こんにちは。
暑さのピークがやってきましたね
こっちでは昨日23日に今年初めてセミの鳴き声を聞きました。
まだまだ危険な暑さが続きますので、皆さんも熱中症対策をしっかりとってくださいね。
本題に入りますが、私の幼少期の思い出で誰かに話してもまず信じてもらえないエピソードがあります。
それは私が小学校2年生だった頃の話で、市内の消防本部でのお話です。
当時、仲の良かった友人と私の二人で消防本部近くのコンビニに行きました。
コンビニでアイスを買って食べていたところ、友人が「近くに消防署があるんだけど、消防車見に行こうよ!」と誘ってきたんです。
その友人は小学校2年生にして大の乗り物マニアであり、自動車をはじめ、電車や飛行機などに強い興味をもっていました。
私自身は乗り物にはさほど興味はなかったものの、他にやることもなければ友人の誘いを断る理由もなかったため、「わかった!行こう!」と誘いにのることにしました。
コンビニから徒歩30秒ほどで、市内の消防本部へと到着。
消防車が3台ほど停まっており、建物も大きくてなかなかに迫力がありました。
友人は消防車に大興奮!
「もっと近くで見たいけど、仕事の邪魔になったりしないかな?」と友人がささやいてきました。
確かに不用意に近づくと怒られるかもしれないし、緊急出動になった際に近くに私達がいたらそれこそ業務の邪魔になってしまいます。
限界ギリギリまで消防車に接近し、フロントやタイヤなどを細かく観察。
乗り物に興味がない私ですら、間近で見る消防車に圧倒されていました。
すると突然、建物の奥から消防署の職員がやってきて、私達に声をかけてきました。
私はとっさに「やべっ!近づきすぎたか?怒られるかも!」と思いましたが、その職員の方はにこやかな笑顔で「消防車が好きなの?
」と訊ねてきました。
私は車の知識が無いので話すことはあまりなかったのですが、マニアである友人は消防車への熱い想いを職員の方に力説していました。
私達の話を熱心に聞いていた職員の方が、次の瞬間に信じられないことを提案してきたんです。
「消防車が好きなら、乗ってみるかい?」
え?
消防車に乗るだと?????
話を聞くと、これから消防車を走らせに行くので、もしよかったら君達(私達)も同乗してみないか?という消防職員からのお誘いだったんです。
おそらく見回りかなにかだったのでしょう。
友人は感動のあまり放心状態になり、私も消防車に乗れるとあって興奮を隠しきれませんでした。
もちろん、職員の方からのお誘いは受けることにしました。
私と友人は職員(隊員)の方と一緒に消防車に乗り込みました。
運転席のすぐ後ろに位置する席に友人と二人で座りました。
その後すぐに消防車は発進。
もう感動しかありませんでした
運転席のすぐ後ろに座っていましたので、まるで自分が消防車を運転しているかのような気分になりましたね
プロの隊員の運転さばきを見ながら、友人と私はもうただただ言葉を失って魅入ることしかできませんでした。
学校の見学授業などで消防署の消防車を観察する機会はあるかもしれませんが、走行している消防車の運転席の真後ろに乗る機会なんて、そうあるものじゃないですよね
乗車体験させてもらった時間は約10分間ほどでしたが、なんかもうTDLのスプラッシュ・マウンテンに乗った時と同じぐらいの感動がありました。
休日にただ遊んでいただけだったのに、突然消防車に乗ることができるなんて、まさに運が良かったとしか思えません。
消防署職員の方に何度もお礼をして、私達は興奮しながら帰路についたのでした。
この消防車に乗車した体験は、私の幼少期の思い出の中でも特に強く印象に残っているエピソードのひとつとなっています。
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ただ、この消防車の乗車体験の話なのですが…
大人になった現在で、誰かに話してもまず信じてもらえないんですよね。
私のこの話を聞いた人達はこう言いました。
「特別なイベントや企画でもない普通の日に、ただ遊びに来た子供達を職員の勝手な判断で消防車に乗せるなんてことはありえない」
「その話が事実なら大問題だよ。もし子供を乗せているときに緊急出動の要請が入ったらどうするのか?」
「訓練も何も受けていない、ましてや子供を、何の準備も無くいきなり消防車に乗せるのは危険意識が欠如しているとしかいえない。その職員はプロ失格だと思う」
「車内を見せるだけならまだしも、個人の意思で消防車に一般人を乗せて走行までしてしまうのは緊急車両の私的利用になる。もし事実ならとんでもない職務違反だよ」
このような意見をいただきました。
確かに言われてみると、プロの消防職員(隊員)がいきなり来訪してきた子供達を消防車に乗せて走行するというのは、ちょっと軽率な行動であったと考えられなくもありません。
なかには私の話を信じてくれる人もいましたが、大多数の人達(8割以上の人達)は「作り話なんでしょ?」「ネタにしても設定が甘い」などと言って信じてくれなかったんです
ただ、信じてもらえなかったとしても、私のこの話は事実なんです。
だって、本当なんですもの。
もう25年以上も前の話で、その消防本部も現在は移転してしまってその場所は空き地になってしまっていますし、当時私達を乗せてくれた消防職員の方もまだ在籍しているかどうかは不明のままです(そもそも名前なんて聞いてないし、顔も全く憶えていない。確実に憶えているのは男性職員であったということだけ)
この話が事実である証拠はありません。
証拠はありませんが、でも本当の話なんですよ。
夢や思い込みでもありません。
確かに現実に起こったことです。
信じてもらえないことは私としても残念であり悔しい気持ちもありますが、でも私は私で、この大切な思い出が私の記憶の中に生き続けてくれるならそれで良しとも考えてはいます
あのとき私達に夢のような体験をさせてくれた消防署職員の方には感謝しかありませんし、職員の方の顔も名前も憶えていないため、仮に再会するようなことがあってもお互いに認識することはできないでしょう。
それでも、やはりもう一度、当時のあの職員の方にこの言葉を伝えたいですね。
ありがとうございました
ちなみにこの消防車の乗車体験がきっかけで、私は学校のお絵かき課題で消防車の絵を描いて提出したんです。
そうしたら、なんとその絵が学校の最優秀賞に選ばれたんです!
それ以降、私は絵を描くのが好きになり、同時に将来の夢が漫画家になった瞬間でもありました。
残念ながらその夢が叶うことはありませんでしたが…
以上が私の「話しても信じてもらない話」でした。
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました!
では、また!