中から色々な「ノンフィクションの現実」を拾い上げるものだと教えてもらった気がします。
ちなみに私、中学校では水泳部だったのですが、この先生ともう1人明智先生が副顧問と顧問でした。どっちもあまり泳げないのに、私に対しては何故かスパルタ教育。近畿大会までは何とかなりました(笑)
全国?(ヾノ・∀・`)ムリムリ シンジャウw
煙草 (ーoー)y~~~ パァ~
ん?なぜ水泳部に入ったのかって?べ、別に不純な動機なんてこれっぽっちもなかったんだからね!
(剣道部が入学した年に廃部になり、武道系がなく、球技が死ぬほど苦手だったので陸上部と水泳部でどうしよっか?と。えぇ、不純な動機は一切ありませんですよ。水泳部だけに目が泳ぐ)
上手いこと言ったから座布団くれい!
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毎日更新されているんですが、当然ながら私も毎日みています。多分見始めて7~8年くらい?むっちゃ勉強になりますから。
本日の男の料理 ごぼうサラダ作ったよ
先日レシピに載せたごぼうサラダ、作りましたですよ~。実際に作ったレシピで公開。ええ、レシピがところどころ変わるのは、冷蔵庫の中身と相談するからです(笑)
材料
- ごぼう
- 人参
- 胡瓜
- すり胡麻
- 炒り胡麻
- マヨネーズ
- 塩
- すだち
- 薄口醤油
調理手順
- ごぼう、人参、胡瓜は千切り。ごぼうは茹でて冷水にさらして粗熱を取ります。水を切ったら全部ボールに。
- マヨネーズ多め、炒り胡麻、すり胡麻、塩適量、すだち汁(レモンでもOK)少々、薄口醤油適量を入れてマゼマゼしたら出来上がり!
千切りはスライサーでやるのが楽で早いと思います。私は千切り用のスライサーはないので、もっぱら包丁ですが(汗)
包丁でやる場合のコツは、とにかく数をこなす!(笑)というのが、まあ一番大切なのですが、ポイントは食材を安定させること、左手を安定して移動させること、右手は常に一定でしょうか?
食材の種類、包丁の種類によって右手の持ち方、切り方も変わるのですが、こればっかりは経験と実践なのです。
スライサーは常に一定の細さになりますが、細さを調整できないという欠点がありますので、私は出来るならば包丁がおすすめです。